島根原発再稼働問題学習会
広島県原水禁は、広島県平和運動センターと共催で、20日午後6時から自治労会館で「島根原発再稼働問題学習会」を開催しました。
中国電力が、12月7日の島根原発2号機の再稼働をめざす中で、再稼働を許さない運動を強化するために改めて「島根原発2号機再稼働の問題点」を再確認することを目的に開催しました。
学習会の講師は、県原水禁の常任理事であり「原発はごめんだヒロシマ市民の会」代表で、このブログの執筆者の一人でもある木原省治さんです。
木原さんの講演内容を簡単に紹介します。
島根原発2号機の再稼働をめぐる最近の動きを紹介しながら,
① 先月29日に再稼働を強行した東北電力女川原発2号機と同型の沸騰水型原発(BWR)であること。同原発と、出力(島根は82万kw),運転開始時期がほぼ同時期であり、2011年に事故を起こした福島第一原発と同型であること。
② 島根原発の基礎知識として・県庁所在地にある唯一の原発(県庁までの距離やく10km)・30km圏内に46万人の住民がいる・広島市中心部まで約130km。など
③ 島根原発は・1号機の廃炉が決定・2号機は2012年1月27日に定期点検により運転停止をして以来、長期にわたって運転されていない(運転空白期間の長さ)。そのため現在の運転員64人中39人が運転未経験者である・3号機は、工事が実質完了しているが、運転開始は未定。
④ 島根原発の安全対策費は、2023年10月31日までで明らかになっているだけでも約6800億に達している(建設費は、3003億円)
⑤ 島根原発の2km以内に長さ39kmの宍道湖断層があるだけでなく、6km東側には、長さ37kmの鳥取沖西部断層があり、連動する問題がある。周辺には他にも多くの断層がある。
⑥ 島根原発の西側には、活火山の三瓶山があり、噴火した場合の火山灰による障害の危険性がある。
⑦ 原発事故時の避難の問題。46万人の避難者の内、支援が必要な人が4万と全国最多であり、その支援体制は?広島県は、17万人の避難者を受け入れることになっている(大崎上島町を除く全市町)が、その受け入れ体制は具体的になっていない。
⑧ これらの疑念に対し、隣県である鳥取県と30km圏内の自治体となる境港市、米子市から中国電力に申し入れが行なわれている。
などの問題点を指摘した後、
「確かに中電は12月7日の再稼働に向けて準備を進めているが、これまでも何度も再稼働を延期してきたし、まだ何が起こるかわからないので、あきらめず再稼働反対の声を上げよう」と呼びかけて,木原さんの講演は終わりました。
その後、会場からの質問を受け、学習会は終了しました。
わかりやすい話でしたので、参加者には島根原発2号機再稼働の問題点が、よく理解できたと思います。学習会の参加者は、約50名でした。
広島県原水禁は、中国電力が12月7日の再稼働を強行した場合は、8日の午後0時30分から原爆慰霊碑前での抗議の座り込みを予定しています。
いのちとうとし
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