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2024年1月10日 (水)

24年、激動の幕開けになりました

年賀状に、「激動の24年」という言葉が書かれたのがありました。本当に元旦からそうなってしまいました。

元旦の新聞もテレビ番組も、興味深いものが無いので、いつものルーテイング通りに午後3時頃から海沿いの堤防道路を歩いていました。そしたら友人から能登半島が大変という知らせが入りました。

帰宅して、テレビとネットに釘付けになりました。津波の影響が北海道から九州と広範囲に及んでいることに大ビックリ、震源が石川県ということで金沢と志賀原発の在る志賀町に住んでいる友人、そして柏崎刈羽原発のある刈羽村に住む知人に電話をいれましたが、「混みあっていて繋がりません」という録音テープです。やっと刈羽村の友人には電話が通じました。彼は、「すごい揺れだった。今から原発を見に行く」と話していました。

震源からもっとも近いところにある北陸電力志賀原発、震度7の揺れで使用済み核燃料の冷却ポンプが一時止まったということが報じられました。何が原因で止まり、どうやって復活したのかは不明でした。

それからニュースは引き続く余震と被害状況が繰り返されていましたが、これが前日だったら、大晦日恒例の「あかしろ・うたがっせん」は急きょ中止になっただろうかなと思ったり、津波は日本海を隔てたロシアや朝鮮民主主義人民共和国、韓国などへの影響はないのだろうか、日本政府は連絡したのだろうかとか、そんなことも考えていました。

241101

島根原発避難訓練(島根県ホームページ)

ちょうど昨年11月に実施された島根原発の事故を想定した避難訓練についての問題点を、考えていた時でしたが、この度の地震に関連して避難先の人びとからの「トイレが少ない。暖を取るためにストーブが要る。避難先のスペースが狭い。」といった声が多く出ていました。

志賀原発周辺に30キロ圏内に設置してある、120か所の放射線モニタリングポストのうち15か所の装置が測定不能になっているというのも驚きでした。そもそも志賀原発も柏崎刈羽原発も再稼働していないので、大きな事故にはならなかったのが幸いといえたと思います。

241102

Yahooニュースより

思い出すのは、1995年1月17日の阪神淡路大震災の地震です。私はこの時テレビのネットワーク網の統制制御する仕事をしていました。この日は「明け」という朝まで勤務の日で、地震の発生とともにNHKのテレビ画面は「京都で震度〇」という字幕スーパーを出しました。神戸からの情報はありませんでした。今でもそのことをリアルに覚えています。

地震によって震度計が壊れて、震度の測定が出来なくなったのでしょうね。

その後、職場からも多くの人が応援のために神戸に行きました。やっぱり困ったのはトイレと寒さだったと思います。

中国電力は、今年8月に島根原発2号機の再稼働をめざすとしていますが、この度の能登半島の地震による揺れの値である加速度は、志賀町で最大2826ガルを記録したと新聞は小さく書いていました。この値は東日本大震災級です。

島根原発は「820ガル、震度6」に耐える設備設計がされているとのことですが、これではこの度の地震には耐えられないのは、明確なことではないでしょうか。

あらためて、島根原発の再稼働をさせないの声を大きくしていく必要を実感した、激動の年明けとなりました。

木原省治

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コメント

稼働中でも 停止中でも 廃炉中でも 同じ負荷がかかると どうなのでしょうか

堀さん、コメントありがとうございました。
2011年の福島原発事故の時も、運転中だった1~3号機の被害がもっとも深刻な事態となりました。停止中だった4号機原発では、原子炉内から核燃料を取り出していましたから、その意味では最悪という状況は免れたといえます。
廃炉中の原発でも常に冷却は続けていますから、危険性は続きます。
危険性の度合いという観点から、ブログではこのように書かせていただきました。
堀さん、これからもどうぞよろしくお願いします。

今回の地震の後に電話をかけてきた友人が原子力発電所は大丈夫なのかを心配していました。コラムにあるように、本当のことは明らかにされません。事実を明らかにさせる手立てはあるのでしょうか?

横浜リカさん、コメントありがとうございました。
北陸電力の志賀原発2号機も新規制基準に適合する「安全対策」を行ったとして、再稼働の申請を行っています。しかし、この地震に関連して大量の油漏れ、原発への電源線の断、放射線を測定するモニタリングポストの故障など、「安全対策」が完全ではなかったことが明らかになりました。避難も困難だということも、分かったと思います。
本当のことは、現時点でも分かりません。福島原発事故でも地震なのか津波なのか、それとも両方を含めて起こったのか、どういうプロセスであの事態になったのかは、きちんと説明されていないのが、現状だと思います。
原発事故を再現させてみるというのも不可能ですしね。
横浜さん、これからもよろしくお願いします。長文の返信になり申しわけありませんでした。

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