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憲法

2024年12月 4日 (水)

12月の「3の日行動」

戦争させない・9条壊すな!ヒロシマそうがかり行動実行委員会は、3日の午後5時半から本通の洋服の青山前で、定例の街頭アピール行動を実施しました。

定例と言っても先月の3日は、「2024平和といのちと人権を!11・3ヒロシマ憲法集会」を開催しましたので、2ヶ月ぶりの街頭アピール行動となりました。

私は、体調不良で10月の「3の日行動」に参加していませんので、3ヶ月ぶりとなりました。

12月の行動ですが、今日は11月初旬並みの気温ということで、寒さを感じることはありませんでした。ただ、午後5時前に日没を迎えたということで、開始時間の午後5時半は、すっかり暗くなっていました。

先の総選挙で、自公の与党が過半数割れの少数与党となって初めての街頭アピールとなりました。

藤元事務局長の司会で始まったアピールは、共同代表の一人川后和幸さんが冒頭の発言。続いて、数日後に迫った中国電力島根第2原子力発電所再稼働問題について「島根原発再稼働は許されない 上関原発止めよう!広島ネットワーク」の藤井純子さんが、このブログでも島根原発2号機再稼働の問題点を指摘してきましたが、強く危険な原発の再稼働に反対するアピールを行ないました。特に、藤井さんの娘さんが、広島弁で訥々と訴えたのは、力になりました。

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次は、私がマイクを握り、先の選挙結果を受けての国会のありようについて次のことを訴えました。

「何よりも大切なことは、安倍政権以降続いて国会論議軽視の国会運営をあらため、しっかりとし論議を通じて、国民の声が届いたと思える国会状況を作らなければならない。そして、広島の河井問題から連なる政治と金の問題について、その真相を明らかにし、具体的な政治改革を進めなければならない。今臨時国会では、主要課題としては見えてきていないが、私たちの行動のスタートとなった安倍政権による『憲法違反の集団的自衛権容認』、そして岸田首相による憲法無視の『攻撃的武器の配備、GDP2パーセントまでの防衛費の増大』の問題に正面から向き合った論議を深める必要がある。」

つづいて尾道からの参加者三木郁子さん、ピースリンク広島・呉・岩国の新田秀樹さんが、憲法9条をないがしろにするなと訴えました。

最後にマイクを握ったのは、すでに一年以上にわたってガザへのイスラエルによる虐殺攻撃に対し、被害者への連帯と「即時停止」を求めて原爆ドーム前でのスタンディング行動などの活動を続ける「ガザの虐殺止めよう 広島パレスチナともしび連帯共同体」の田野淳路さんです。「すでに12ヶ月、スタンディング行動を続けています。こんなに長く続くとは思いませんでした」としながら,憲法の前文を引用し「私たちにいま必要なことは、不断の努力です。平和も民主主義も私たちの不断の努力がなければ守ることはできません」と訴え、原爆ドーム前のスタンディングは、金曜日と土曜部の二日間に変えたことを紹介し、この行動への参加を呼びかけました。

最後に藤元事務局長が、「私たちのこの街頭行動は、来年も続けます。一人でも多くの人に耳を傾けて欲しいと願っています」と呼びかけ、12月の3の日行動を終了しました。

いのちとうとし

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2024年11月26日 (火)

久しぶりに参加した「護憲大会」

61回目を迎えた「護憲大会」が、24日から26日までの日程で、岡山市で開催されています。

岡山市での開催ということで、大会成功のため1日目の開会総会には、地元岡山はもとより中国ブロックからも多数参加しました。私も、1日目だけですが、久しぶりに護憲大会に参加しました。

岡山芸術創造劇場ハレノワで開催された開会総会は、午後130分にスタート。

オープニングは、地元岡山で1994年にまちづくり、ひとづくり、幸せづくりのきっかけとなればと始まった「うらじゃ」と呼ばれるおどり。三つの組が踊った後踊り手全員による「総おどり」で幕を閉じました。

開会総会は、染裕之大会実行委員長(平和フォーラム共同議長)の主催者あいさつからスタートし、鳥越範博地元実行委員長あいさつ、来賓のあいさつの後、谷雅志大会実行委員会事務局長が基調を提案しました。

