核兵器禁止条約70カ国目となるサントメ・プリンシペが批准
昨日のICANからの情報によれば、1月15日に西アフリカのサントメ・プリンシペが批准し、核兵器禁止条約の批准国が、70カ国になりました。昨年9月19日にスリランカが批准して以来の批准国です。心から歓迎したいと思います。
このニュースを聞いて、サントメ・プリンシペ、初めて聞く国の名前ですので、どこにある国か調べてみました。西アフリカの大西洋上にあるサントメ島、プリンシペ島とその周辺の島々から成る共和国で、1975年にポルトガルから独立して誕生しました。
外務省のホームページによれば、面積は、1001平方キロメートル(東京都の約半分)、人口は22.3万人(2021年、世銀)の小さな国です。在留の日本人は0で、大使館もガボン大使館が兼ねているようです。
核兵器禁止条約を取り巻く状況ですが、同条約に署名している国は、昨年9月19日のバハマ以来増えておらず、依然として93カ国にとどまっています。
核兵器禁止条約は、2017年7月7日に国連で122カ国の賛成で採択され同年9月20日に署名・批准の受付が始まりました。そして、2020年10月24日にホンジュラスが批准したことによって、批准国が50カ国に達し、翌2021年1月22日に発効しました。
こうして振り返ると、3年あまりで発効に必要な50カ国が批准しましたが、発効後3年間の批准国は、20カ国にとどまっています。署名している国は、いずれ批准の国内手続きをすると思いますが、今回批准したサントメ・プリンシペは、署名・批准の受付が開始となった2017年9月20日に署名していますので、批准までに6年4ヶ月かかったことになります。日本政府の署名・批准を実現できていない私が言うのにははばかりがありますが、各国の批准の手続きまでのスピードは、残念ながら速いとは言えないのも現状です。
各国の署名・批准の動きを促進するためにも、改めて日本政府の早期の署名批准が求められます。私たちの責任も問われています。
なお、核兵器禁止条約発効3周年目となる1月22日には、HANWA(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会)を中心に原爆ドーム前で「核絶対否定!ガザとウクライナに平和を!」を訴えるキャンドルメッセージが行われます。時間は、午後4時半から午後6時半です。この行動への参加を呼びかけます。
いのちとうとし
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