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2021年12月 2日 (木)

音楽が好きになる理由は何でしょうか? ----音楽のセンスの良さ?楽器が弾けるから?音楽理論の理解?それとも?---

音楽が好きになる理由は何でしょうか?

----音楽のセンスの良さ?楽器が弾けるから?音楽理論の理解?それとも?---

 

音楽の好きな人は多いようです。その証拠にテレビのドラマだけではなく、ニュース番組でも音楽がないと、何となく白けてしまいます。アニメの音楽はそれだけでベストセラーになったりしています。

 

 では何故、音楽が好きになるのかということを考えて見ましょう。音楽通を自認している人なら、「自分には音楽のセンスがあるから」ということを自然に感じているでしょうし、それが理由だと思っていても不思議ではありません。あるいは、楽器の弾ける人は、楽器を通しての音楽との関係が深いことを日常的に感じているでしょうから、それが理由だと考えるかもしれません。あるいは音楽理論に精通している人なら、理論的な理解の深さが自分の音楽理解の基礎になっていると考えるかもしれません。

 

「好きになる」を「心に響く」と言い換えると、音楽が心に響くためには何が必要なのか、という問と「音楽が好きになる理由は何か」という問とは、ほぼ同じ意味を持つのではないかと思います。それについて、大阪学院大学の谷口高士教授は次のような説明をしています。

 

 音楽を 「心に響かせる」ためには何が必要なのか。楽曲が持つ感情成分や作品の 完成度(それを実現させる作曲や演奏の表現力)はもちろんだが,受け止める人にとって大切なのはそれを見極める力,作品の内包する意味を理解する力である。それはすなわち音楽の認知的枠組みの洗練であり,また,新たなものを受け入れていく柔軟さである。これらは必ずしも音楽の専門教育で身に付くことではなく,日常生活の中で触れる様々な刺激に対して敏感であること,多くの曲に深く接することが必要だろう。そのためには,音楽の受容の在り方を左右する鑑賞態度も重要である。また,感情体験や出来事の記憶と音楽との結びつきによって,音楽は独立して存在するものではなく,人生と深く関わるものとなる。従って,音楽を聴いたり演奏したりする行為やそのための準備そのものを楽しむこともまた,この結びつきを深める 。

 

専門的かつ深遠な真理のような気がしますが、でも子どもの頃からの経験に照らすと、ラジオで良く流れていた歌が好きだったとか、車で両親の好きだった曲を何度も聞いたというようなことがきっかけなのかもしれません。

 

 実はその通りだということを、音楽好きの息子が教えてくれました。つまり、何度も何度も同じ曲を聞いていれば、その曲が好きになる、という因果関係は多くの実験によって確認されているというのです。何かに接触する回数が多くなるとその「何か」に好意を抱くようになる、という因果関係を「単純接触効果」というのだそうです。

 

 この研究結果は1960年代後半にザイアンス(Zajonc, R.B.)によって示され、その後も研究が続いているとのことです。

 

 その「何か」は音楽に止まらず、味や図形、写真や漢字等々、ほぼ全てのものが対象になるとのことです。

 

 最近ではあまり見られなくなったのかも知れませんが、職場を毎日のように訪れる「おばちゃん」のようなイメージの人が職場の皆と仲良くなって、次々と生命保険の契約を取って行くという話が良くありました。これなど、単純接触効果の典型例なのかもしれません。

Train_interior_of_toyama_chiho_railway_1  

白戸家のお父さんをイメージにしたフリーWi-Fiのサイン

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Train_interior_of_Toyama_Chiho_Railway_10030_series_05.jpg

naosuke ii, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

 

コマーシャルでは、ソフトバンクの「白戸家」のお父さんの姿に最初は違和感を持っていても、いつの間にか定番として受け入れてしまっていること等ももう一つの例かも知れません。

  [2021年12月2日 イライザ]

 

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2021年7月 6日 (火)

池袋暴走事件 (3) ――「電子制御装置には欠陥がない」では説明の付かない事例報告――

池袋暴走事件 (3)