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谷事務局長は「先の衆議院選挙の結果、改憲勢力を3分の2以下に押し込んだが、改憲をもくろむ動きが止まったわけではない。自民党は党内バランスをとるため、かつて野党に転じたときと同じように、これまで以上に改憲に前のめりになることが予想される。私たちは、憲法を『改正』する必要などないことをしっかり訴える運動が引き続き重要になる」とし、・「①憲法改悪を許さない『立憲主義』の回復②憲法審査会のめぐる状況③GDP比2%とする軍備拡張路線―今なぜ防衛力の強化なのか④沖縄辺野新基地建設と南西諸島軍備強化の阻止を一体のものとして⑤核兵器廃絶・核の商業利用に反対し、エネルギー政策の転換を求める⑦基本的人権の確立に向けて」の6つのテーマについて報告をし,最後に「今必要なのは、憲法に貫かれている理念の実現に向けた努力です。世界の平和を希求すること平和な生活を守ること、命を大事にすること、人権を大切にすること、そして未来を決めるのは私たち自身であるということ、こういった当たり前に思える一つひとつを確認する取り組みが、重要性を増してきている現状について、認識を共有する必要があります。」とし「憲法を『改正』するよりも、憲法の理念の実現こそが重要であり必要なのだ」と強調しました。

私も、私たち一人一人が、今一度「日本国憲法」の条文を読み直し、憲法の基本理念を再確認することが大切だという思いを再確認しました。

開会総会の第二部は、染大会実行委員長のコーディネートによるパネルディスカッシンでした。パネラーは、飯島滋明さん(名古屋大学院教授)、下地茜さん(宮古島市議会議員),畠山澄子さん(ピースボート共同代表)の三人。

それぞれに特色のある話,飯島さんの憲法論、畠山さんのピースボートの活動実践を通じての若者の参加をどう進めたのかなど、興味をそそられましたが、特に印象にのこったのは、「南西諸島で強行されている陸上自衛隊の配備」の現状についての下地さんの話しです。中でも「住民の安全確保のため、先島12万人の『島外避難計画』が進められている」ことに対する問題点の指摘です。

話を聞きながら、改めて「何のための陸上自衛隊配備なのか」を基本的に考えなければならないということを感じました。「台湾有事」が強調されていますが、本当に有事は起こるのか、仮に起こったとして、なぜ自衛隊が参戦しなければならないのか。その時、真に守られるべき住民の命を本当に守ることができるのか,です。

つい、武力事態が起こったとき、どうするのかの論議に走りがちですが、その事態を起こさないためにどうするのか、をこそ、今論議しなければならないのではないかという感想を持ちながら、パネラーの話を聞きました。

それこそが、憲法理念を実現する道だというのが、私の感想です。

久しぶりの護憲大会参加でしたが、いろいろと学ぶことの多い参加になりました。

いのちとうとし

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2024年11月21日 (木)

9年目に入った安保法制に反対する府中市民の会の行動-11月の19日行動

11月の安保法制反対する府中市民の会の行動は、定例通り19日に冬時間に変わり30分繰り上げ午後3時から上下Aコープ前(参加者10人)と午後4時30分から府中天満屋店前(参加者11人)で行われました。府中天満屋店の前は議員さんが1人しか来られず、その代わり今回は多くの人が訴えられました。

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上下Aコープ前

Aさん「衆議院選挙の結果は自公過半数割れの結果だけど自民党の改憲への執念や軍事費拡大の政策は変わっていません。軍事共同体制も変わっていません。ガザへの残虐な侵攻も終わりがみえません。ロシアのウクライナ侵略が実質3年に及んでいます。より一層、戦争はいけない。戦争が起こらないための行動を取り組むことが必要ではないでしょうか。」

Bさんは「日本被団協のノーベル平和賞受賞について思うことですが。長崎の被爆者の山口仙二さんが1982年の国連軍縮総会で訴えられたノーモア ヒロシマ、ノーモア ナガサキ、ノーモア ウォー、ノーモア ヒバクシャにはノーモア ウォーの訴えがあります。ノーモア ヒロシマ、ノーモア ナガサキ、ノーモア ヒバクシャのためにはノーモア ウォーの戦争をしない行動が問われています。そうしたなか石破首相の核共有発言は絶対に認められません。日本被団協のノーベル平和賞受賞を認めないと言っていることと同じです。日本の首相が言うことではありません。ノーモア ヒロシマ、ノーモア ナガサキ、ノーモア ヒバクシャ、ノーモア ウォーのための行動をしましょう。」

