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2024年4月20日 (土)

ベトナムの歴史(その30-5) ― 日本の中の枯葉剤・Ⅲ ―

日本製造された枯葉剤がベトナムで使われた

ベトナム戦争で大量にまかれた枯葉剤、その枯葉剤が全国の国有林に埋設され、ドラム缶の腐食とコンクリートの劣化が進み、ダイオキシンの漏出の懸念と危険性が高まっています。前号でその埋設地の一つである庄原市の状況を紹介しました。いただいたコメントへのお応えは現地調査を予定していますので、その報告とあわせて後日させていただきます。

ところで、皆さんはベトナムにまかれた猛毒ダイオキシンを含んだ化学兵器の枯葉剤が日本で生産されていたことをご存じでしょうか。意外と知られていないのではないでしょうか。

1969年7月23日、第61回通常国会の衆議院外務委員会で楢崎弥之助議員(社会党)が、福岡県大牟田市の三井化学大牟田工業所、ここで昨年事件が起こった。お聞きになったことありますか」との切り出しで、枯葉剤製造疑惑について質しました。以下、少し長いですが、冒頭部分の要約を紹介します。

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リクルート事件の集中審議で追及する楢崎弥之助、1989年

「昨年の1月から7月までの間に約30人が製造過程において被害が出て、皮膚炎、血圧の比重低下や肝臓障害などの被害が出、現在も皮膚患者が続出している。この245T、245TCPは市販されていないはず。これは1967年の終わりから急につくられるようになった、なぜか。1967年4月、『ビジネス・ウイーク』というアメリカの本に『米軍はアメリカの生産能力の4倍の245Tを要求している』と書かれている。つまり米軍がベトナムで枯葉作戦に使うためです。したがって、大牟田の三井化学で作られている245Tは当然ベトナム向けです。私の調べたところでは、カナダとオーストラリアに輸出をしているが、途中から船がくるっと返れば、どこでも行けるわけです。つまり、日本の工場でベトナムの枯葉作戦に使われている化学兵器が事故まで起こしてつくられているのではないか。下村さん(厚生省薬務局参事官)、責任をもって調査してください。そして責任をもって報告をしてください。この245Tあるいは245TCPは、どういう状態の被害が起こっているのか、そしてどこに使われているのか、輸出先はどこであるか、なぜ1967年暮れから急につくり出すようになったか、これを責任をもって調べて御報告をいただきたい。」

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日本で製造された枯葉剤がベトナムにまかれた

下村厚生省薬務局参事官は、「(事故のことは)聞いておりません」、「245Tは既に農薬として指定を受けており、健康衛生上の面で調べることは出来ると思うが、245TCPについて農薬に指定されていないかと思いますのでは調べるのはちょっと難しいかと思います。」と答弁しています。

その後、委員長から質問時間をオーバーしていると指摘されるまで、「国会の爆弾男」との異名を持つ楢崎弥之助議員の鋭い質問は続きます。詳しくは、国会会議録検索システム (ndl.go.jp)から検索ください。楢崎弥之助議員を知る人も少なくなったと思いますが、50年余り前に広島に来られ、「被爆者の骨土の上を戦車のキャタピラが蹂躙することを許さない」と起ち上がった市民を激励されたことを覚えています。

2024年4月20日(あかたつ)

【編集者】あかたつさんから届いて原稿が少し長めでしたので、断りを入れて2回に分けて掲載します。

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