2025年 新しい年を迎えて
新年明けましておめでとうございます。
今年も届いた田谷行平さんの絵馬
今年は、広島・長崎に原爆が投下されてから80周年を迎えます。
昨年の日本被団協のノーベル平和賞受賞で、被爆80周年の節目というだけでなく、核問題が世界から注目される年になります。
先人の運動の歴史をきちんと学び、今私たちにできることは何か、何をしなければならないか、しっかりとした目標を作ることが大切です。
原水禁国民会議としても昨年末以来、80周年ビジョンを作るための話し合いを続けています。核兵器廃絶に向けてどのような道筋をつけるのか、しっかりとした目標を定めたいと思います。
私自身も、この一年をどのように生きていくのか、問い続けています。果たさなければならない課題は、多くありますが、その中で私には、どうしても果たさなければならない大切な課題があります。
在朝被爆者の問題です。被爆者援護法が国外に住む被爆者にも適用されるようになって20年余りが過ぎましたが、今なお放置されたまま,何の援護も受けることができていないのが在朝被爆者です。
1992年に初めて訪朝して以来、何度も朝鮮民主主義人民共和国を訪問し、多くの被爆者と面談し、お話を聞いてきました。特に、最後となっている2018年の訪朝では、朝鮮被爆者協会からその実態調査の結果を聞いてきました。それからでもすでに6年以上が経過しました。
日本被団協のノーベル平和賞受賞で被爆者が大きな注目を浴びましたが、その中で在朝被爆者問題が取上げられることはありませんでした。だからこそ、余計にこの問題が頭に浮かびます。
在朝被爆者問題は、待ったなしの課題です。そして忘れてはならない課題です。
一人でも多くの被爆者が生存されている内になんとしても、この問題の解決の道筋をつけなければなりません。それは私に課せられた課題でもあります。
被爆80周年、被害の実相を改めて思い起こさなければなりません。しかし、被爆80周年は、日本の侵略戦争終結80周年でもあります。そのことも同時に思い起こしていくことが今年の課題です。被害の前に加害の歴史があることを忘れてはなりません。
そんなことを思いながら、新年を迎えました。
今年も少しでもこうした問題に向き合うことのできるブログにしていきたいと思いますので、本年もよろしくお願いします。
いのちとうとし
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