――「電子制御装置には欠陥がない」では説明の付かない事例報告――

 

これまでは、私たちの「記憶」は余りあてにならない、従って「記憶」だけに頼るのではなく「事実」を元にした検証が大切であることを確認しました。

2009_toyota_prius_02

マスコミ報道やネット上の様々な考察を簡単にまとめると、次のようになります。

 

① ブレーキライトが点いていなかったことは3人の目撃者の証言で明らかである。

② ブレーキを掛けたときに道路に付くはずのタイヤ痕もなかった。

③ ブレーキが掛かれば車は減速するはずなのに、減速していなかった。

④ 電子的制御装置に不具合があったとしても、油圧式のブレーキが代替するようになっているので、ブレーキは掛かる。

⑤ だから、「ブレーキを踏んだ」という飯塚被告の記憶は間違っている。

 

論理的な厳密さも犠牲にしないで、飯塚被告がブレーキを踏んでいなかったことを証明するためにこれらの命題を整理すると、次の二つのことを「事実」として確認する必要があります。

 

(A) ブレーキペダルを踏むと、どのような例外もなく必ずブレーキが掛かる。

(B) ブレーキペダルを踏むと、実際にブレーキが利いているか否かにかかわらず、一つの例外もなく、必ずブレーキライトは点灯する。(ブレーキライトの電球が切れていないとして)

 

ここでは、車が加速したかどうかは問題にしていません。それは、(踏み違いの場合も含めて)、何らかの不具合があった結果だからです。加速があってもなくても、ブレーキを踏んだかどうかという一点こそ、飯塚被告の行動の真実の反映だからです。

つまり、論理的には、①の三人の証言は真実を述べていると仮定して考えることにしますし、④については、(A)という形に厳密化しましたが、これが第一に検証しなくてはならない点です。そして、ブレーキを踏んでも、実際にはブレーキが掛からなかったという報告が複数あることが分ったのです。つまり、命題(A)には、例外が存在したのです。

まず、プリウスに乗っていて、突然ブレーキが利かなくなったという体験を百武太一郎さんという方が、YouTubeにアップしています。周りには車がそれほど多くなく、側道に坂のあることを思い出して、上り坂の途中で車を止めることができたそうです。

 

百武さんの体験が事実そのものだという前提を置くと、命題(A)は、成り立ちません。これか立派な「例外」だからです。

ブレーキが利かなくなった事例は他にもあります。Yahoo!ニュースJapan

の2020年10月16日の記事として、作家・ジャーナリストの柳原三佳さんが、「アクセルの踏み間違い、それとも車の異常? 池袋暴走事故裁判から、筆者が思い返す24年前のある死傷事故」と題する報告を寄稿しています。

1996年5月9日午後9時35分頃、熊本県菊池郡のT字路で発生した事故で、タクシーの運転手だったOさんが、T字路の赤信号で止まろうとしたところ、ブレーキが利かず、一人が亡くなりOさんの他に二人が怪我を負うことになりました。事故の様子をOさんは次のように言っています。

「私は下り坂に差し掛かったとき、いつものようにセカンドギアに入れ、エンジンブレーキとフットブレーキを使いながら停止線で止まるつもりでした。ところがそのとき、一瞬、ブレーキペダルから足を滑らせてしまいました。私はすぐにブレーキペダルを2度、力いっぱい踏みました。しかし、瞬時にスーッと抵抗力がなくなり、下りで加速したまま交差点内に進入してしまったのです。その直後、『ドドーン』『バッシャーン』『ガッシャーン』と3度のショックを受け、首に激痛が走りました」

柳原さんのコメントは、

タクシー常務歴16年。長年、無事故で安全運転を続けてきたOさんにとっては、信じられない出来事でした。

ぜひこの記事を読んで頂きたいのですが、柳原さんの許には、アメリカで起きたブレーキの不具合についての情報も届いていました。34年間ロスアンゼルスに住んでいたJun Jim Tsuzukiさん(63)からのメールです。こちらの記事はYahoo!ニュースですが、タイトルは「アメリカで起きたレクサス暴走死亡事故 緊迫の通話記録と「制御不能」の恐怖」です。こちらの記事も、分り易くいくつもの重要な指摘をしていますので、是非お読み下さい。

