5分で体験を話せ
12月10日の午後1時半から広島市立大学平和研究所、中国新聞社、長崎大学核兵器廃絶研究センターが主催する国際シンポジウム「核戦争の危機と被爆地―G7広島サミットを踏まえて」が、広島国際会議場で開かれました。
約3時間の長丁場でしたので、まず登壇者とテーマを羅列します。
基調講演:「G7広島ビジョンと国民の生命・身体・財産の安全」石田淳(東京大学教授)
報告:「ウクライナ戦争と国際平和秩序の行方」吉川元(広島平和研究所特任教授)
「『被爆国』と『被爆地』サミット報道から見えてきたもの」田中三千子(中国新聞編集委員)
「G7広島サミットと核兵器廃絶:市民社会の視点から」畠山澄子(NGOピースボート共同代表)
ヒロシマからの発言:小倉桂子(平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)代表)
パネルディスカッション:コメンテーター「『責任ある』核兵器の使用はあり得るか」河合公明(長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長:教授)
パネリスト 全ての登壇者
私の力では、シンポジウムの全てを紹介することはできませんので、全体を通して強く印象に残った二人の発言を紹介します。
一つは、小倉桂子さんの持ち時間は15分の発言です。
自らの体験を語る場面ですでに10分が経過。その後5分で、サミット首脳にた証言を行った時の様子の紹介がありました。「5分で体験を話せと言われ大変でした。しかし、サミット首脳は、真剣に聞いてくれました。サミット招待者にも話したのですが、『やっと広島に来れた』の言葉、ファーストレディーたちは、会うとすぐ『話を聞くのを楽しみにしてきた』」ことを紹介し、その後バイデン大統領から手帳が送られてきたので「今、この手帳を持ち歩いて、証言の後、サインと感想を記帳してもらっています。一杯になったらバイデンさんに送ろうと思っています。」と現在の活動を紹介し「知ることこそ、平和の第一歩。知って絶望しないで、私たちにできることをやりましょう」と参加者に呼びかけました。
久しぶりに聞く小倉さんの話でしたが、今回のシンポジウムで一番印象に残ったことです。
二つは、河合公明さんの会場からの「長崎では、どんなことをされているのですか」の質問への答えです。
「三つあります。・長崎では、核兵器の問題をグローバルな問題と絡めて考えています。・若い世代の育成をどうすすめるか。・アカデミア(大学や公的研究機関における研究職)が市民と積極的に交流する。ということです。」さらに「『G7広島ビジョン』に書かれている『全てのものにとって』とは、どういう意味か?」と問いかけながら「国家の安全保障と人間の安全保障を考えるためにも市民社会のアクションが大切。市民の力、何かを動かせる個人の力を大切にしたい」と訴えられました。長崎の地道な努力には頭が下がります。
河合さんが、「『責任ある』核兵器の使用はあり得るか」について「『責任ある』核兵器の使用などあり得ないのではないか」と指摘し、コメントのまとめとして「広島を訪問した首脳の責任:広島を訪れたG7首脳が感じたことを持ち帰り、今後の政策にどのように活かすかの責任。『世界の誰もが被ばく者になることはない』と語るリーダーの責任ある言葉が必要だ」と指摘されたことにも共感を覚えました。
少しだけですが、学ぶことのできたシンポジウムでした。
いのちとうとし
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