中国訪問余話
飛行機が北京空港に着陸してから北京空港を離陸するまで、26時間余りの中国滞在でしたので、多くの場所に行くことは出来ませんでしたが、いくつか新しい体験をしましたので、今日はそれを紹介します。
荷物検査は全くなし
北京空港に到着し入国検査を終え、預けた荷物がありませんのでそのまま次は荷物検査へと進みました。ところが、検査場と思われる場所に全く人の姿が見えません。「エッ」と思ったのですが、出口に立っていた職員が手で進めと合図をしますので、半信半疑の思いながら出口へと急ぎました。荷物検査は、全くなしでした。
「One day before」
宿泊先の北京飯店は、天安門や天安門広場まで徒歩で約5分の近さです。せっかくだからと、私も天安門に行くことにしました。6年前にも経験したことですが、手荷物や身分証明のチェックがあります。最初の関門は、パスポートを提示(中国の人は、日本のマイナンバーカードと同じような身分証証明カードを提示)すると,簡単に通過できたのですが、二つ目の検査場でストップがかかりました。係官が英語で何かしゃべっています。なんとか聞き取ると「One day before」といっているようです。事前の予約(一日前)がなければ、ここから先には進めないようです。私の英語力でも理解できましたので、引き返すことにしました。
予約が必要なことは、実は事前に分かっていました。中国人民平和軍縮協会の安秘書長との懇談が終わった帰りのタクシーの中で,運転手から「明日はどこかに行きますか」と問われたので、「今まで天壇(明時代に「皇帝が天を祭るための儀式を執り行う場所」として建立された)に行ったことがないので、そこに行ってみたい」と希望したところ,運転手がスマホで検索し「予約がないとは入れないですね。コロナ以降、大きな公園などは予約が必要になっています。天安門広場の国旗掲揚も同じです」と教えられていたのです。
街の中をぶらつくのは、自由のようですが、大きな観光場所は、事前の予約が必要になっているようです。
翻訳機能を駆使
中国語も英語もできない私が、タクシーの運転手とどうして会話をしたのかです。
北京空港から北京市内に移動中の車中で運転手が、後部座席にいる私にスマホの画面を見せます。そこには日本語で「ホテルまで50分かかります」と書かれていました。
スマホの翻訳アプリが、当たり前のように使われていました。北京飯店に到着後、近くを散策し、昼食を食べに入ったレストランでも体験しました。写真の入ったメニュー表に載っている品を指で示して注文したのですが、注文が通った後、店員がスマホを手に話しかけてきました。「一人で来たのですか」「日本のどこから来たのですか」ここでもスマホの画面を通しての会話です。
中国では、少なくとも外国人客が来るお店だ働く人たちは、当たり前のようにスマホの翻訳アプリを使って会話をしているようです。
ですから、私とタクシーの運転手との会話も十分可能でした。ただ、不安になるのは、運転中にも関わらず,運転席から何度も後部座席の私に日本語表示されたスマホをみせることです。交通事故は起きないかと不安になります。
翌日の観光場所を相談したときだけは、長くなりそうなので「車を止めて話したい」と希望しました。
交通事故の不安を感ずることもありましたが、スマホのお陰で、「空港に行く前に、中国の人たちが行く麺の美味しい店に連れて行って欲しい」とのお願いが、スムースに実現することが出来ました。
北京でも有名なジャージャー麺を食べることが出来ました。
翌日、私の希望をかなえて連れて行ってくれたのは、ホテルから空港へは少し逆方向にあるレストランでした。
前日の夜には、「お店は案内しますが,車が止めにくいので一人で楽しんでください」と言っていたので、運転手は店に着くと何品かを注文します。私は、美味しい麺が食べたいと思っていたので、ちょっとびっくりです。運転手は、注文するとすぐに外に出てしまいました。「どうなるのだろう」と不安に思っていると,車をどこかに止めたのでしょう、すぐに引き返して,一緒に食事をとってくれました。もちろんジャージャー麺もあります。
ジャージャー麺は、上の皿に盛られた野菜、味噌を入れてかきよくかき混ぜて食べます。
麺好きの私は、ジャージャー麺だけでも充分に満足でしたが、他の四品(写真には一品写っていない)も全て美味しく堪能しました。
帰国後、知ったことですが、この店はジャージャー麺が有名で、夏になると北京市民も多く訪れるとのことでした。
運転手(名前を一度名乗ってくれたのですが、良き聞き取れず名前を紹介することが出来ません)さんのお陰で良いお店に連れて行ったもらい、短い北京滞在でしたが、思い出を残すことが出来ました。
いのちとうとし
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 「核先制不使用」政策の継続を | トップページ | 2024年6月のブルーベリー農園その4 »
コメント