ここでは、ほんの一部を抜粋しておきます。まず、アメリカでの状況が良く分るTsuzukiさんの言葉です。

「実は、米国では約20年前に、SUA(Sudden Unintended Acceleration=突然の予想外の加速)という単語が作られたほど、速度制御不能による事故が続いていました。特に1999年から2010年までの10年間でみると、トヨタ車だけで815事例、341重軽症、19死亡が報告されています。ドライバーの年齢層は30~40代がもっとも多く、『アイドル状態からの急加速』『ブレーキを踏んでいるのに加速が始まった』『高速道路を通常の運転中に加速した』など、さまざまな事故が発生していたのです」

特に衝撃的なのは、2009年8月に、ハイウエイ・パトロール方面本部副部長だったセーラー氏が、妻と娘、そして義弟を乗せて運転していたトヨタ・レクサスES350が、突然制御不能になり、加速し続け190kmにまで達して、一般道路と交差した地点で道路を飛び越えて転倒炎上し全員が亡くなったという痛ましい事件です。

この事故では、制御不能になってすぐ、義弟が警察に電話を入れ、事故の様子が52秒間にわたって公的に記録されていました。

その他にも、制御不能になった車から警察に入った緊急電話の模様や、社内の様子を撮影した動画等が公開されてるとのことでした。

以上の事例からはっきりしたのは、命題(A)は、偽命題だということです。つまりこの主張を行うことは、論理的にはできないのです。

そして、ブレーキが利かなくなる原因、さらに命題(B)のブレーキライトの点灯に関連のあるのが、電子制御装置の問題です。

これについては、柳原さんの問題提起が的を射ていますので、最後に引用させて頂きます。

また、多くの方が、車に搭載された電子制御システムについて「バグ/ Bug」(英語で「虫」の意味=コンピュータプログラムの誤りや欠陥、瑕疵)という言葉を使い、この事故に限らず「バグで制御不能になった場合、事故後に事故車を調査しても正確な結果が残らないことがある」ということを指摘されていたのが印象的でした。

 ときとして発生する、不可解な自動車事故。

 アメリカで起こった数々の事実、そしてその記録に目を向けるとき、事故直後から即、「ドライバーの不法行為が原因だ」と決めつけて捜査したり、報道したりすることが、いかに危ういことかを痛感します。

 事故の真実を明らかにするためには、車の側にも何か不具合は発生していなかったか? 第三者を交え、さらなる慎重な捜査、調査が必要でしょう。

次回は、電子制御装置のバグについて、取り上げます。

 [2021/7/6 イライザ]

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2021年7月 1日 (木)

池袋暴走事件 (2) ――記憶の検証は、事実に基づいて!――

池袋暴走事件 (2)

――記憶の検証は、事実に基づいて!――

 

前回は、私たちの「記憶」が余りあてにならないものであること、しかもほんのちょっとした操作でその内容を変えることが可能であるという研究をしたエリザベス・ロフタス教授を紹介しました。

彼女の研究の概要は、TEDトークのビデオとして観ることができます。日本語の字幕付きです。

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エリザベス・ロフタス教授

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Elizabeth_Loftus-TAM_9-July_2011.JPG

BDEngler, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

その他に、彼女の研究内容紹介だけでなく、解説まで付いた分り易い記事が、President Onlineに掲載されています。タイトルは『なぜ人は都合よく"記憶"を書き換えるのか』で、著者は神戸大学大学院の増本康平准教授です。

ここでは、増本准教授の記事を引用して、ロフタス教授の主張が良く分る実験を見てみたいと思います。

「アメリカ海軍の訓練で戦争捕虜となることを経験するものがあります。30分の間、尋問者から一人で尋問を受けるのですが、訓練の一環とはいえ、尋問者の質問に答えなかったり、要求に従っているように見えない場合は、顔面を叩かれたり、腹部にパンチを受けたり、無理な体勢を強いられたりと身体的懲罰をも伴います。

