「核兵器禁止条約」発効4周年キャンドルメッセージ
「核兵器禁止条約」が発効してから4周年目となる22日夕方、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)が呼びかけて、1500本のキャンドルで核廃絶を世界に訴えるキャンドルメッセージが行われました。
今年は、10月に開催される「核被害者フォーラム」のプレ企画としての意味を持っていますので、描かれる文字は「核と人類は共存できない」の英語文「NUCLEAR & HUMANITY CANT’T COEXIST !」です。
午後4時半から、田室さんが準備した作業用道具をもとに準備が始まりました。
予定通り午後5時半には、キャンドクルで形取られた文字が完成しました。
キャンドルを入れたガラス瓶が壊れないように気をつけながら点火です。
全てのキャンドルが点灯するときれいな文字が浮かび上がります。NHK広島局が中継し、さらに全国ニュースで放映しましたので、全国に届いたと思います。世界にもYouTubeを通して発信されました。
完成した文字を前に、今年初めての参加ですが、三線による演奏が行われました。
三線の演奏が終わると参加者全員で記念撮影します。
続いてアピール行動です。最初の主催者代表の森滝春子さんが、趣旨を説明。
・核がある限りヒバクシャは増え続け、核戦争の危機をもたらす!核時代に終焉を!
・中東・東欧の戦火拡大の危機を止めよう!民衆の命の灯を消させない!
・日本政府は、核兵器禁止条約に早急に参加せよ!
続いて、参加者からのメッセージです。今年は両被団協から熊田哲治事務局長、佐久間邦彦理事長、ガザ救済を訴えている「広島パレスチナともしび連帯共同体」の田浪亜央江さん、「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」の石口俊一さんがアピールしました。
アピールする広島県被団協熊田事務局長
最後に、以下の内容の声明文が読み上げられ全体の拍手で確認しました。
*人類の英知で発効した核兵器禁止条約が4年目の記念日を迎えた。 3月には第3回締約国会議を迎えるが、核被害者の対象拡大など多くの課題がある。 *今日の状況は、ウクライナ戦争は3年経てなお泥沼化し、イスラエル・ネタニヤ政権はパレスチナ自治区・ガザへのジェノサイド攻撃に加え、レバノン、イラン、シリアなど中東に戦火を拡げ、領土拡大の野望をあらにしている。その間、毎日子どもや女性をはじめとする多くの無辜の民の命が奪われ傷つけられている。 *ロシアもイスラエルも核を持ち、使用の威嚇をしており、今や人類を核戦争の危機にさらしている。中東の戦火拡大をはじめとする世界戦争の火種を消し止めなくて はならない。 *現実化する世界核戦争の危機にあって、2024ノーベル平和賞は日本被団協に光を当てた。未曽有の非人間的極致の無差別大量虐殺の汚点を人類の歴史に刻んだアメリカの原爆投下による辛酸を舐めながらも、生き残ったヒバクシャは無念の死者たちを背負って立ち向かい闘ってきた。ノーベル平和賞は、築き上げてきた核のタブーが根幹から揺さぶられている現況に楔を打ち込もうと世界に呼びかけるものであった。 *私たちは、終わりを見せない世界の核被害者の苦しみと拡大に立ち向かうため、2025年10月に「核の無い未来を!世界核被害者フォーラム」をヒロシマの地で開催するにあたり、核権力と戦う世界の民衆に連帯を呼び掛ける。 |
午後6時半に、参加者全員が「核兵器廃絶への決意」を新たにし、キャンドルメッセージによるアピール行動は、終了しました。
いのちとうとし
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