4月30日、中国電力の決算発表と人事案が示されました
4月30日、中国電力の2024年度の決算が発表され、新たな人事案も示されました。
中国電力を誉めておきたいことが一つあります。それは社外取締役に岡島礼奈(おかじま・れな)さんを充てるとしたことです。岡島さんは鳥取県生まれの46歳、天文学の博士号を取得してから外資系金融機関ゴールドマン・サックス証券に入社し、その後世界初の「人工流れ星」の実現をめざす民間の宇宙スタートアップの会社「ALE(エール)を起業した人です。
経産省ホームページより
私たちは長年に亘って、取締役に女性を登用することを求めてきました。中電の現状は、取締役13人中、女性は3人で、常務執行役員では9人全員、執行役員では27人全員が男性という男性偏重という状況です。女性なら誰でも良いとは思いませんが、この度の岡島さんが取締役に就任すれば、女性取締役が辛うじて30%以上になります。
世界では、多様性を重視し、女性役員の比率を上げる努力を推進しております。
比率を上げた企業は確実に成果をあげており、意思決定の場に男性が多く占める同質的組織では、経営の変化は見られないと思います。経営の新たな創造や成長を果たすには、豊富な経験や生活の視点を持つ女性の登用こそ必須だと考えています。
私たちは株主提案議案でも、長年に亘り島根原発反対運動の活動を続けている松江市に住む芦原康江さんと、再生可能エネルギー発電の研究・実践者である鳥取市に住む手塚智子さんを選任する議案を提出しました。
もう一つこの度の決算で。見落とせないことがあります。それは減収・減益となっていることです。中電はその言いわけを、電力事業の競争、物価上昇による材料費の増加、米国の関税措置などとしています。私は、「身のほど知らず」の原発運転計画だと思っています。島根原発2号機の再稼働により収支改善などがあったとは言ってますが、電力需要が減るなかでは儲けられないのは当然です。
来期25年度の予想見通しでも、この度よりも売り上げ利益とも、すべてにわたって減額としています。島根原発2号機が25年度にフル稼働しても「減」になり、株主への配当も減になるとされています。1株当たりの配当は23年度が35円、24年度は27円で、来年度は21円としてしています。
配当金の減額は、島根原発3号機の運転開始に向けた設備投資金などが必要だということも明らかになっています。なぜ、そこまでして3号機を動かす必要があるのか?株主も消費者も黙って見過ごすことは出来ないと思います。
そのためか4月30日の決算発表と同時に株価も大きく値下がりし、発表の時は840円台だった株価は740円台に低迷しています。忘れてはならないのは、福島原発事故以前は2000円台だったことです。
テレビなどで繰り返し放映されている中国電力の新たなブランドメッセージの、「一日も。百年も。」というもの、知っておられるとは思いますが、一方で「自分こと化・行動化」を促すメッセージとして「変わるか。消えるか。」というのもあります。このままでは「消えるか。」の予想の方が大きいようにも思います。
6月26日午前10時から中国電力本店で開催される株主総会に、私たちは株主配当を1株あたり90円とする株主提案議案を出しました。その提案の内容と理由について次のことを書きました。提案の理由は400字以内という厳しい制約があるために、範囲内で書くのはテクニックがいるのですが、読んでいただければと思います。
▼提案の内容
株主への年間配当金を1株当たり90円とする。配当は金銭により行い、配当金の総額は306億4、195万2、685円とし、配当の効力発生日は株主総会の翌日とする。
▼提案の理由
株主が会社に望むことは、株価の上昇であり配当金の増額です。そこで、配当金を1株当たり年間90円とします。
上関原発の建設計画が発表された当初、その建設費用は原発2基で約9,000億円とされました。現在では原発建設費用は、1基あたりで1兆円を超えるともいわれています。
上関原発建設計画は、公けになって43年が経過していますが、計画は頓挫しており、その費用は無駄なものです。これまで上関原発に費やした費用は不明ですが、その額は9,000億円には達していません。上関原発建設計画を断念し、上関町に配置している職員を引き上げ、不動産を処理します。
島根原発3号機は現時点で運転中止を決断すれば、これ以上の費用は発生しません。また2号機からの使用済み核燃料も同原発内の核燃料貯蔵プールに保管し、これ以上の使用済み核燃料を発生させないことにしたら、上関町へ中間貯蔵施設を建設する必要はありません。
約12万6千人の株主がこの議案に対して、どう反応するかが大注目です。この議案が可決されたら、一人の方限定でご馳走いたします。お楽しみに!!
木原省治
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 写真展「1945年8月6日より前の広島」余話 | トップページ | ふくもとまさお著「『小さな平和』を求めて」 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- このブログを一旦休止します。(2025.07.23)
- 三原の7月「19日行動」(2025.07.22)
- 府中地区の7月「19日行動」(2025.07.21)
- ベトナムの歴史(その41) ― ベトナム Now Ⅴ -カンボジア侵攻- (2025.07.20)
- 二つの「ヒロシマアピールズ」ポスター展(2025.07.19)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 三原の7月「19日行動」(2025.07.22)
- 府中地区の7月「19日行動」(2025.07.21)
- ベトナムの歴史(その41) ― ベトナム Now Ⅴ -カンボジア侵攻- (2025.07.20)
- 原水禁大会で朝鮮人・中国人被爆者支援がテーマとなったのはいつからか?-その1(2025.07.16)
- 変わるか、消えるか?!(2025.07.10)














産業用の電力は10年後は中電が120%の増加予測と聞きます
投稿: ・・・・ | 2025年5月10日 (土) 12時16分
コメントありがとうございました。AI技術の発展、それに伴う半導体産業の普及により電力需要は増えるとの指摘がされていますが、この指摘は世界的に共通している考えに、私は疑問を持っております。
むしろAI産業は電力需要を抑えるとの意見もあります。ただ需要が増えるから原子力発電所をどんどん建てようというのは、原発推進世論に取り込まれたと言っても過言ではないのではと思いますが。
何よりも、原発がとても高くつく発電設備であることは、間違いないと思うのですが。
投稿: 木原省治 | 2025年5月12日 (月) 17時39分