尋問の間は尋問者の目をみることが求められ、尋問される側は確実に尋問者の顔を眺めることになります。尋問が終わった後、独房に隔離され、顔写真を渡され写真を見るように指示を受けます。写真をみている間に、「尋問者があなたに食べ物を与えましたか?」など尋問に関する質問を行います。渡された写真は尋問者とは違う人物のものです。

その後、尋問者の写真を選択するよう求められると、9割の人は後でみせられた偽物の写真を選びました。偽の情報や特定の行動へと誘導するプロパガンダに対して抵抗できるよう、訓練を受けた兵士でさえも、虚偽の情報に晒されることで誤った記憶を簡単に作り出すのです。」

極端な形で整理すると、「私の記憶は100パーセント正しい」と自分自身では「確信」していても、その記憶自体が書き換えられている可能性がある、ということです。前回、取り上げた松永さんの質問は、まさにこの点を問題視していたのです。

記憶自体の信憑性を問題にしなくてはならないとすると、現場で飯塚被告の車に追い抜かれたときに「ブレーキライトは点いていなかった」ことをその場で見ていた3人の証人の「記憶」も、論理的には同様の検証が必要になります。常識では、この3人の記憶を疑う余地はないのですが、より客観的な判断をするためには、やはり記憶の専門家に登場して貰うのが筋でしょう。裁判のどこかの段階でこのような手続きが取られると良いのですが――。

そしてロフタス教授も言っているように、真実を知るためには記憶に頼るのではなく、事実に語らしめるというのが鉄則です。

しかし法律を元にした裁判という場で、「事実に語らしめる」ことは必ずしも簡単には行きません。例えばコンビニ強盗が、包丁を手にして店員を脅し現金を持って逃げるビデオが残っていれば問題はありません。現実には、何かの事件があっても、それだけの情報が残っているとは限らないからです。

裁判制度の基本的な考え方は、人を「有罪」であると判定するためには、被告が「犯人」であるという完璧な証拠が必要だということです。「推定無罪」という言葉が示しているのは、「そのような完璧な証拠が揃わない限り被告は無罪になる」、という原則です。この点は、憲法38条の3項が保証しています。

第38条

3 何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。

日本語としては、「有罪とされない」と書くべきでしょうが、文意から、自白だけでは「有罪にはならない」のです。

加えて被告人本人が「自分は無罪だ」と主張している場合には、完璧な証拠を揃える以外、「有罪」という結論にはならないのです。

それほど厳しい基準を満たす形で事実を積み重ねることで、飯塚被告の有罪を証明できるのか、が問題なのですが、そこで頭に浮かぶのが、2009年から2010年にかけて大きく報道されたトヨタ車の大規模リコールと、一連の裁判です。詳しくは、ウイキペディアの記事をお読み頂きたいのですが、その結論部分をウイキから引用しておきましょう。

「アメリカ合衆国でトヨタ車を運転中に発生した急加速事故について、事故の原因がトヨタ車にあると主張された。これらの事故と原因に関する主張などについて米国で大々的に報道された。この騒動を受けて、トヨタは大規模リコールを実施した。

トヨタはビラー弁護士の訴訟をはじめ、138件の集団訴訟、事故の遺族など96件の民事訴訟の他に、カリフォルニア州オレンジ郡検事局からも起訴され、トヨタ社は米国議会での公聴会での情報提供を要請された。事故の原因調査はアメリカ合衆国運輸省が主導した。このような一連の騒動は、「トヨタ・バッシング」、「トヨタ戦争」とも呼ばれた。

2011年2月8日、急加速問題の原因調査をしていた米運輸省・米運輸省高速道路交通安全局(英語版) (NHTSA)・NASAによる最終報告で、トヨタ車に器械的な不具合はあったものの、電子制御装置に欠陥はなく、急発進事故のほとんどが運転手のミスとして発表された。」

