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2024年6月 4日 (火)

福島原発視察報告その4

東京電力福島第一原子力発電所の事故現場の視察が終わると、バスに再乗車して東京電力廃炉資料館に戻り、用意された弁当で昼食を摂りました。昼食後、事故当時の様子や廃炉作業の様子を紹介するパネルやマルチメディアを駆使した展示物を見学した後、最初の会議室に戻りました。

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全ての見学が終わった後、案内をしていただいた福島第一廃炉推進カンパニー廃炉CC施設CG課長齋藤賢治さんと副所長(名前を聞かなかった)から、感想を求められましたので、私は次のように意見を述べました。

「懸命の事故処理を行なわれている皆さんに敬意を表します。その上での意見です。最初の説明で、ようやく今年10月には2グラムのデブリが取り出せるのではないかという説明を受けましたが、この取り出しにも13年という大変な時間がかかっています。その2グラムを分析し,『本格的な取り出し方法を確立することになっています』との話しでしたので、今後どのような方法で本格的にデブリを取り出せるようになるのかは、まだまだ不明だと思います。その上、堆積しているデブリの量は推計880トンと言われているのですから、全てのデブリを取り出すのには、今後何年かかるか分からないはずです。にもかかわらず、廃炉作業ロードマップでは廃炉作業の終了は、当初の『30年後から40年後』という計画が変更されていません。当然見直されるべきだと思いますが、なぜ見直しがされないのでしょうか?いま政府が進めようとしている原発推進政策を進めるために、廃炉作業ロードマップの見直しがされていないのではないかと疑わざるを得ません」と指摘したのに対し「確かにこれまでの作業は予定より延びていますが、最終目標がないと作業従事者のモチベーションを持ち続けることが出来ません。作業員のモチベーションを維持するためにも最終目標を定めておくことが必要なことです。」との答えが返ってきました。

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その後もう少しやりとりをしましたが、「ロードマップの最終を見直す」との答えは返ってきませんでした。デブリの最初のわずかな量の取り出しだけでも予定された以上の期間がかかっていますし、本格的な取り出し作業はいつはじまるかも定かではありません。今回の事故現場の視察で改めてそのことを実感しました。

最後に副所長から「皆さんの意見は必ず上層部に伝えます」との発言があり、予定の時間も来ましたので、そこで全ての東京電力第一原発の廃炉作業視察の全日程を終了しました。

私たちがチャーターしたバスに乗り込み、被災者の皆さんの声を聞くため浪江町に移動しました。

浪江町は、第1回、第2回とも訪れた町です。その後どのように様子が変っているのか、現場をぜひ見たいと思い持ちながら、現地の皆さんとの交流の場は、宿泊場所のホテル二葉の杜に午後5時過ぎに着きました。

ここでは、浪江町議会議員の紺野則夫さんと福島県平和フォーラム事務局長の引地力男さんのお二人から話を聞きました。当初の予定では、汚染水海洋放出問題で反対運動を取り組んでおられる漁業者の小野春雄さんの話を聞くことになっていたのですが、小野さんが急に入院されたため、漁業者の話を聞くことが出来なくなったのが残念でした。

福島原発視察報告は、3回ぐらい(今日)で終えるつもりでしたが、ここまででずいぶん長くなったしましましたので、あと2回ぐらい続けたいと思いますので、紺野さん、引地さんの話しは、明後日紹介します。

いのちとうとし

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