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2024年8月25日 (日)

「第7次エネルギー基本計画」の議論、その後

7月25日のブログで、「第7次エネルギー基本計画」のことを書きましたが、「その後」についても書かせていただきます。

一般の新聞紙では多く報道されていませんが、エネルギー基本計画の議論が行われている経済産業省の総合資源エネルギー調査基本政策分科会(以下、「基本政策分科会」とします)の審議会は、月2回のペースで会合が開かれています。

改めて私たちがこれから行えるエネルギー基本計画への、意見の反映方法や、この度のエネルギー基本計画の問題点、争点についてお知らせしたいと思います。

経済産業省には、エネルギー政策に関する「意見箱」というのがあります。7月23日で意見箱に寄せられている意見の数は、累計80件程度とされています。

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これからの第7次エネルギー基本計画が決められるプロセスは、今年末までに有識者による作業を終え、その後パブリックコメント(パブコメ・公けから意見を求めること)の手続きを経て、今年度末の来年3月までに決定されることになっています。

経済産業省が仕切っている第7次エネルギー基本計画と、環境省が仕切る地球温暖化対策計画の審議は、内閣府の「GX実行会議」に統合されることになっています。最終的には「GX2040ビジョン」となる予定です。

今後、経産省と環境省のせめぎ合いとなりそうですが、経産省が強い影響力を持っていた岸田政権が退陣することになり、今後の政権の動きが気になるところです。もちろん立憲民主の党首選挙と野党共闘の在り方もです。

昨年12月にアラブ首長国連邦のドバイで開催された、COP28(温暖化防止条約締約国会議)の決定文書では、2030年に再エネ3倍、省エネ2倍を定めました。今年、イタリア南部で開催されたG7サミットの首脳宣言でも、2035年までにNDC(国別目標、2025年1月頃提出)においてG7の多くが「電源の再エネ100%」に近づくとしたのです。

世界の電源の再エネ率は既に30%で、2030年に3倍なら90%、2035年には100%達成されるとされています。日本は遅れているとは言われますが、環境エネルギー政策研究所の最新情報によれば、2023年度の再エネ比率は25.7%とされています。その内訳は、水力7.5%、太陽光11.2、風力1.0%、地熱0.3%、バイオマス5.7%です。

この度のエネルギー基本計画の議論では、原発がダメな理由をしっかりと指摘することが重要だと思います。パブコメの開始を待つのではなく、すぐに意見を寄せることが重要です。

 ・世界で最も地震が多く、火山の多い日本には原発は危険すぎ

 ・もし、戦争となれば、一番にミサイルの標的になる

 ・被ばく労働者をたくさん作る

 ・原発は何万年以上、強い放射線を出し続ける廃棄物を作る

 ・世界中どこでも廃棄物処分は出来てない。困っている。見えるところにおいて長く見張っておくしかないのが人類の現状

 ・そこまで考えると、原発の電気は非常に高い

福島原発事故の時の民主党政権下で、2012年に「革新的エネルギー・環境戦略的」とされた議論では、全国で国民・市民的熟議討論会が開催されました。広島市内でも開催されたのを覚えています。

「意見箱」「パブコメ」だけでなく、国民・市民的大討論を要求し、世界に通用するエネルギー基本計画、ビジョンを求めていかないと、ますます立ち遅れる状況になってしまいます。

大阪の市民団体「地球救出アクション97」が、「再エネ最優先の政策をつくれ! 脱原発・脱石炭火力で再エネ100を」という1部200円のパンフレットを作成されましたので、お勧めします。

申し込みは、090-7090-1857 稲岡美奈子さんへ

木原省治

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