もちろん、トヨタとしては電子制御装置に欠陥のないことを主張していました。それは、池袋の暴走事故と同じなのですが、トヨタだけではなく、米運輸省・米運輸省高速道路交通安全局 (NHTSA)とNASAの調査で、欠陥のないことが保証されたのですから、これは「事実」の認定として重みをもっています。

池袋の場合も、同じような「第三者」による評価で同様の結果が出れば、飯塚被告の踏み間違い、という結論になるはずです。しかも、池袋の場合はブレーキやアクセルには機械的問題はないという点まで確認されているのですから、「被告は有罪」という結論からは逃れられそうもありません。

しかし、アメリカのNHTSAとNASAの調査結果では説明の付かない事例がその後も多く報告されていますし、電子制御装置には欠陥があったという報告さえあるのです。次回は、いくつかの事例を取り上げたいと思います。

 [2021/7/1 イライザ]

 

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2021年3月 1日 (月)

最近、修得した新たな技術 ――iMovieを使う――

最近、修得した新たな技術

――iMovieを使う――

 

新型コロナの感染も相俟って、昨年以来、多くの人が使うことになったコミュニケーション手段の最右翼は、やはりZoomでしょう。それと併用する形でYouTubeの利用も今まで以上に注目されています。LINEの便利さは言うまでもありません。

私の場合、昨年以来いくつかのZoom会議に参加する中で、冒頭の15分から20分のスピーチを事前に録画しておいて、YouTubeに上げておき、自分の持ち時間になったときにそれを流して貰うという方法を取ってきました。

主催者に提出するのは、最終結果の動画の他に、スピーチのテキスト (国際会議の場合は日本語と英語)、パワーポイントのファイル、そして動画のファイルです。

生の講演会の場合、パワーポイントを使うのが定番ですので、パワーポイントのファイルと、スピーチのアウトラインは事前に主催者に渡しておきますし、「動画」の部分は講演そのものですので、それを録画して貰えば用が済みます。この場合、スピーチの原稿は作らずに、必要があれば事後的に講演から「起こして貰う」ことにしてきました。

にもかかわらず、Zoom会議では、スピーチの原稿を事前に作ることにしました。それはは、時間を守るためです。生の講演では、ほとんどの場合時間オーバーになってしまっていたのですが、会場に来られた皆さんは通常、熱心に最後までお付き合い下さいましたので、甘える癖が付いてしまっていたのです。しかしながら、Zoom会議では、時間内に終らせることが大事です。参加者の皆さんの集中力が続く内に、きちんとした内容を伝えることが大切だからです。

生の講演と動画を比較すると、もう一つ大きな違いがあります。それは、スピーチを録画しそれを編集するというステップです。潤沢な資金があるか、有能なスタッフに恵まれていれば、この部分は任せっ放しで良いのですが、これも自分でしなくてはなりません。

ということで、Zoomの会議で最初にパネリストとしてスピーチを行うという形式の場合、次のような準備作業が必要になったのです。

 

  • パワーポイントで、スピーチのアウトラインを作り、グラフや写真等もその中に入れ込む。
  • パワーポイントを元に、スピーチの読み原稿を作る。必要があればパワーポイントの修正も併せて行う。
  • 必要があれば、英語の (日本語の) スピーチを日本語 (元が日本語の場合は英語) に翻訳する。
  • スピーチを読む。
  • 同時に、そのスピーチを録画する。(三脚が大活躍しました)
  • 動画を編集する。

 

短いスピーチですので、何のミスもなく最後まで読むことは可能なのですが、それでも編集は必要です。テレビのニュース番組でもそうなのですが、一つのニュースを伝えているときに、最初から最後まで、アナウンサーの顔がアップで画面に映っている訳ではありません。現場の画像や、資料になるグラフや数字、そして最近では字幕まで画面に映るのが当たり前です。

そこまで完璧にはできませんが、生の講演であれば、スクリーンに映して見て頂いているパワーポイントのスライドくらいは、私のアップ顔の代りに挿入する必要があります。幸いなことに、iPhoneに付属している動画編集ソフトのiMovieには、その機能が付いています。使ってみるととても使い易いので、皆さんにお勧めします。

iMovie は直感的に使えますので、説明は必要ないかもしれませんが、分り易い説明としては、例えば次のサイトを御覧下さい

 

