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2025年3月12日 (水)

3・11フクシマを忘れない さようなら原発ヒロシマ集会

14年目を迎えた3月11日、秋葉忠利さん、箕牧智之さん、森滝春子さん、山田延廣さん、岡田和樹さんの呼びかけで、今年も「3・11フクシマを忘れない さようなら原発ヒロシマ集会」が、午後6時から広島弁護士会館で開催されました。

集会は、大月純子さんの司会でスタートし、呼びかけ人を代表して山田延廣弁護士があいさつ。

最初に「福島からの訴え」が、鈴木薫さん(いわき放射能市民測定室たらちね理事長)から届いたビデオ・メッセージで紹介されました。

続いて、上関原発止めよう!広島ネットワーク・島根原発再稼働止めよう広島連絡会の溝田一成さんが、「島根原発は廃炉へ、上関中間貯蔵施設計画撤回へ」と訴えました。

いよいよ今年のメインとなる講演です。講師は、龍谷大学の大島堅一教授。タイトルは「原子力政策の無責任構造」でした。

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大島さんは、原発コストの問題について、図表を明示しながら、政府の説明がいかに欺瞞であるかを詳しく解説されました。政府が、「脱炭素」の名目で、将来性の全く見えない原子力発電に依存したエネルギー計画を立てたことへの問題点を鋭く指摘しました。

最後に、まとめとして「・第7次エネルギー基本計画は、原子力の『最大限利用』が方針化された。・原子力を推進するのは、衰退する原子力産業を救うためである。・原子力は建設コストが高く、建設期間が長いため、資金調達ができなくなっている。原子力維持のため、巨額の国民負担をともなう原子力補助政策が構築されている。・原子力ではなく、省エネ・再生可能エネ中心の新しいエネレギーシステムへの革新的移行が必要となっている」ことが強調されました。もう少し時間があればと思えた講演内容でした。

最後に實光由人(さねみつ・よしと)さんが集会アピールを提案し、全員の拍手で確認しました。最後に、呼びかけ人の一人である森滝春子さんが『核と人類は共存できないー広島から政府の原子力政策に対決していきましょう』と閉会のあいさつを行い今年の3・11集会は、終了しました。

集会の参加者は、130人、会場での福島支援カンパは4万883円集まりました。

アピールの一部を下記に掲載します。


3・11フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会 集会アピール 

 東京電力福島第1原発の大事故から14年、私たちは、再び原発事故を起こしてはならない。 原発被災地の一日も早い復興を願って「原発ゼロ」を訴えてきた。 今、被災地、福島からの避難者は公式には2万5千人だが、実際は4万5千人を超える人たちが避難生活を余儀なくされている。農業、漁業、産業の復興も道半ばだ。14年経った今も復興 の道筋は遠い。福島第1原発の廃炉も全く見通せない。燃料デブリの取り出しは0・7グラム、 耳かき1杯に過ぎない。除染土の処分も先が見えない。福島第一原発から出た汚染水も、漁業者 をはじめ私たちの声に耳を傾けることなく、海上放出し続け、新たな汚染を拡大している。福島 原発事故以降、福島の子どもたちに甲状腺がんが急増しているにも関わらず、福島県は原発由来ではないと主張しており、原発事故の被害が矮小化されている。ひとたび過酷な原発事故を起こせば取り返しが付かないことを改めて実感する。

(略)

中国電力は、地元住民の反対の声を無視して、2024年12月7日に島根原発2号機を再稼働し、1 月10日に営業運転を開始した。しかし、福島原発事故のような事故が起きたときの避難計画も明らかとなっておらず、即時停止を求める。さらに中国電力は島根原発3号機も稼働し ようとしている。島根原発の廃炉と原発に依存しない社会を実現しなければならない。

 政府は、福島の復興が足踏み状況の中で3年に一度見直される第7次の「エネルギー基本計画」を2月18日閣議決定した。これまで福島の事故を受けて「可能な限り原発の依存度を低減する」としてきたが、またも「最大限活用」と方針が変更されてしまった。(略)

 使用済み核燃料、いわゆる「核のゴミ」問題の解決も全く見通しが立っていない。政府はすでに破綻した核燃サイクルに依然として固執し、青森県六カ所村の再処理工場の完成を前提に「中間貯蔵施設」の建設を進めている。世界が放棄した核燃サイクル事業もきっぱりやめることである。

私たちは、中国電力に対し、上関原発の建設計画と中間「貯蔵」施設計画の白紙撤回を求め続けていかなければならない。

 (略)

 私たちは、福島第一原発事故を忘れず、福島復興はもちろん原発ゼロと再生可能エネルギーに依存し、地気球温暖化対策を推進し、持続可能な地球をもとめるために引き続き努力する。


集会参加者の意思として、後日「島根原発2号機即時停止、上関原発、中間貯蔵施設建設計画の撤回」を求める要請書を中国電力に提出します。

いのちとうとし

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