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府中天満屋前

Cさん「衆議院選挙が終わった後、厚労省は高額療養費の自己負担限度額を引き上げると言っています。選挙後に言うのも問題ですが、物価高で生活も苦しい中で高額療養費の自己負担限度額を引き上げることはなにごとでしょうか。結局、軍事費の拡大の中で私たちの生活がさらに苦しくなります。これが安保法制の現実ではないでしょうか。私たちの生活をおびやかす安保法制に反対していきましょう。」

終了後、島根原発2号機が来月7日に再稼働されます。抗議行動を行っていくことが報告され、現地での抗議集会参加などが提起されました。

小川敏男

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2024年11月16日 (土)

三原地区の11月の「19日行動」

三原では、11月9日(土)、三原浮城まつりで賑わう三原駅前で定例の「19日行動」を実施しました。

街頭行動に参加した16人からは、「10月27日に投開票された衆議院総選挙で自民公明与党が過半数割れになったことを受けて、政治を変えてほしいという国民の声が届いた選挙結果であり引き続き、自公連立政権が推し進める憲法改悪や軍事拡大、沖縄辺野古新基地建設、原発推進などの暴走を止めるため、頑張り合おう」という表情がうかがえました。

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弁士の岡崎敏彦さんは、「忌まわしいあの戦争を二度とやってはいけない。その大前提となる日本の平和憲法を変えさせてはならない。残念ながら今の政治の実態は、憲法違反の政治が堂々と行われている。自民・公明が過半数割れした新しい国会、憲法審査会や国会の中で大きなウェートを持つ予算委員会の委員長に立憲民主党から選出され、期待をしている人もおられると思うが自民党は絶対、権力の座を譲ることはしないしたたかさを持っている。来年の参議院選挙の結果次第では、新しい二大政党政治が行われるのではないか。その基本は憲法の問題です。今まで憲法改正に反対する立場だと言ってきた政党も自公の接近によって党の進む道が変わってくるのではないかと心配している」。「戦争につながる政治を許してはなりません。そのもととなる憲法の改悪を許してはなりません。それが私たち国民の声です。こういう気持ちを一段と強めて平和を守るために努力をしていきたい」。と訴えました。

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いつもは人通りの少ない三原駅前ですが、この日は祭りの最中で多くの行き交う人たちに私たちの声を届けることができました。

藤本講治

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2024年11月 4日 (月)

2024平和といのちと人権を!11・3ヒロシマ憲法集会

日本国憲法が公布されてから78年目を迎える11月3日、戦争を許さない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会が主催する「2024平和といのちと人権を!11・3ヒロシマ憲法集会」が、午後2時から広島弁護士会館で開始されました。この集会は、県内4カ所の分散会場でZOOMでのオンライン配信による視聴が行なわれました。

集会は、アイ女性会議の貴田月美さんの司会で進行しました。

今年の講師は、全国「九条の会」事務局長の小森陽一さんでした。小森さんは、「9条の会」運動が始まって以来、事務局をにない中心的に活動されてきました。

講演のタイトルは「戦後・被爆80年へ 未来のつくり方」でした。

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「ある意味で重要となる第50回の総選挙。選挙の結果、改選勢力は、3分の2を割り込んだが、改憲への執念は変わっていない。岸田前首相が踏み込んだ『米軍と一体となって軍事行動に参加する方向性も変わっていない。選挙に負けたが、軍事共同体制の強化は変わらない。報道されていないが、オスプレイの事故は、日米の軍事行動訓練中に起こった。』など、選挙結果に触れながら「改憲と軍事費増大の路線は変えていないことを今後訴えていく必要がある。」と強調されました。その後、9条の会発足時のことなどを紹介し、「今後大切なことは『世論の力』」だとし「会場を出たら、一人ひとりが周りの人に話すことで世論は変わる」「今は多くの人が、何をどうしたらよいか迷っている。だから今こそ、9条を実現する政治をつくることが大事。政治は必ず変わる、今日の集会をその契機にしていただきたい」と呼びかけ小森さんの講演は終わりました。

