2025年「全国被爆二世交流会」
昨日、今日の二日間、広島自治労会館で「2025年全国被爆二世交流会」が開催されています。
「交流会」は、総会を挟んで2年に1回開催されていますが、今年の交流会は広島での開催となり、私も原水禁国民会議の代表として参加しました。
一日目の昨日は、雪の影響もあり開会の遅れが心配されましたが、午後2時からの予定どおり開会しました。
今年の交流会は、「裁判闘争や放影研との対応,そして厚生労働省交渉など,私たちにとって非常に重要な課題が山積している」(案内文)での開催となりました。
開会にあたった崎山昇全国被爆二世団体連絡協議会会長が、さきの長崎被爆二世裁判に対する最高裁の「上告棄却」の判断を厳しき批判するとともに、広島被爆二世裁判での上告に最大限の努力を行う決意するとともに「原爆被爆二世の援護に道を拓くため、全国対策など今後の活動のあり方を皆さんと協議しながら進めたい」とを表明しました。
その後、来賓のあいさつ紹介がありました。私も原水禁を代表として出席し、紹介を受けました。今回は、発言の機会がありませんでしたが、もし発言する機会があればと思っていたことは次のようなことです。
「被爆二世裁判の厳しい判決が続いているが、広島での上告に最高裁がきちんとした判断が行われることを強く求める。この厳しい裁判所の判断を受けても、被爆二世の将来への健康を解消することにはならない。もう一度、被爆二世問題とは何かを原点に立ち返り、自らの課題とするとともに、何が問題なのか、その本質を広げ、支援の輪をどう広げるかが課題となっている。とりわけ、厚労省との交渉は、今後の重要な課題となっていくと考えている。そのための努力を共につづけていきたい」
来賓のあいさつ、紹介の後、二つの記念講演がありました。講演者はいずれも被爆二世裁判に深く関わっていただいた方です。
最初は、在間弁護団長が「裁判闘争の現状と課題」と題して、この間の裁判闘争の到達点、判決の問題点についての解説をするとともに、「国家の戦争責任を問う」視点からの運動の重要性が提起されました。
二番目は、裁判闘争を医学者の立場から意見陳述、さまざまなアドバイスを行ってきたいただいた医師の振津かつみさんが「裁判と遺伝的影響」と題して講演を行いました。
その後、石破茂内閣総理大臣宛の次の3点を柱とする要請が、全体の拍手で確認されました。
・核兵器禁止条約の署名、批准。仮にそれができないとしても3月に開催される第3回締約国会議に参加すること。 ・原爆放射線の遺伝的影響の問題や被爆二世の置かれている状況と向き合い、原爆放射能の遺伝的影響を否定できない被爆二世を広く救済すること。 ・福島第一原子力発電所事故を起こしたことの責任を果たすこと。トリチウムなどのを含む汚染水の海洋放出を直ちに中止。すげての福島原発事故被害者に「健康手帳」を交付すること。エネルギー政策を脱原発に転換すること。 |
要望書を確認し、寺中副会長が閉会のあいさつを行い、一端会議を終了した後、1時間ほどの参加者による「交流」が行われましたが、私は「交流」が始まる前に退席しました。
2日目の今日は、午前9時から同じ会場で、「今後の取り組みについての議論」や各県・各組織の取り組み交流を行い、午前11時半には終了する予定です。
いのちとうとし
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