紙屋町シャレオ古本まつり
今回で第32回となる「紙屋町シャレオ古本まつり」が、昨日5月25日から6月2日までの会期で、開催されています。
最近書店の閉鎖が全国的な話題となっていますが、広島で開催される古本まつりは、何故か増えて,今回の古本まつりは、今年4回目です。
初日に会場を訪れましたが、たくさんの人が棚を覗いていました。
私の目当ては、原爆関係の書籍ですので、郷土史と表示された棚を目指します。アカデミイ書店と神鳥書店の2店が、郷土史と特化して陳列しています。アカデミイ書店は普段からよく覗いている店ですので、神鳥書店の棚をくまなく探します。原爆関係の本では、目新しいものを見つけることが出来ませんでしたが、カバー用の箱の背に何も書かれていない本が目に入りました。引っ張り出すと箱書きが「藩政時代廣島城明細絵圖 附屬坊居館武家屋敷圖」となっています。
中を見ると、文久3年(1863年 第14代将軍徳川家茂の時代)に描かれて絵図を昭和9年に最初に発行したものを昭和45年(1970年)に復刻して出版されたものだということが分かります。
中身を取り出すと、廣島城の絵図(カラー)が一枚あります。
「備後三原城絵図」「三次御曲輪之絵図」「三次御屋形内御建物図」「三次御屋形絵図」が一枚に印刷された絵図と12枚の廣島城下繪圖が入っています。定価は、3000円です。少し高いかなとも思ったのですが、街めぐりで楽しめそうですので、購入しました。
帰宅後、12枚の「廣島城下繪圖」を1枚1枚広げてみました。
「其八本通二丁目ヨリ六丁目村迄」の絵図の六丁目と書かれているところが、現在のわが家の当たりになります。
この地図の真ん中下側に,私の住むマンションの北側にある本逕寺が描かれています。
地図では下側(実際には東)の川が、西東川です。この川は、いまは埋められ鯉城通になっています。
さらに、本逕寺の当たりを拡大すると、地図の上側「浅野川内下屋敷」の「屋」の字の下側に逆さの文字ですが、「加藤種之助」という名前を見つけることが出来ます。
昨年生誕100周年の記念行事を行なった「加藤友三郎の実家」です。
この「城下絵図」は、商家などは描かれず、武家屋敷とお寺(坊居)しか描かれていません。しかし、お寺は現在もほぼそのままの位置にあるものが多いですので、12枚の「城下絵図」もお寺を頼りにしながら見ると,現在との位置関係も何となく理解できますので、この絵図を手にしての町歩きが楽しみです。
いのちとうとし
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