先の総選挙の結果、前のめりとなっていた改憲勢力が、自民党の大敗によって大きく後退し、改憲に必要な3分の2議席を下回りました。その結果、これまでのような強引な憲法審査会運営はできなくなると思います。そして、この衆議院の議席状況が続く限り、自民党が前国会で強く主張していた憲法改正のための改正条文づくりも、協議すらできない状況に追い込まれたと言えます。ただ、野党の中にも改憲をめざす勢力がありますので、油断はできません。また少数与党となったことにより、当然のことですが、安倍が進めた憲法を無視する国会軽視の政治手法は、とれないことになります。

その状況の中で、私たちがどう取り組みを強化するのかも問われることになります。

そんなことを考えながら、講演を聴きました。

弁護士会館の参加者は、200人でした。

いのちとうとし

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2024年10月22日 (火)

府中地区の10月「19日行動」

府中市は午前中はひどい雨でしたが午後からは雨はやんで天候も19日行動を促しているようでした。ただ10月の19日行動は選挙中ということもあってスタンディングだけとなりました。

午後3時から旧上下町のAコープ前、午後4時30分から府中市の天満屋店前でいずれも9人の参加で30分間のスタンディングです。

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 「戦争はいやだ。くらしと平和を作るために投票に行こう!」「イスラエルはガザでの虐殺をやめよ!」の横断幕2本と「投票に行こう」というプラカードを掲げて無言で訴えました。

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今日も横断幕の言葉を読み,手を振ってくれる人たちに励まされました。午前中から雷とともに降り続いた雨がこのツアーの2時間だけ止んでくれ、終了とともに再び土砂降りに。市民の小さな活動にお天気も味方してくれたようです。横断幕に込めた想いを政治に活かす候補者が一人でも多く当選することを祈りつつ街頭行動を終えました。

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参加者からは、「日本被団協がノーベル平和賞を受賞したとき、石破首相が代表委員の田中煕巳さんにお祝いの電話をしているが、自民党の総裁選の時、アメリカの核兵器を日本で運用する『核共有』について『非核三原則に触れるものではない』と言っていることは許せん。口と腹が違っている。そのことを今日は言いたかったが残念。」と言われている参加者もいました。

小川敏男

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2024年10月21日 (月)

三原地区 10月の「19日行動」

10月1日、岸田政権に代わって石破新政権が発足。石破首相は、早々に衆議院を解散して総選挙を強行しました。そうした政治情勢の下で、10月の「19日行動」を12日(土)、午後1時30分から三原駅前において、18人が参加して実施しました。開会にあたり司会者が「昨日(1011日)日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が『ノーベル平和賞』を受賞というビックニュースが報じられました。79年前、広島では、原子爆弾により一瞬にして14万人の尊い命が奪われた原爆被害。二度とそういった惨禍を繰り返してはならないと誓ったヒロシマにとって、大変勇気づけられる出来事です。核兵器の廃絶と戦争のない平和な社会をめざして、私たちはがんばります」と述べて、3人の弁士がマイクで訴えました。

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▲高木武子さんは、「9月に行われた自民党総裁選挙を通じて、『平和にまさる幸せはない』このことを改めて平和の大切さを考えさせられました。石破総理大臣は防衛庁長官・防衛大臣の経験を持っており、今回の内閣で4人の防衛大臣の経験者がいるということ、戦争が当たり前にできる国にしようとする大変、怖い内閣だと思います。私たち市民が子どもを産み育てる。その子どもや孫を戦争に送ってはなりません。教職員のみなさんは、『教え子を再び戦場に送らない』と言い続けています。私たちは、9年間も駅前で戦争法の廃止を求めて街頭行動を行っています。これからもしっかり続けながら平和の道を歩んでいきます。私たちの平和な世界をつくるのか、軍事拡大の世界をつくるのか大切な総選挙です。市民のみなさん、共にがんばりましょう!」と訴えました。

▲三原の定例「19日行動」は、冬季期間になりましたので10月から3月までは毎月第2土曜日の13時30分から実施をすることとしています。2015年安保法制(戦争法)が国会で強行採決された「19日」、その日を忘れず、憲法改悪反対の声を上げ続けていきます。

