「2024せこへい美術館」に行きました。
旧日銀広島支店で、8月1日まで開催されている「せこへい美術館」ー世界の子どもたちのための美術展―に行ってきました。
展示されている作品のメインは、「BODY MAPPING」(ボディマッピング)です。この作品は、畳一帖大の紙に人間の体の輪郭を型取って、これまでの体験してきた出来事、身体で感じる痛みや喜び、大切の思いや将来の希望などを身体図にマッピングしていくアートで、毎年新しい人を対象に描かれています。
これまでの「せこへい美術館」では、被爆者を対象にして作品が作られてきました。
今年は、被爆者だけでなくベトナムやタイなど外国人実習生数人セクシュアルマイノリティの人のボディマッピンブもあり、それらの作品が大きな折り鶴にかけられて展示されています。
よく見ていると、被爆者の一枚に、思いがけない名前を見つけました。朝鮮人被爆者協議会会長の金鎮湖です。
この作品を作るために、高校生が2回程、本人と会い、話を聞きながらマップにその言葉を書いていくのです。日ごろから金さんが言っていることが書かれています。
このボディマッピングの後ろの壁面には、大きな幕が掛けられています。
どこかで見たことのある幕です。この幕は、この美術展の前に開催されていた「キース・ヘリンゴ特別展」の会場で、参加者が自由にメッセージを書くことが出来た幕です。
私もその時「いのちとうとし」のメッセージを書きました。
会場を案内してくれた知人の話によると「キース・ヘリンゴ特別展」は、この美術展の関連企画として開催されたそうです。
「せこへい美術館」ー世界の子どもたちのための美術展―では、毎年のことですが、世界の子どもたちが描いた絵も展示されています。その中にはウクライナの子どもたちの絵もあります。
ウクライナの子どもたちの絵は、愕然とする思いで見るしかありません。戦場の絵が何枚も並んでいます。涙を流す女性を描いた絵も何枚かありました。
どんな思いで描いたのか、言葉に詰まります。
こうした絵も含めて、会場に入っただけで、いろいろと考えさせられる展覧会です。
いのちとうとし
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