ノーベル平和賞授賞式報告会と府中のネバダデー座り込み
ノーベル平和賞受賞報告会
広島県原水禁は、毎年1月27日には、昼のネバダデー座り込みに続き、夜は「広島県原水禁総会」を開催しています。
今年は、総会に先立ち昨年12月にノルウェーのオスロで行われた日本被団協のノーベル平和賞授賞式に参加した二人(県原水禁常任理事箕牧智之県被団協理事長と第27代高校生平和大使甲斐なつきさん)による「ノーベル平和賞受賞報告会」を行いました。
箕牧さんからは、ノーベル平和賞受賞決定のニュースが届いた時の思い、その日以来報道関係の取材が相次いだこと、さらに国王夫妻などの出席の下で行われたオスロでの授賞式に、これまでの運動の歴史を作ってきた被爆者たちの思いも胸に登壇したこと、ストーレ首相との会談などの関連行事の様子を紹介するとともに、被爆者の高齢を心配したスカンジナビア航空が、帰路はビジネスクラスの席を準備してくれたエピソードなどが、報告されました。
甲斐なつきさんは、オスロ滞在中の4日間の精力的な活動の様子を報告しました。4日間の行動は次の通りです。
1日目:高校訪問、労働組合訪問、被爆者証言会参加
2日目:ノーベル平和賞授賞式参列、日本大使館主催レセプション参加、たいまつ行列、晩餐会
3日目:Youth Dialogue with Hibakusha(被爆者と若者の対話)、Red Cross Youth訪問、オスロ国際平和研究所訪問、オスロ大学での交流
出発日:ノーベル平和センター見学
甲斐さんは、その行動を通して「私たち高校生が、原爆を過去のことじゃなくて、いまにも続くことというのを伝えていかなければならない」と思ったことや、曾祖父と曾祖母の被爆体験を聞いて「家族の被爆証言を引き継いでくれてありがとう」と涙を流す人もいたこと、「私たちの力は小さいけれど、一緒になることで、平和に向けての大きな力になりうる」ことを学んだことなどを報告しました。
二人の報告の後、私が「日本被団協ノーベル平和賞受賞の意義と課題」をテーマに30分の講演を行いました。
私は、「①ノーベル平和賞受賞のニュースを聞いた時の率直な感想②ノーベル委員会のノーベル平和賞受賞理由を聞いて納得③核兵器廃絶の原点が被爆の実相のあることを再確認④被爆体験の継承と私たちの課題⑤田中代表委員の授賞式のあいさつ」の五つをテーマに問題提起をしました。
1時間の「ノーベル平和賞受賞報告会」を終え、総会に移りましたが、その様子は明日報告します。
いのちとうとし
府中地区の1・27ネバダデー
雨が降ってきたので府中市役所玄関前へ変更したネバダデー
1・27ネバダデーを行いました。小降りとはいえ雨なのでゴザの上で傘をさして座るわけにはいかず、急遽、ひさしがある市役所玄関前に場所かえ、スタンディングを行いました。
最近は参加者が20人を超えることが多くありがたいことです。青年部や女性部、現評の役員など府中市職労からの参加が多いためです。
20分間スタンディングを行った後、県原水禁常任理事の水田豊議員から「核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加を見送った石破首相に対しきびしい世論があったことから、自民党の国会議員を派遣することになったと報道されています。私たちの目的は核兵器禁止条約の署名・批准ですから署名・批准に向けて一層頑張りましょう」とあいさつされました。
大勢の参加にほんと感謝するばかり、もっともっと(私が)参加者の青年部や女性部、現評の役員さんにお礼を言うべきでした。
小川敏男
【編集者】小川さんから昨朝、府中の1.27ネバダデー行動の報告が届きましたので、一日遅れですが今日掲載しました。
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