藤本講治

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2024年9月 6日 (金)

9月の「3の日行動」

戦争させない・9条壊すな! ヒロシマ総がかり行動実行委員会は、3日の午後5時半から洋服の青山前で9月の「3の日行動」を行ないました。

岸田首相の代表選立候補断念の記者会見を受けスタートした自民党総裁選挙が、立候補予定者による「憲法9条改悪」の大合唱の中での街宣となりました。

いつものように世話人代表の一人川后和幸さんの冒頭発言でスタートしました。

最初のアピール者は、山田延廣弁護士。山田さんは「防衛費増大で生活が破壊される。何よりも憲法第9条が改憲の危機にある」ことを訴えました。

二人目は、夫婦別姓問題を取り組む恩地いずみさん。恩地さんは、「夫婦別姓を認めないのは憲法違反」と提訴した原告の一人です。今回の訴えは、「自民党の多くの議員が、夫婦別姓の必要性を認めながら、旧統一協会や日本会議などの保守勢力に押さえ込まれ、夫婦別姓問題が前進しない。私たちが求めているのは、選択的夫婦別姓制度であることが、理解されていないのでは。夫婦別姓にすると家庭が崩壊するというが、夫婦別姓制度を認める国でそんなことが起きているのか」と夫婦別姓制度に反対する勢力の主張がいかに欺瞞なものであるかを指摘しました。

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三人目は、河井疑惑ただす会 山根岩男さん。山根さんは、河井問題が発覚していこうずっとこの問題にこだわり活動を続けています。「岸田さんは、河井問題のお金の流れの解明が必要だといっていながら、首相になった途端、この主張を撤回し、ほおかむり。総裁選挙で、表紙を変えて裏金問題をうやむやにすることは絶対に許せない」と訴えました。

四人目は、イスラエルのガザ侵攻に抗議して毎日原爆ドーム前で、犠牲者の追悼と抗議のスタンディングを続ける広島パレスチナともしび連帯共同体からのアピール。名前をメモすることが出来ずアピール者の名前を紹介できません。「私たちが常に関心持つこと、そして声を上げ続けることが大切。傍観者になってはいけない」と呼びかけました。

最後に私もマイクを握り、異常な状態での自民党総裁選挙について訴えました。

「総裁選挙が始まる前から連日のように〇○立候補予定者は。立候補表明していない議員まで紹介するマスコミ報道の異常さ。岸田首相は『責任をとって総裁選立候補しない』といったが、その責任の原因となった旧安倍派の裏金議員の説明責任に言及する立候補予定者が全くいない。なぜ?。やめるといった岸田首相が、『憲法9条の改憲を引き継げ』という。岸田首相は、自分の都合のよいときには、広島一区選出を強調するが、そうであるなら広島市民が願っている『広島の悲惨な体験から生まれて平和憲法を守ること』にこそ全力を挙げるべきだ。安倍政権による憲法違反の戦争法成立以降、この国は戦争への道を突き進もうとしている。そんな道を許すのか、市民一人一人が私たちと一緒に声を上げて欲しい」と呼びかけ、9月の『3の日行動』は終了しました。

参加者は、30人でした。

いのちとうとし

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2024年9月 5日 (木)

ヒロシマとベトナム(その61) ~南シナ海をめぐる動向-5~

深まる日本の軍事的プレゼンス

昨年秋以降、南シナ海における領有権争いがヒートアップし、軍事衝突の引き金になりかねない状態が続いることは、これまで幾度も報告しました。8月末には、「日本から供与されたフィリピンの大型巡視船と中国海警局の船が衝突」と大きく報道され、こうした衝突に日本が深く関わっている事実が改めて明らかになりました。

日本は2014年に44メートル級の巡視船10隻、2016年に97メートル級2隻の計12隻の巡視船を供与しています。5月には新たに5隻の大型巡視船の供与を決めるなど、フィリピン沿岸警備隊の戦力アップを強力に後押ししています。

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(出典:NHK NEWS WEB 8月31日)

