沼田鈴子遺品展「沼田鈴子と被爆アオギリのねがい」
「被爆アオギリのねがいを広める会」が、広島市まちづくり市民交流プラザ南棟1階で8月4日まで開催している「沼田鈴子遺品展『沼田鈴子と被爆アオギリのねがい』」に、初日の昨日、行ってきました。
自らが被爆した逓信局から、1973年に現在の平和公園に移植された被爆アオギリのそばで被爆証言を続けた沼田鈴子さんは、2011年7月12日87歳の生涯を閉じました。沼田さんの死とともに多くの遺品(1万点以上とも言われる)が残され、いろいろと紆余曲折はありましたが、被爆アオギリのねがいを広める会のみなさん手でその遺品の整理が行なわれていました。ようやくその整理が終わったということで、その一部が今回展示されることになったのです。
撮影禁止ですので、ここで紹介することが出来ませんが、会場には、自筆の原稿や活動を記録した手帳、写真などが展示され、沼田さんの活動を偲ぶことが出来ます。
中でもびっしりと書き込まれた手帳の予定表は、元気に証言活動をされていた沼田さんをよく知っていますので予想はしていたのですが、それでもびっくりするほど隙間なく書き込まれていました。1日に3回、4回という日が何日もあります。
資料整理を行なった被爆アオギリのねがいを広める会のメンバーによれば「修学旅行への証言活動は、多いときは1日6校あった。朝2校、昼3校、それから夜1校。証言している人は、年間1万人を超えている」そうです。
沼田さんは、広島を訪れる人たちへの証言だけでなく、国内はもとより何度も海外に足を運び証言活動を続けてこられました。その海外での交流を通じて、アジアの侵略拠点だった戦前の広島についてもきちんと向き合って来た人だったことは忘れてはならないことです。
いつも笑顔を絶やすことがなかった沼田さんの元気だった頃の姿を懐かしく思い出しながら、資料や写真の数々を見て回りました。
展示されている資料は、残された遺品のごく一部ですが、被爆証言を「平和の一粒の種まき」といい、「戦争を加害と被害からとらえ戦争を知らない世代に伝えたい」という沼田さんの思いをもう一度思い起こすことが出来る展示会です。
厳しい暑さが続いていますが、ぜひ一度足を運んで欲しい展示会です。
1日から10日までブログを休みます。
自治労、広教組、高教組、私鉄広電から一人ずつ事務局員を派遣していただき、昨日から原水禁世界大会の現地実行委員会事務局を開設しました。すでに27日に東部コースの平和行進も広島入りをし、連日大会準備、本番と日程が続きます。さらに、7日からは久しぶりに長崎大会に参加することにしています。
原水禁大会関連で報告したいことはたくさんあるのですが、厳しい暑さが続きますので、大会日程を優先させるため、今年は明日の遊川さんの「7月のブルーベリー農園4」を掲載したあと、8月1日から10日までブログを休みにし11日から再開することにしました。
いのちとうとし
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