「絵葉書の中の広島~閉じ込められた街の面影~」
久しぶりに広島市郷土資料館に行ってみようと思いホームページを開いたのですが、今月20日から「企画展夏休み おばけの博物館」がはじまるようで、残念ながら現在は特別の展示は開催されていません。
同じページにある「新着情報」を見ると,これまで完売となっていた刊行物の販売再開が告知されています。今月2日からは「陸軍の三廠」、昨年の11月5日に図録「宇品」、同じく昨年の8月3日に図録「絵葉書の中の広島」が再販されたことが告知されています。
「陸軍の三廠」と図録「宇品」は、すでに購入済でしすが、図録「絵葉書の中の広島」は未購入でしたので、暑い中自転車をこいで広島市郷土資料館に行き、購入してきました。
この図録「絵葉書の中の広島」は、平成25年度(2013年)に開催された特別展「絵葉書の中の広島~閉じ込められた街の面影~」のための図録として発刊されたものが、今回再刊されたのです。
帰宅して早速開いてみました。興味深い絵葉書(写真)が、249枚もんでします。
この本の「はじめに」に書かれていますが、「(前略)名所・イベント・事件・事故など,実に様々な絵葉書が日本中で作成されるようになりましたが、それは絵葉書が単なるはがきとして利用されただけではなく、マスコミが発達していなかった時代の貴重なメディアとして機能していたからです。(中略)近代日本の風景を知ることが出来る資料して近年見直されています。(後略)」
その通リだと思います。特に、広島は原爆で多くの写真が焼失したはずですから、絵葉書は多数発行されており残っているものも多いと思われます。そして写真と同じように当時の風景を知る大きな手がかりとなります。
目次を見ると、「絵葉書の中の広島」として「1,繁華街 2,橋 3.軍都 4.宇品 5.さまざまな風景 6.お祭り・イベント 7,学校」と続いています。
パラパラとめくっていると「3.軍都」には、サッカースタジアム建設の発掘調査で明らかになった「輜重隊第五大隊」の隊舎やこのブログで7月5日「なぜ」と思う新しい説明板が付いていました。: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)に紹介した井戸の写真が同じように写った絵葉書、さらに「5,さまざまな風景」では、天守閣から見た風景として「大本営の後ろ側から見た景色」などが目に付きます。
他にも原民喜が一夜を過ごした東照宮の参道もあります。
興味ある絵葉書写真が並んでいますので、じっくりと見れば、このブログでも紹介したいと思うような絵葉書がたくさん出てくると思います。
興味は尽きない図録です。
完売になっており購入を諦めていた刊行物がありますが、今後も引き続き再刊されるのなら、今度はぜひ平成24年(2012年)の特別展「広島の路面電車100年~今も昔も広島の街を路面電車が走っていく~」を再刊してい欲しいと思います。
いのちとうとし
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