 そして7月にマニラで開催された日本フィリピン外務・防衛担当閣僚協議(2+2)で、両国の防衛協力関係を「準同盟」に引き上げ、部隊間の相互連携を強める「円滑化協定(RAA)」が締結されました。日本はイギリス、オーストラリアに次ぎ、中国との厳しい領有権争いを展開しているフィリピンを「準同盟国」に位置づけたのです。そうした中で起きた日本供与の大型巡視船と中国海警局の艦船との衝突は、事態のさらなる深刻化と日本の一層深い関わりへとつながらないか心配です。

全世界を駆ける海上自衛隊

ますます緊張度を高めている南シナ海や東シナ海を中心に、主に海上自衛隊の動向(共同訓練)をピックアップしてみました。

2024年1月5日     海上自衛隊、オーマン王国海軍による「日オーマン海上訓練」、オーマン湾

2024年1月        海上自衛隊、アメリカ海軍、韓国海軍による「日米韓協同訓練」、東シナ海

2024年1月15~17日 海上自衛隊、アメリカ海軍、韓国海軍による「日米間共同演習」、東シナ海

2024年1月8~24日 海上自衛隊、アメリカ海軍、インド海軍、韓国海軍、固定翼哨戒機多国籍協同訓練

2024年1月17日     海上自衛隊、フランス海軍による「日仏協同訓練」、アラビア海

2024年1月17~19日 海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米郷土欧訓練」、東シナ海、沖縄周辺

2024年1月29~2月1日 海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米共同訓練」、沖縄周辺

2024年2月      海上自衛隊、インド海軍などによる 「多国間協同訓練」、ヴィシャカパトナム周辺

2024年2月      航空自衛隊、アメリカ空軍、オーストラリア空軍による「日米豪共同訓練」

2024年2月7~8日 海上自衛隊、アメリカ海軍、オーストラリア海軍による「日米豪共同訓練」、南シナ海

2024年4月   海上自衛隊、フィリピン海軍、アメリカ海軍、オーストラリア海軍、「共同活動」、南シナ海

2024年4月   海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米共同訓練」、東シナ海から四国沖

2024年4月   海上自衛隊、アメリカ海軍、韓国会議運による「日米間共同演習」、東シナ海

2024年4月   海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米共同訓練(SWATT24)」、横須賀から沖縄東方

2024年4月   航空自衛隊(哨戒機)、インド海軍(哨戒機)による「日印共同訓練」、関東南方海空域

2024年4月   海上自衛隊、マレーシア海軍による「日馬共同訓練」、南シナ海

2024年5月   海上自衛隊、マーシャル諸島共和国による「日マーシャル親善訓練」、マーシャル諸島

2024年5月   海上自衛隊、アメリカ海軍、ニュージーランド海軍による「日米新共同訓練」、東シナ海

2024年5月   海上自衛隊、オーストラリア海軍による「日豪共同訓練(トライデント24-1)、東シナ海

2024年6月   海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米共同訓練(ノーブル・レイヴン24-2)、グアム北方

