友遠方より来たる
ドイツのポツダムにある「ヒロシマ・ナガサキ広場」の記念碑建設(2010年)の活動を通じて知り合ったドイツ・ベルリン在住のふくもとまさおさんが、久しぶりに帰国し、広島で再会しました。
ふくもとさんには、このブログにも、何度かドイツの最新事情を提供していただいていますので、読んでいただいたかたもあると思います。
ふくもとさんの今回の帰国の目的は、第二次世界大戦中、日本が進めていた核兵器開発にドイツのナチスがどう関わっていたのか、その資料を調査するためです。私たちが会った13日も、旧海軍時代の資料を調査するため呉を訪れ、夕方広島で会うことができました。
8年ぶりの再会を喜び、夕食を共にしながら、旧交を温めました。同席したのは、2度のベルリン訪問に同行した久保さん、そして、今回の調査に協力することになった元RCC記者のKさんです。
福本さんから、今度帰国するというメールが入ったとき、「元地方放送局に働いていたKさんを知らないか」との問い合わせがあり、以前からの知り合いであったKさんに間違いないだろうと紹介したことがきっかけで、今回Kさんも同席してもらうことになったのです。
Kさんは、プラモデルの作成を趣味にしておられ、戦闘機についての造詣も深く、ふくもとさんが知りたいと思っておられた戦闘機の情報について、記者時代に番組を作成した経験を持っておられたのです。
会食は、そんな話しから始まりました。そして興味をそそられたのは、当時のドイツの核兵器開発がかなり進んでおり、核実験も行っていたのではないかという話しでした。いずれ、ふくもとさんが、本として発表されると思いますので、ここでの紹介はこれぐらいで終わりにします。
ふくもとさんが、今度の帰国で、私と会いたいと要望されたのは、もう一つ大切な事情がありました。
それは、ポツダムにある「ヒロシマ・ナガサキ広場」の現状と整備の状況を知らせることでした。
今回、ふくもとさんの話で知ったのですが、「ヒロシマ・ナガサキ広場」と名称が付けられた公園は、もともとポツダム市が所有しているのですが、私たち「ポツダムヒロシマ・ナガサキ広場をつくる会」が建設した碑(【ニュースペーパー10月号】ドイツ・ポツダムに原爆追悼記念碑が完成|ニュース|原水禁 (peace-forum.com)の所有権は、碑の作者の藤原信(まこと)さんにあったようです。
ふくもとさんの今回の話しは、その碑をポツダム市に寄贈し、今後市が管理することになったという報告でした。その経緯では、作者である藤原さんがすでに亡くなっておられるため、継承者捜しが大変だったようですが、最終的には碑の石を提供したノルウェーの石材店が所有したことにし、市に譲渡することで話が進んだということでした。合わせて、うれしいことですが、たくさんの人が碑を訪れているようで碑のすぐ周囲の芝生がなくなっており、それらを含めて全体の整備をすすめることになったとのことです。
こんなうれしい便りが聞けて、本当に楽しいふくもとさんとの再会になりました。
ふくもとさんは、今月末まで日本に滞在し、更に日本での調査を進めるとのことでした。
友は、遠方よりうれしい便りを持って広島を訪れてくれました。
いのちとうとし
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