「広島ブログ」

2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 「広島大学初代学長森戸辰男の足跡をたどる」展示会 | トップページ | 2024年7月のブルーベリー農園その1 »

2024年7月 7日 (日)

「伊藤孝司写真展『在朝被爆者と平壌の人びと』」今日が最終日です。

旧日銀広島支店を会場に3日から開催している「伊藤孝司写真展『在朝被爆者と平壌の人びと』」も、いよいよ最終日を迎えました。

会場では、熱心に写真に見る姿を目にすることが出来ます。連日午後1時と午後3時に2回実施している伊藤さんの写真解説は、多くの人が集まっています。

24771

私も何度か聞きましたが、朝鮮民主主義人民共和国を43回も訪れた伊藤さんならでは解説ですから、興味をそそられます。そして朝鮮民主主義人民共和国の素顔を知ることが出来ます。

24772

ポスターにも使われた地下鉄電車内での親子の写真(展示写真の最後)では、「この写真は、最後に訪れた2019年に撮った写真ですが、以前には市民にカメラを向けてもこんな笑顔をつくることはありませんでしたが、市民の表情もずいぶん変わったと思います。やはり少しずつ生活が豊かになっているからだと思います。親子だけでなく、周りの人の顔も見て下さい。以前だったら、周りの人は写真に写らないように逃げていたのですが、興味津々の顔でこちらを向いているでしょう。これも大きな変化の一つですね」との解説です。

最終日の今日も、午後1時、午後3時の2回写真解説がありますので、ぜひその時間に訪れて伊藤さんの話を聞いてください。

伊藤さんとアボリジニ

会場の一角には、伊藤さんが出版した本の展示コーナーがあります。

24773

私もそのうちの何冊かは持っていますが、ちょっと気になる一冊が目にとまりました。

2000年に発刊された「風媒社ブックレット 日本が破壊する世界遺産 日本の原発とオーストラリアウラン採掘」です。

24774

気になったというのは「オーストラリアウラン採掘」の文字があったからです。さっと目を通しただけですので、すべてを読んだわけではありませんが、「オーストラリアの自然世界遺産『カカドゥ国立公園』で始まったウラン鉱石の採掘。オーストラリア最大の環境汚染として国際的非難を浴びるこの事業に日本の電力会社が深く関わっている実態」をルポした記録です。

その中に、オーストラリアの先住民アボリジニの名前が登場します。

びっくりです。森滝市郎先生が、1975年に開催された被爆30周年原水禁世界大会の基調演説で「核絶対否定」「核と人類は共存できない」の反核運動の理念を確立される最後の一押しを行なったのが、その年の春に南太平洋フィジーで開かれた「非核太平洋会議」でのオーストラリア先住民族アボリジニの女性との出会いでした。その女性が訴えた「ウラン鉱山は、私たちの祖先の聖地である。その聖地がとりあげられ、私たちの同胞の無知をよいことにしてウラン採掘の最も危険な所で低賃金で働かされているのである」と。このほんとの出会いは、何か不思議な縁を感じました。

伊藤さんのアボリジニとの出会いは、「環境破壊」という所からの出発だったと聞きましたが、これまで伊藤さんからこんな話を聞くことはありませんでした。今回の写真展がなければ、このこと(アボリジニの問題を共有していたこと)には気づかなかったと思います。

この本には、オーストラリアのうレン鉱山の位置図も付いています。

24775

「風媒社ブックレット 日本が破壊する世界遺産 日本の原発とオーストラリアウラン採掘」は絶版となっているようですが、その内容のすべては2004年に発刊された「地球を殺すな!環境破壊大国・日本」に収録されているとのことです。気になりながら森滝先生との出会い以降のアボリジニの人びとを核被害状況を知る機会がありませんでしたので、すぐに購入し,じっくりと読んでみたいと思います。

いのちとうとし

[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
広島ブログ

広島ブログ

 

« 「広島大学初代学長森戸辰男の足跡をたどる」展示会 | トップページ | 2024年7月のブルーベリー農園その1 »

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

被爆者」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「広島大学初代学長森戸辰男の足跡をたどる」展示会 | トップページ | 2024年7月のブルーベリー農園その1 »