平和のための広島の戦争展
23日から26日の会期で、県民文化センター地下展示室で開催されていた「平和のための広島の戦争展」に最終日の26日に行ってきました。
私の住むマンションの4階にある広島共同センターが、同実行委員会の事務局ということで、マンションの玄関で22日に荷物の運び出しが行なわれているところに遭遇し、「明日からですので、ぜひ見に来てください」と誘いを受けていましたので、いつもの散歩の途中に会場を訪れました。
この「戦争展」、今年で28回目となるようです。実行委員会の皆さんの努力に敬意を表したいと思います。
会場に入ると、写真入りポスターも当然ありますが、よく集められたものだと思うほど、当時の戦争体制を想像させる現物が展示されていました。
次のような順で展示されています。
知らないうちの戦争前夜―戦争と経済―朝ドラが描いた戦争と社会―日中戦争から太平洋戦争へー軍隊(戦争)とジェンダーー沖縄戦の実相
「知らないうちの戦争前夜」のコーナーには、いま問題になっている日鉄跡地ヘの自衛隊施設移転を過去の歴史から考えるための展示が目を引きました。
戦時色豊かな食器や着物、軍事色を前面に出した子ども向け雑誌の数々も並んでします。
その中に「これなんて読むの」と思わされる一冊がありました。
本のタイトルは「もとのみすやつな」。なんのこっちゃと思ったのですが、日中戦争が始まった翌年の1938年に発行された尋常小学校2年生(7歳)用の「なつやすみのとも」でした。右から左に読むのが正解です。
表紙は、軍服姿の少年、中には「ありがとう兵隊さん」とか、「兵隊さんが喜ぶような図画を描いて、慰問袋といっしょに送りましょう」などと書かれており、戦時色一色の教育を見ることができます。
体験コーナーや「朝鮮・韓国から見た日本の植民地支配」に関わる資料展示もありました。
展示とともに「イベント広場」が作られ、映画上映や証言などが、10時から17時30分までの開会時間中隙間なしに企画されていました。
私が訪れた時間帯には、「朗読会―教育勅語の罪ー」が開催されており、20ぐらいあった椅子席は、ほぼ満席という状態でした。この「イベント広場」の企画は、来場者の関心がたかったようです。
時間が昼前ということもあったのでしょうが、参観者の多くは、60代から70歳代の人たちだったように思います。
私たちの課題でもありますが、もっと若い人たちが会場を訪れてくれればと思いながら会場を後にしました。
いのちとうとし
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