ミャンマークーデター3年犠牲者追悼の祈り
2021年2月1日にミャンマーで国軍がクーデターを行ったちょうど3周年となる昨日、午後3時から原爆ドーム前で「ミャンマークーデター3年犠牲者追悼の祈り」が、仏教式とキリスト式によって実施されました。
私がこの集いに参加するのは、昨年に続いて2度目です。
最初は、毎月「1の日行動」を続けているミャンマー(ビルマ)市民の声を聞く会の小武正教さんたち仏教での追悼。小武さんは次のように訴えました。
「本日は、2021年2月1日、ミャンマー軍が起こしたクーデターから丸3年になります。この間、不条理にも軍にいのちを奪われるミャンマー市民の人たちは、毎日増え続けています。『政治犯支援協会』によれば1月22日時点で4,416人が殺害され、25,854人が逮捕され、19,952人が拘留されたままです。またこれ以外にもミャンマー軍の爆撃で、おびただしい数の市民や少数民族の人たちのいのちが奪われています。私たちは、ミャンマーが一日も早く真に平和で自由な社会になることを願いながら、毎月『1の日行動』として街頭アピール・募金を続けてきました。しかし、クーデター後の日本政府やミャンマーに進出した日本企業の対応は、未だミャンマー市民の願いに添ったものではありません。『民あっての国であります。民意を武力で弾圧する政権は必ず滅んでいきます。』ODAやミャンマー軍との繋がりは、ミャンマーの市民からダブルスタンダードだと批判の声がすでに上がっています。その上、日本政府の政策は難民としてやってくるミャンマー人にとってとても冷たい国であることに私たちは大変申し訳ない思いを今抱いています。『信頼』こそが人と人を結ぶ原点であると私たちは考えています。ミャンマーが一日も早く真に平和で自由な社会となることを願い、この広島の地で、日本に住む者の責任であることを心に刻み、おのおのがこれから活動していくことを心に誓うため『仏説無量寿経』の意訳をお勤めいたします。」
続いて、キリスト教式の追悼で、賛美歌、聖書の朗読などが行われました。
最後に、広島に住むミャンマー人を代表してアウンチーさんがアピール。
「国軍によるクーデターが起こって以来、母国はどうなるだろうか、兄弟は、子どもたちの未来はどうなるのだろうかと考えると眠れない日が続いています。」と今の気持ちを訴えながら参加した他のミャンマー人と共に次のシュプレヒコールを行いました。
・スーチーさんを含む全ての政治囚を釈放するよう暴力ミャンマー軍に・・・圧力を
・日本政府はミャンマー暴力軍経由の支援やODAを・・・やめろ
・日本政府は国民を無差別に殺害しているミャンマー軍を・・・制裁しろ
・日本政府は260万人以上増え続けているミャンマー国内難民を・・・助けて下さい
ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるガザジェノサイド攻撃が続く中で、3年前から続くミャンマーの国軍による空爆・大量殺害のニュースが非常に少なくなっていますが、今も続いているミャンマー軍の暴挙を決して忘れてはならないという思いを新たにした集いでした。
参加者は、約30人でした。
いのちとうとし
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