いま沖縄で起こっていること
昨日午後2時から、広島市まちづくり市民交流プラザ5階の研修室で「広島と沖縄をむすぶドゥシグヮー」主催の「高里鈴代さんが語る いま沖縄で起こっていること」と題した講演会が開催されました。
昨晩、いつもブログの間違いを指摘していただく貴田さんからのメールでこの講演会のことを知り、8・6が過ぎるとちょっと一休みという気分になりますが、沖縄問題のいまを知りたくて参加しました。
ところで、何度も広島と沖縄をむすぶドゥシグヮーが主催する集会に参加してきましたが、「ドゥシグヮー」は沖縄の言葉で「「志を共にする友だち」ということを今回初めて知りました。
高里鈴代さんは、1995年に結成された「基地・軍隊を許さない行動する女の会」の共同代表として、具体的な行動を続けながら活躍されています。
高里さんの講演のサブタイトルは、「辺野古基地建設、自衛隊基地強化」となっていましたが、講演は、ちょうど20年前の2004年8月13日に起きた「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事故」からはじまりました。
当時日本側が事故現場に近づくことも出来なかった様子が語られました。校舎の壁に焼け跡が残る沖縄国際大学にすぐ横を平和行進で通ったことを思い出しながら聞きました。
もう一つの節目は、2014年7月7日から始まった辺野古基地建設反対の座りこみがちょうど10年になることです。
この講演会のチラシに10周年を迎えた今年7月7日の座りこみの時の看板が写った写真がありましたので、主催者の了解を得て掲載します。
「座りこみ抗議 勝つまで諦めない 不屈 2014年7月7日から 3653日」
毎日の座りこみですから、暑い日、雨の日もあります。核実験抗議の座りこみと重ねながら頭が下がる思いで、この写真を見ました。高里さんの話しによれば、曜日ごとに責任組織を決めて座りこみが続けられているようです。ちなみに高里さんの「基地・軍隊を許さない行動する女の会」は、水曜日が担当だそうです。
高里さんは言います。「座りこみの抵抗があったからこそ、さまざまな問題が惹起されたのです」
本当にそうです。こう言えるのは、行動し続けているからこそ、言える言葉です。「沖縄も運動がうまくいっていないのでは」という声もありますが、こうした粘り強い行動にこそ目を向け、学ぶことが必要だと思います。
「継続は力」です。
高里さんの約1時間の話しは、戦争時のこと、占領期のこと、「憲法の下に変えるという希望を持っていた」復帰が大きく裏切られたこと、米兵による犯罪問題などなど本当に多岐にわたる内容でしたが、パワーポイントだけで会場も暗くなっていましたので、充分にメモをとることが出来ませんでしたので、その詳細を報告できないのが残念です。
その中で印象に残っていることは、復帰時返還された米軍基地は、すべて自衛隊基地として継続されたこと、沖縄県を除く米軍施設・区域では、約87%が国有地であるのに対し、沖縄県では、国有地はわずか23%、公有地が37%、民有地が40%となっていることです。
沖縄に米軍基地が集中していることはよく取上げられますが、国有地以外が77%にも及んでいることはあまり取上げられません。
1944年から始まった日本軍による基地建設と深い関わりがあるということだと思います。
歴史を振り返り、学ぶことの重要性を教えていただいた講演会でした。
いのちとうとし
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