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2024年8月11日 (日)

被爆79周年原水爆禁止世界大会

1日から昨日まで10日間の長い休みをとっていましたが、今日から再開します。

被爆79周年原水爆禁止世界大会は、7月27日の福島大会、8月4日から6日までの広島大会、7日から9日までの長崎大会と会場を移しながら開催され、さまざまな成果を収め無事終了しました。

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被爆79周年原水禁世界大会広島大会開会総会

今年の大会は、すべての会場でビデオ撮影を行ない、YouTubeにアップしていますので、「被爆79周年原水禁世界大会YouTube」をキーに、視聴していただければ、大会の様子が知ることが出来ますので、ぜひ見て欲しいと思います。

私も広島大会の開会総会での主催者あいさつ、5日の第6分科会「見て・聞いて・学ぼうヒロシマ」、6日のまとめ集会での主催者あいさつで登場します。

今日は、被爆79周年原水爆禁止世界大会長崎大会閉会総会で採択された「大会アピール」の全文を掲載します。


被爆79周年原水爆禁止世界大会 大会アピール

歴史的な最高気温の話題が繰り返される暑さの中、私たちは728日の福島大会から、8456日の広島大会、789日の長崎大会と、原水爆禁止世界大会を開催してきました。 

世界では戦争による惨禍が収まらず、命の尊厳が軽視される状況が続いています。ロシアによる核兵器使用の威嚇発言や核兵器の配備・訓練といった動き、アメリカの議員による戦争終結のためには原爆使用を肯定的にとらえるといった発言など、核兵器をめぐる状況も大変厳しいものがあります。ヒロシマ・ナガサキの原爆投下以降、これまで戦争による核兵器使用を許さない大きな力を生み出してきた源は、被爆者の体験と運動です。振り返ることもつらい、凄惨な体験を言葉にして伝えることで、核兵器の非人道性を明らかにし、核兵器廃絶を世界の人々の共通の目標としてきました。これまで着実に高めてきた「核兵器を二度と使ってはならない」とするハードルを下げるために、安定しない国際情勢を持ち出すことを、私たちは決して認めません。むしろ現在の不安定な国際情勢を作り出している原因の一つは、これまでの核抑止への依存にあります。日本政府は728日に開かれた日米安全保障協議委員会で、「核の傘」を含むアメリカの拡大抑止の連携強化を確認するなど、いまだ核抑止を積極的に捉えています。そこからの脱却なくして核廃絶の実現は描けません。

被爆79年から80年がせまる今、これまで核のない世界を希求してきた被爆者と私たちの願いは、いまだ実現していません。被爆者の切なる願いは、「こんな凄惨な体験は、私たちで最後にしてほしい」というものです。それは、核廃絶の実現に向けた具体的な歩みを進めることにあります。日本政府は、被爆者の訴えに真摯に耳を傾け、核廃絶に向け、国際社会で積極的な役割を果たすべきです。

私たちは今この時まで、核廃絶が実現していない現実を直視し、原水禁運動の継承をはかりながら、今後も粘り強くとりくみを強化していきます。核兵器禁止条約が発効されましたが、日本政府は署名に前向きな姿勢さえ示していません。戦争被爆国の日本が、この条約に批准することは、核のない世界の実現に向けた必要な一歩となります。私たちは日本政府に今すぐ署名・批准することを、改めて強く求めます。原水禁運動は被爆の実相を原点とし、核廃絶とヒバクシャ援護・連帯を両輪として、「核と人類は共存できない」という揺るぎない考えのもと、この世界大会を一つの契機としながら、各地域で核廃絶をめざす運動として積み重ねてきました。そのうえで、未来を思い描く将来像と合わせ、さらなる議論を深めながらとりくんでいきます。

核の軍事利用からも、核の商業利用からも、「ヒバクシャ」が生み出されてきました。本大会では、アメリカ・ニューメキシコ州に暮らすナバホの、ウラン採掘・精錬による被害とその後の住民運動について学び、連帯を深めました。長崎においては「被爆体験者」とされ、79年経った今も被爆者と認められない差別的状況が、解決に至っていません。「被爆体験者」は被爆者です。日本のみならず世界のヒバクシャをめぐる課題について、世代を超えた二世三世がその問題の解決に向けて、運動にとりくんでいます。

福島第一原発事故から13年が経過しましたが、避難を強いられた住民は、いまだ元の生活に戻ることはできていません。そういった状況にもかかわらず、日本政府は原発事故被害者への支援を打ち切り、再び原発推進政策に舵を切りました。私たちは日本政府が原発事故の責任を認めず、再び原発を推進することを許しません。

被爆79周年原水爆禁止世界大会を通して、私たちは現状の課題認識を共有し、各地域での原水禁運動につなげていくことを確認しました。これからも、運動の原点を確認し、核も戦争もない世界を実現させるため、さらなる原水禁運動を継承・発展させていくことを決意し、本大会のアピールとします。

2024年89

被爆79周年原水爆禁止世界大会 参加者一同


被爆80周年の来年に向け、原水禁国民会議としてどんな目標を持って取り組むのか、大きな課題が突きつけられた大会となりました。

いのちとうとし

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