赤貝のに付け
全国都道府県対抗男子駅伝が行われる1月の第3日曜日とその前日の土曜日の二日間、毎年「島根ふるさとフェアー」が開催されます。
今年は、ゲートパークとハノーバー庭園を会場に島根の全自治体が参加し,観光情報や特産品が並べられ、18日、19日の二日間開催されました。例年主会場となる県立体育館は修繕工事のため今年は、使用できなかったようです。
いつからこのフェアーが始まったのかはわかりませんが、ここ十数年は、私も毎年出かけることにしています。
屋外だけの開催ですので、天気が心配されましたが、二日間とも好天に恵まれ会場に着くと、今年も多くの人で賑わっていました。ブースによっては、長蛇の列ができています。
毎年私の目当ては、二つです。一つは赤貝、もう一つは、宍道湖のシジミです。
初日には、午後2時頃会場に着きましたので、二つとも売り切れていました。翌日は、入荷すると言うことでしたので、二日目の19日にも会場に足を運びました。今度は午前中に会場を訪れましたので、目的の品を入手することができました。
宍道湖のシジミは、広島の人にもなじみがありますが、赤貝(島根ではずっとそう読んでいるのですが、広島に来てから初めて知ったのですが、正式名は「サルボウ貝」というようです)は、ほとんどと言うよりほぼ全くと言ってよいほどなじみのない貝です。
しかし、島根では、正月のおせち料理には欠かせない食材となっています。安い食材でしたので、わが家でも大鍋で煮られて正月の食卓を賑わしました。
以前には、複数のブースで売られていましたが、今年は1ブースのみになっていました。
赤貝は、かつては、島根県と鳥取県の県境にある中海で漁獲されていましたが、現在ではほぼ漁獲できなくなっており、岡山県児島湾や有明海産が流通しているようです。しかし、この両地でも、年々漁獲量が減っていると言うことでした。
赤貝の食べ方ですが、このままでは、貝に泥が付いていますので、ネットに入れてしっかりともみ洗いし、泥や付いているゴミを落とした後、調理します。調理といっても鍋に醤油や酒、砂糖を入れた調味料と少量の水を入れて煮込み、煮え立ったら貝をそのまま入れて口が開くのを待つだけです。数分でできあがります。
早速夕食に食卓にのぼりました。正月には食べることができませんでしたので、やはり懐かしい味です。
最近、中海で資源復活のため、漁業者による飼育試験が行われているようですので、なんとか成功し、入手がもう少し簡単になればと期待しています。
宍道湖のシジミは、シジミ漁師が持参した「砂抜き」されたLサイズのものを2kg購入しました。
こちらは、毎日の味噌汁です。
2kgも買ってどうするのかと思われるかも知れませんが、冷凍保存すれば、3ヶ月は美味しくいただけます。冷蔵保存より冷凍保存のほうが、グルタミン酸・アラニン・オルニチンなどの旨み成分がより増加しますので、更に美味しく食べることが出来るといわれています。
私が昔肝炎になった時、出雲にいる姉が、「肝臓によいから」と言って,大量に送ってくれたことがあり、その時冷凍保存して食べることを知りました。それ以来松江に行った時に大量に購入し、冷凍保存して食べています。
しばらくふるさとの味が堪能できそうです。
いのちとうとし
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