ここでは、もっと短く、いくつかのポイントだけでもまとめておきましょう。

 ① iMovieを開くと次のような画面になります。

Img_5039   

② ここで「+」を押すと、次の画面になります。これで、「プロジェクト」が始まります。

Img_5040   

③ ここでは、「ムービー」を押します。どのファイルを使って「ムービー」を作るのかを選択できるよう、「写真」内のファイルが現れます。

Img_5041   

④ 最近作ったスピーチのファイルがあるはずですので、それを選んで下さい。ここでは、前の画面で、長さが1624秒という表示のある動画を選びます。タップすると「☑」が付きます。

Img_5042   

⑤ 選択後には、次の画面になって編集が可能になります。下の方の横長の画面は「タイムライン」と呼ばれていて、それをスワイプすることで、動画のどの場面を編集するのかを決められます。縦の線のある場所の画像が上に大きく映っています。

  Img_5043

⑥ タイムラインを右にスワイプして、最初の部分に来ました。最初の誰も映っていない部分は必要ありませんので、削除します。そのために、縦線の部分を削除したい最後の部分に合わせます。

Img_5044  

 ⑦ タイムラインを押すと、下の方に「ハサミ」等の印が現れます。鋏を押して、その上にある「分割」を押すと、タイムラインが二つに分割されます。

Img_5045    

⑧ 要らない方のタイムラインを押すとそこが黄色い枠で囲まれるので、今度は、「削除」をタップすると、その部分が削除されます。動画の途中の部分を削除したいときは、削除したい部分の最初と最後に縦線を合わせて、「分割」をして「削除」する必要があります。

Img_5053

⑨ もう一つ、パワーポイントのスライドを挿入して、一定の時間、私のアップの代りにスライドの画面が現れるようにする方法です。

 最初に必要なのは、パワーポイントのスライドをJPEG形式で保存することです。これは簡単にできます。ただし、ちょっとテクニカルになるかもしれませんので、パワーポイントのスライドの代りに、「写真」内の写真を使うことで説明します。

 [以下、パワーポイントのスライドをJPEGとして保存する方法です。参考のために、ここに記しておきます―――まず、該当するパワーポイントのファイルを開きます。「名前を付けて保存」をタップして、次に保存するフォルダーを選びます。「保存」ボタンを押す前に、その下にあるファイルの形式を、「JPEG」にする、と変更するだけです。その後、「すべてのスライドを変換するか」という、質問が現れますので、「全て」を選ぶと、スライド一枚一枚が、一枚の写真として保存されることになります。大事なのは、このフォルダーがiPhoneからアクセスできるということなのですが、私の場合は、DropboxiPhoneで使っていましたので、そこにアクセスするだけで良かったので、問題はありませんでした。iPhoneからアクセスできるファイルに保存できない場合は、また別の機会に説明します]

 

 ⑩ 縦線のあるところから、別の写真で私のアップ画像を隠すのですが、上の画像の左下に「+」の印があるので、それをタップします。

Img_5054   

⑪ すると次のような画面になりますので、「写真」をタップします。

  Img_5046

⑫ 「写真」のファイルの分類が出ますので、「すべて」をタップ。

Img_5055  

⑬ そこに現れた画像の中から、使うものを選びます。それをタップ。ここでは、最初の方で使った画面を選んでいます。写真が黄色い枠で囲まれ、その下に「+」と「・・・」が現れます。

  Img_5051

⑭ 「・・・」をタップして、次の画面に移ります。

Img_5056   

⑮ 「カットアウェイ」をタップ。それで、元の画面に戻り、選んだ写真が私のアップ像を隠します。

  Img_5052

これだけの知識で、かなり見易い動画ができるのですが、最後に、こうして作った、その結果、日米韓シンポジウムでも評価された動画のサイトを貼り付けておきます。音声が小さいかもしれませんので、調整して下さい。

  

 [2021/3/1 イライザ]

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