第一回ひろしまブックフェスタ
ヒロシマゲートパーク(旧広島市民球場)の大屋根広場を会場に3月29日から4月7日までの会期で、「第一回ひろしまブックフェスタ」が開催されています。
「ひろしまブックフェスタ」のホームページには、その趣旨が次のように書かれています。「新刊書店、古書店、出版社、取次など、普段はそれぞれ違う場所で本と関わる私たちが、一年に一度集まり、本との出合いを求める方々と楽しい時間を共有したい、今回の企画はそんな思いからスタートしました。私たちとご来場いただくみなさまとで創り出す、新しい形の本の祭典。本を通して、人と人とがつながる場所『広島ブックフェス』へぜひお越しください」
この企画を呼びかけたのは、ジュンク堂書店広島駅前店店長の三浦明子さん。その呼びかけに応えて、古書店,新刊書店、出版社など23店舗が、この「第一回ひろしまブックフェスタ」に出店しています。
活字離れが言われる今、本に携わる人たちがどんな景色をつくっているのだろうとの期待を込めて私も初日の3月29日に行ってきました。その一部を紹介します。
新刊店の中には、昨年12月2日に安佐南区西原にNEW OPENしたばかりの「Lounge B books」(ラウンジビーブックス)のコーナーもあります。
置かれていたチラシには「『談話室』をコンセプトにした小さな本屋です。書籍(新刊、古本)や雑貨の販売だけでなく読書会や作品展示などのイベントをやっていく予定です。」
こんな新しい感覚の小さなお店がいくつか出店しています。なかなか出会うことのないお店ですので、これだけでも出かけてみる価値があります。
意外だったのは「ブックオフ」のコーナーがあったことです。今回は、古書店としてではなく新刊書店としての出店です。古書価格の有り様を変えたといわれる「ブックオフ」が、古書店と一緒の出店しているのも「ひろしまブックフェスタ」ならではの光景といえます。
ジュンク堂書店の三浦さんの呼びかけだったからこそ実現したのだと思います。
そのジュンク堂の三浦さんのコーナーには「みうらの棚」と店名が付けられています。ぬいぐるみも展示されていますが、よく見ると奇妙な貼り紙が目に入ります。
左側には「ジュンク堂書店 お引越し」右には「2024/4/6 Renewal open」と書かれています。この企画が相談されている頃には予想もされていなかったようですが、ちょうどこの期間と重なる形で、広島市の中央図書館移転に伴ってのジュンク堂書店のエールエール館内の移転作業が行なわれることになったようです。
関西の小さな出版社5社のコーナーも並んでいます。
がんばっているなとエールを送りたいと思います。
私もいつものように、古書店に並ぶ本の中から珍しい本を見つけたいとの思いで初日に行ったのですが、見つけられた本は、1冊だけでした。
予想以上に多くの人が立ち寄っていましたが、その中には通りすがりに覗いたと思われる外国人旅行者の姿もありました。
立ち止まるのは、浮世絵などが展示されているコーナーです。
通常の古書店にはない何か面白い出会いがあるはずです。会期は、7日までですので、天気の良い日、足を運んでみるのも楽しいと思います。
心配なのは、「一日中雨」という今日の天気です。本にとっては、火とともに雨も一番の天敵です。大屋根広場といっても屋根は高い位置にありますので、本が雨に濡れないかちょっと心配です。
いのちとうとし
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