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2024年12月11日 (水)

12.8不戦の誓いヒロシマ集会

毎年12月8日に、憲法を守る広島県民会議、広島県平和運動センター、広島県原水禁、8の日平和行動ヒロシマ女の会、戦争をさせないヒロシマ1000人委員会の5団体が主催する「12.8不戦の誓いヒロシマ集会」は、今年も午前10時から広島弁護士会館で開催されました。

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集会は、藤本講治県護憲事務局長の司会で始まり、弁護士で戦争をさせない1000人委員会代表委員の山田延廣さんが主催者代表あいさつ。山田さんは「自民党政権によって進められる軍備増強の動きに対し、私たちがしっかりと声を上げていこう」と呼びかけました。

続いて、原爆ドーム前で「イスラエルのガザ侵攻に抗議し、即時停止」を求めてのスタンディング行動を行なっている広島パレスチナともしび連帯共同体の広島市立大学大学院生のレベッカ・マリア・ゴールドシュミットさんが「ガザ侵攻の今」と題してスピーチ。

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レベッカさんは、ガザ侵攻によって多くのいのちを奪っているイスラエルを厳しく糾弾、そしてそれを支える世界の多くの企業、もちろん日本企業がいることを指摘するとともに、世界で若者たちが、ガザ侵攻に抗議し、停戦を求めて立ち上がっているにもかかわらず、日本の動きが極めて弱いと指摘。さらに、平和都市というヒロシマが本当にその役割を果たしているのかと問いかけました。原爆ドーム前で連日先頭に立って行動してきたレベッカさんの訴えは、参加者の胸に堪えるものでした。

レベッカさんのスピーチの後、「日米開戦から83年―戦争への道を再び歩まない-」と題して、私が講演を行ないました。

私が訴えたかったことは、「①歴史から学ぶことが大切。歴史を忘れたとき再びあやまちを繰り返すことになる。②私たちは、12.8だけを忘れてはならない。なぜ12.8の開戦が起こったのか、9.18(1931年柳条湖事件),7.7(1937年盧溝橋事件)の日付を記憶に残して欲しい。③12.8真珠湾攻撃より先に始まったのがマレー半島の上陸作戦。その作戦には、広島の歩兵第11連帯が大きな役割を果たした。④広島第11連帯は、1937年に始まった日中戦争以降、すぐに中国を侵略した部隊である。この戦争の犠牲となった2000万人のほとんどはアジアの人々。太平洋戦争というが、その実態はアジア太平洋戦争。⑤今、脅威が強調され、日本の軍備強化が進んでいる。しかも明らかな敵基地攻撃の能力もって。⑥そんな中で政府の「台湾有事脅威」論に私たちも肯定していないか。⑦軍備増強を唱える政治家は、『国民の生命や財産を守る』というが、一般戦災者を保障する法体系はいまだ作られていない。⑧こうした事態の中で大切なことは、日本国憲法の理念に立ち返ること.とりわけ憲法の前文を読み直して欲しい。」ことです。

そして特に強調したのは、「戦争は政治の失敗。戦争にいたらせないための努力こそが政治の役割。同じあやまちを繰り返さないためには、おかしいことはおかしいと言える社会を作らなければならない。それを作るのは,私たち一人一人の日常的な努力と自覚が必要である。」「一生懸命にがんばっても何も変わらない。確かに私たちの行動はほとんど無意味かも知れない。しかし、何もしなければ、もっと悪くなるし、自分自身の考え方も変わることになる」と訴えて講演をまとめました。

私が広島に来て55年。その間に被爆者の皆さんや先輩から学んだことを基に、問題提起をしました。

その後、アイ女性会議の富川久子さんが「ヒロシマに暮らす私たちは、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて心に刻み、世界から戦争が無くなることを願い、歴史の忘却を許さず、平和憲法の理念の下に世界の恒久平和の実現に向け、これからも不断の努力をつづけていることを確認する」とした不戦の誓いアピールを提案し、全員の拍手で採択し、集会は終了しました。

参加者は、80人でした。

いのちとうとし

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