「原爆の絵碑」第11号の設置作業
このブログでも何度か紹介した「被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会」が設置した「原爆の絵碑」の第11号の設置工事が、16日、17日の二日間をかけて、設置場所である相生橋西詰緑地で行われました。
今回の「原爆の絵碑」の土台には、私が、「被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会」に連絡し引き取ってもらった広島中央公園から出た被爆石が使われるということで、事前に私にも工事の日程の連絡がありました。
16日、作業の様子を見ようと現地に行きましたが、私が現地に着いたときには、すでに設置作業が終わり、白いシートで覆う作業中でした。
17日に目地にパテなどを詰める仕上げの作業が行われて完成ということになるようです。
「被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会」から、私が見ることができなかった作業風景を写した写真をお借りしました。この写真を見ると4枚の市民が描いた絵が取り付けられているようです。
「原爆の絵碑」の第10号碑が設置されたのは、2006年10月14日ですので、この11号碑は、19年ぶりの建立ということになります。
この碑の除幕式は、22日午後6時から行われますが、ちょうどその時間は、広島を訪問するノーベル平和賞の選考を行うノーベル委員会のフリードネス委員長との意見交換会が行われ、そこに出席することにしていますので、残念ながら参加できません。
23日以降に完成した「原爆の絵碑」第11号碑を見に行こうと思っていますので、その時碑の紹介をしようと思います。
ところで作業現場では、思いがけないことが起こりました。
今回の碑の制作は、西区三滝にある「モリシタストーンオフィス」が手がけられてようですが、作業中のお一人に少しだけ話しを聞くことが出来ました。
話しの流れから、私が、「私の友人も島根県の『石販』という石材店をやっていますよ。ご存じないですか」と話したところ、「エッ、『石販』さんをご存知ですか。実は、この石の加工は、『石販』さんでやってもらったのですよ」とのこと。びっくりです。
「石販」という会社は、1983年に、現在は会長となっている金山義夫さんが起業した「建築石材及び墓石材全般に関わる製品のデザイン・製造・輸出入・卸販売・工事請負」などを行う石の加工や販売をする会社です。
金山義夫さんは、このブログの今月の1日と2日に紹介した「島根方言集成」を発刊した川上正夫さんと同じく、中学生時代以来の友人で、先日も「島根方言集成」のことを電話で話したばかりなのです。
すぐに金山さんに電話をかけました。「そー言えば、広島から頼まれて作業をしたな。うちの会社は、中四国の石屋さんから頼まれて大きな石の加工もやっている。以前広島の猿猴橋のリニューアル作業もやらせてもらったよ」とのこと。広島でも色々と仕事をしていたとは、意外でした。「除幕式が終わったら写真を送りよ」と話して電話を切りました。
土台となった被爆石の引き取り、その加工、なんか不思議な縁を感じる「原爆の絵碑」11号碑です。
いのちとうとし
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