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« 12.8不戦の誓いヒロシマ集会 | トップページ | 日本政府は今こそ被爆者の願いに応えよ »

2024年12月12日 (木)

ノーベル平和賞授賞式

今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の授賞式が,10日ノルウェーのオスロ市庁舎で行なわれました。

私は、その様子をわが家でNHKの中継放送で見ました。

被爆者の皆さんが核兵器の廃絶と被爆者の援護を訴え続け、そして「こんな思いを他の誰にもさせてはならい」と世界の人びとに呼びかけてきた活動が評価されたものであり、心からお祝いを申し上げます。

NHKの映像を見ながら、身近に接してきた森滝市郎先生をはじめとする今は亡き広島県被団協の歴代の理事長の姿を思い起こしました。この先人のたゆまぬ努力があったからこそ、今の受賞があるのだと改めて感じました。そして、反核運動を共にしてきた私たちが果たすべき役割の重さも改めて自覚させられる授賞式でした。

田中煕巳代表委員の演説中に写された会場には、何人かの知り人の姿がありました。

その中で、印象に残ったのは、ブラジル在住被爆者の渡辺淳子さんです。何度も渡辺さんの姿が登場しましたが、最初気がつかなかったのですが、途中大写しになったとき、渡辺さんの手には、在ブラジル被爆者運動の牽引者であり、4ヶ月前の今年8月100歳の生涯を終えられた森田隆さんの遺影がありました。

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田中煕巳代表委員の演説は、自らの被爆体験を語り、日本政府の国家補償に基づかない被爆者行政を厳しく批判し、「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心から願いです」とし、「核兵器は人類と共存できない」と訴えました。そして「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めてともにがんばりましょう」との呼びかけに、会場からは大きな拍手が沸き起こり,感銘を与える演説でした。

田中さんの演説には、私も心を打つものを感じたのですが、演説を聴きながら、私は何とも言えない違和感を持ちました。

翌日の新聞に掲載された田中煕巳さんの受賞演説全文を改めて読み返してみました。違和感は、どこから生じたかといえば、この演説の中に「非人道兵器である原爆を投下したアメリカ」が、全く登場しないことです。

こうした違和感を持つのは私だけでしょうか。それとも、こうした違和感を持ってはならないのでしょうか。

そう思う中で11日付中国新聞の1面に掲載された宮野史康記者の署名記事「被爆者に報いる行動をする時」の中に次の一文を見つけました。「亡き森瀧市郎さんが起草した広島県原爆被害者大会の宣言には『あの瞬間に死ななかった私たち』という一文もある。被爆者たちは米軍が落とした原爆により命を絶たれた死没者たちの思いを背負っている」

いのちとうとし

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