「核先制不使用」政策の継続を
今月20日、原水禁国民会議の代表団として北京を訪れ中国人民平和軍縮協会(以下「中国軍縮協会」)と交流を行ないました。昨年の原水禁大会に中国代表団が参加し交流していますが、訪中しての両団体の交流は、2018年以来6年ぶりです。
当初、染共同議長を含む3人で訪中する予定でしたが、染さんのビザ発給が間に合わず、私ひとりの訪問となりました。出発前日に決まったため一人旅に不安がありましたが、中国軍縮協会から「一人でもぜひ訪中を」との連絡もあり、代表団とは名ばかりの一人での訪中となりました。
当初、午後3時半から中国軍縮協会の事務所で懇談が予定されていましたが、私ひとりの訪問となったためでしょうか、午後5時半から夕食をとりながらの懇談に変更となりました。
中国軍縮協会の安秘書長とは、安さんが秘書長に就任された直後の2017年7月(別の目的で訪中)、翌年7月の原水禁訪中団、翌2019年秋に安秘書長が広島平和文化センター招待での広島を訪れたとき、安秘書長からの要望で特別に二人だけの会談を行なうなど何度か個人的な関係での意見交換を行なって来ましたので、今回も食事をとりながらでしたが、率直な意見交換が出来たと思います。今回の会談には、中国軍縮協会のアジア太平洋州部門の責任者である孫処長(40歳)も同席しました。
向かって右が安秘書長、左が孫処長
食事に入る前、私から二つの意見を述べました。一つは、中国がとり続ける「核先制不使用」の政策を今後も継続して欲しいこと、二つは、今年8月に開催する原水禁大会に代表団を派遣して欲しいということです。特に「核先制不使用」政策については、核保有国が「核兵器禁止条約」を批准しない現状の中で、厳しい核状況(核兵器使用をほのめかす保有国の発言が相次ぐなど)の不安を除くためには、全ての核保有国が「核先制不使用」宣言を行なうことの重要性を強調しました。これに対し、安秘書長は「中国は核先制不使用政策を変える考えはない」と応じました。原水禁大会への参加は、「近く会議が予定されているので、この中で検討する」との回答でした。
その後、現在の日中間の問題について、率直な意見交換を行ないました。安秘書長が特に意見を求めたのは、「汚染水海洋放出」問題、「岸田首相の後継は誰になるだろうか」ということです。「汚染水海洋放出」問題では、「IAEAの報告だけが強調され、近隣諸国の危惧に対しきちんとした日本政府による説明がなされていない」ことが強調されました。私は、原水禁も「汚染水の海洋放出には反対している」とことを説明すると共に、「日本政府は、反対する諸国に納得できるような説明を尽くすべきだ」との考えを述べました。
意外だったのは、「現在の日中関係はよい方向に向かっている」という発言でした。その根拠は、一昨年11月、昨年11月に岸田首相と習近平国家主席の会談が行なわれたこと、そして今年5月には、岸田首相と李強総理との首脳会談が行なわれたことです。中国側は、平和的外交関係の強化を強く望んでいることの表れだと感じました。
その他にも環境問題,経済問題などそれぞれの意見を交換しました。
最後に私が、「最近日本では、本屋さんの閉店が相次いでいますが、中国はどうですか。ここに来る前、王府井(ワンフーチン)書店に行ってきました。1階,入ってすぐの売り場には、今までと同じように『習近平国家主席』関係の書籍、党関係、社会科学関係の本が並んでいましたが、2階、3階は、子ども向けの売り場なっているのにびっくりしました。」話し、さらに「2018年に訪中したとき、別にお会いした方から日本語版『習近平 国政運営を語る』の1巻から3巻までいただいたのですが、第4巻はいつ頃発行されるのですか」と問うたところ、「おやっ」いう顔をしながら、お土産にと用意されていたのでしょう「実は」と言って、取り出されたのが日本語版「習近平 国政運営を語る」の第4巻でした。余りにも偶然すぎて、びっくりです。
これを機に、お土産を交換して安秘書長との歓談は終わりました。
安秘書長は、今年10月に定年を迎え退任することが決まっていますので最後の会談になりますが、原水禁と中国軍縮協会の両組織の良好な関係を継続していくことが大切だということを確認することが出来た有意義な会談となりました。
いのちとうとし
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