2024年6月   海上自衛隊、フィリピン海軍、アメリカ海軍、カナダ海軍による「共同訓練」

2024年6月   海上自衛隊、スリランカ海軍による「親善訓練」、インド洋

2024年6月   海上自衛隊、インド海軍による「日印共同訓練(JIMEX2024)、インド洋

2024年6月   海上自衛隊、トルコ海軍による「日土共同訓練」、関東南方海域

2024年6月   海上自衛隊、アメリカ海軍、カナダ海軍、フィリピン海軍による「日米加比共同訓練」、南シナ海

2024年6月   海上自衛隊、フランス海軍による「日仏共同訓練」、タヒチ周辺海域

2024年6月   海上自衛隊、オランダ開軍による「日蘭共同訓練」、東シナ海

2024年6月   海上自衛隊、フランス海軍主催による「人道支援・災害救援に関する多国間共同訓練」  

2024年6月   海上自衛隊、パキスタン海軍による「日パキスタン親善訓練」、アデン湾東方海域

2024年7月   海上自衛隊、カナダ海軍による「日加共同訓練」、東シナ海

2024年7月   海上自衛隊、アメリカ海軍による日米共同訓練(ILEX24-4)、九州西方海域

2024年7月   海上自衛隊、イギリス海軍、オーストラリア海軍による「日英豪共同訓練、フィジー沖など

2024年7月   海上自衛隊、バーレーン王国海軍哨戒艇による「日バーレーン親善訓練」、インド洋

2024年7月   海上自衛隊、フランス海軍による「日仏共同訓練」、太平洋

2024年7月30~31日 海上自衛隊、ブルネイ ダルサラーム国海軍による「親善訓練」、南シナ海

2024年8月   海上自衛隊、シンガポール海軍による「日星親善訓練」、関東南方海域

2024年8月   海上自衛隊、アメリカ海軍による「日米共同訓練」、南太平洋

2024年8月   海上自衛隊、アメリカ海軍主催による「多国間ミサイル警戒演習」、ハワイ周辺海域

2024年8月   海上自衛隊、フランス海軍による「日仏共同訓練」、関東南方海域

2024年8月   海上自衛隊、パキスタン海軍による「日パキスタン親善訓練」、オマーン湾東方海域

2024年8月   海上自衛隊、フィリピン海軍による「海上協同活動」、南シナ海

2024年8月23~9月2日  海上自衛隊、アメリカ海軍、韓国海軍による「多国間共同訓練」、グアム

2024年9月   海上自衛隊、オーストラリア海軍、イタリア海軍、ドイツ海軍、フランス海軍による「共同訓練」

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(8月23日~9月2日まで実施された米国主催多国間共同訓練の模様  出典:海上自衛隊ホームページ)

自衛隊が公表している訓練だけで42回です。見落としや公表されていないものを含めるとさらに多いと思います。南シナ海や東シナ海が多いですが、沖縄周辺、グアムなど南太平洋、中国とせめぎ合っているフィジーやソロモンなどの南太平洋、インド洋からオマーンなど中東まで、ほぼ全域に及んでいます。さらにイギリスやフランス、イタリアやカナダなどNATO諸国との軍事演習も目立ってきているように思います。

(2024年9月5日、あかたつ)

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2024年8月28日 (水)

平和のための広島の戦争展

23日から26日の会期で、県民文化センター地下展示室で開催されていた「平和のための広島の戦争展」に最終日の26日に行ってきました。

私の住むマンションの4階にある広島共同センターが、同実行委員会の事務局ということで、マンションの玄関で22日に荷物の運び出しが行なわれているところに遭遇し、「明日からですので、ぜひ見に来てください」と誘いを受けていましたので、いつもの散歩の途中に会場を訪れました。

この「戦争展」、今年で28回目となるようです。実行委員会の皆さんの努力に敬意を表したいと思います。

会場に入ると、写真入りポスターも当然ありますが、よく集められたものだと思うほど、当時の戦争体制を想像させる現物が展示されていました。

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次のような順で展示されています。

知らないうちの戦争前夜―戦争と経済―朝ドラが描いた戦争と社会―日中戦争から太平洋戦争へー軍隊(戦争)とジェンダーー沖縄戦の実相

「知らないうちの戦争前夜」のコーナーには、いま問題になっている日鉄跡地ヘの自衛隊施設移転を過去の歴史から考えるための展示が目を引きました。

戦時色豊かな食器や着物、軍事色を前面に出した子ども向け雑誌の数々も並んでします。

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その中に「これなんて読むの」と思わされる一冊がありました。

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本のタイトルは「もとのみすやつな」。なんのこっちゃと思ったのですが、日中戦争が始まった翌年の1938年に発行された尋常小学校2年生(7歳)用の「なつやすみのとも」でした。右から左に読むのが正解です。

表紙は、軍服姿の少年、中には「ありがとう兵隊さん」とか、「兵隊さんが喜ぶような図画を描いて、慰問袋といっしょに送りましょう」などと書かれており、戦時色一色の教育を見ることができます。

体験コーナーや「朝鮮・韓国から見た日本の植民地支配」に関わる資料展示もありました。

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展示とともに「イベント広場」が作られ、映画上映や証言などが、10時から17時30分までの開会時間中隙間なしに企画されていました。

私が訪れた時間帯には、「朗読会―教育勅語の罪ー」が開催されており、20ぐらいあった椅子席は、ほぼ満席という状態でした。この「イベント広場」の企画は、来場者の関心がたかったようです。

時間が昼前ということもあったのでしょうが、参観者の多くは、60代から70歳代の人たちだったように思います。

私たちの課題でもありますが、もっと若い人たちが会場を訪れてくれればと思いながら会場を後にしました。

いのちとうとし

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