「2025上関原発を建てさせない山口大集会」に参加しまた。
22日の午前10時から山口市の維新百年記念公園・野外音楽堂で地元山口県内と広島県などから800名が参加し「2025上関原発を建てさせない山口大集会」が、開催されました。
集会では最初に共同代表の木村力さん(上関に原発を建てさせない祝島島民の会代表)と内山新吾さん(弁護士)の二人が主催者あいさつを行いました。
木村さんは「政府が決めたエネルギー基本計画は、原発推進に舵をきった。しかし、一方で,これまでの型の原発はこれからは建てさせないとしている。と言っているのもかかわらず、中電は計画を撤回せず、山口県も埋め立て免許の撤回をしないまま。さらに中電は、埋立て調査についても『邪魔するな』と私たちを訴えている。中間貯蔵施設に建設については、さきの田布施町議会議員選挙で,建設反対派の議員が半数当選し、追い風が吹いている。私たちは、中電の目の上のたんこぶとして,中電の症状を治すための注射針としてがんばる」と力強く訴えました。
次はジャーナリストの青木美希さんの記念講演。
青木さんは冒頭に「きのこの出荷制限がかかっているのは、どこまでですか。3択です。60,160,380キロ」と参加者に問いかけました。「答えは、380キロ。青森県の鰺ヶ沢です。林野庁のホームページに掲載されています。原発事故は終わったという人は、ぜひこれを見て下さい。」
その後、取材で録音した被災者の声が流れます。特に「一部の人が儲かる仕組み。これが原発です。この仕組みを作ったのは政治。政治を変えなければなりません」と呼びかけました。
その後、上関からの報告、県民の声の発言があり、二人の子どもを持つ山本裕美さんが集会宣言を提案し、全員の拍手で採択されました。
続いて「奇跡の海」と書かれたプラスターを掲げるパフォーマンスを行い、山口県平和運動フォーラム森本正宏議長が「上関原発、中間貯蔵施設計画を中止させるため、引き続きがんばろう」と閉会のあいさつを行い、山口大集会は終了しました。
採択された集会宣言の一部を紹介します。
集会宣言
(前半略)
祝島を始めとする上関町民、市民は40年以上にわたって上関原発を建てさせていません。一昨年から、中国電力が関西電力と共同で上関町に「使用済み核燃料『中間貯蔵施設』を造ろうとする動きが表面化しました。昨年11月、中電は建設予定地のボーリング調査を終え、適地かどうかの判断を行おうとしています。
私たちは、大規模な自然破壊をともなう「中間貯蔵施設」建設計画に反対し、県・県議会への申入れ・請願、署名活動、集会など、あらゆる活動を行っています。現在、地元4団体の呼びかけに応え「上関中間貯蔵計画の撤回!環境影響評価なしに適地判断を行わないよう求める署名」に取り組んでいます。この署名は、昨年12月に生物分野での7学会にわたる研究者組織が中電に求めた要望書を支持するものです。
上関町でも,マスコミのアンケート調査では中間貯蔵施設反対の声が半数をしめています。周辺自治体でも反対の声はますます大きくなっています。昨年の衆議院選挙ではその民意が大きく反映されました。2月の田布施町議会選挙では、議員の半数をしめる6名が中間貯蔵計画反対を訴え上位当選し、議員たちは早速、「中間貯蔵計画反対の決議案」を町議会へ提出しました。
村岡知事は、この県民の意思をしっかり受け止め、「中間貯蔵施設」の可否を判断してください。それが私たちの願いです。
本日、私たちはここの集い、福島や全国ものみなさんと連帯して、日本の原子力政策を変えるためにさらに運動の輪を広げることを確認しました。地震をはじめとする自然災害は止めることはできなくても、原発や「使用済み核燃料『中間貯蔵施設』」の建設は人の決断で止めることができます。
100年後の未来の子どもたちに「核のゴミ」ではなく、「奇跡の海」と呼ばれる素晴らしい自然を残すために,共に闘いましょう!
いのちとうとし
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