スマートメーターが取り付けられました
6月9日、わが家の積算電力計がスマートメーターに取り替わりました。スマートとは「賢い」という意味です。16年4月から電力小売りが全面的に自由化され、新電力契約に変更した世帯は、スマートメーターにすることが前提条件でした。
しかし新電力と契約をしなくても、中国電力(正式には中国電力ネットワーク)は、23年までに全面的にスマートメーターに取り替える計画で実施していました。
あいにく作業の日は、用事がありその様子を見ることが出来ませんでしたが、30分以内で終わったようです。
スマートメーターになると、電力検針員さんが検針に来ることが無くなります。30分ごとに920メガヘルツという電波を使って、携帯電話と同様の方法で、電力の使用状況が自動的に中国電力に連絡されることになります。
ほとんどの人が携帯電話を使用している時代ですから、この920メガヘルツの高周波電波を嫌う人は少ないとは思いますが、先行的にスマートメーターを導入した国々では社会問題になっています。スマートメーターを取り付けたことにより、頭痛・耳鳴り・不眠という電磁波過敏症という症状が起こることはあります。
その対策はと尋ねられることがありましたが、スマートメーターに用もなく近づかないこと、どうしても嫌なら電磁波吸収シートでメーターを覆うことでしょうか。
スマートメーターになると、30分毎に電力使用量が連絡されていますので、その原理を使って、介護事業に参入しているのがあります。たぶん関西電力だったと思いますが、一人暮らしの親などの電力使用状況を、遠くに住む子どもらのスマホにダウンロードして、電力の使用状況から親などの状態の見守りをするという原理です。
また、HEMS(ヘムス)という装置を取り付けて、電力使用量の見える化で節電に役立つという宣伝も行われています。
HEMSとは「ホーム、エネルギー、マネージメント、システム」の略です。
検針員として仕事をしていた人は、スマートメーターの導入によって仕事を失うことになりました。何年か前に株主総会で、その人たちの仕事の確保を質問したことがあります。その時の中国電力の回答は、営業活動に従事してもらい解雇することはないと答弁しましたが、その後の話しでは「希望退職」を募ったと聞いています。
都市ガス事業もスマートメーター化が準備され、大手の東京ガス・大阪ガスなどでは実証試験を行っているようです。広島ガスでは2030年実施を目標に、準備をしているとのことでした。また最後の公共事業といわれている水道事業も、広島市は23年度中にはスマートメーターを導入するとの報道がありました。これって良いことなのでしょうかね。
木原省治
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