2023ピーススクールと第五福竜丸展示館見学
一週間ほど前になりますが、17日から19日の三日間、東京の自治労会館で平和フォーラムが主催する「未来はワタシが決める 2023ピーススクール」が開催されました。
このピーススクールは、今年で4回目となりますが、私も昨年に引き続き「原水禁運動の歴史に学ぶ」をテーマに、二日目の講師を務めました。
二日目は、朝食後夢の島にある「BnmB 東京スポーツ文化館」に移動して、原水禁運動に関わる講座二つが行われました。最初は、第五福竜丸展示館学芸員の市田真理さんの「第五福竜丸物語~核兵器廃絶の祈り~」で、その講演を受けて私が話すことになりました。
市田さんは、今年6月に開催した「被爆78周年原水禁世界大会広島実行委員会結成総会」で「第五福竜丸を知っていますか?」と題した記念講演を行っていただきました。その時の様子は、記念講演「第五福竜丸を知っていますか?」: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)で紹介しました。
市田さんの講演を受けて私の講演を行いました。二日目の午前中は、この二つの講演で終了し、昼食後すぐ近くにある「第五福竜丸展示館」の見学が行われました。
私も一緒に参加しました。「第五福竜丸展示館」は、これまで訪れたことがありませんでしたので、ピースフォーラによい機会を与えてもらうことになりました。
「BnmB 東京スポーツ文化館」から移動しての入館でしたので、正面からではなく裏口からの入館になりました。
入るとすぐに第五福竜丸の舳先が目に入ります。
周囲には、ビキニ水爆実験の様子や世界のヒバクシャも紹介されており、核被害の問題を学ぶことができます。
館内の見学を終え、館外に出ると、周囲にたくさんのモニュメントがあります。そのいくつかを紹介します。
ビキニ水爆実験の犠牲者となった久保山愛吉さんの言葉「原水爆の被害者は、わたしを最後のして欲しい」が刻まれた石碑。
1996年12月に海中から引き上げられた第五福竜丸のエンジンも有ります。
第五福竜丸は、1967年に廃船になりましたが、エンジンは買い取られ貨物船「第三千代川丸」の取り付けられたのですが、その船が座礁・沈没し、海中に沈んでいた者が引き上げられたそうです。
すでにかなり劣化が進んでいますので、今後のさらなる劣化が心配です。
もう一つは、敷地の東端にある「マグロ塚」です。
ビキニ水爆実験によって多くのマグロが汚染されました。水揚げされたマグロは、消費者の手に届く前に、全て中央卸売市場の築地市場の一角に埋められ処分されました。そのことを忘れないようにと、この「マグロ塚」が建立されました。本来は築地市場に建てたかったようですが、築地市場の移転問題などもあり、この地に建立されたようです。
見学を終えて帰路につくとき、ようやく正面の入り口の写真を撮りました。
こちら側には、きちんと「第五福竜丸展示館」の看板が取り付けられています。
「第五福竜丸展示館」の最寄り駅、新木場駅までは、東京駅から京葉線でわずか10分で行くことができ、新木場駅から展示館までも徒歩10分という近さです。何度も東京を訪れていながら今回が初めての見学でしたので、大きなことは言えないのですが、ぜひ少し時間を取って行ってみてほしいと感じました。
展示館の見学を終えると、ピーススクール参加者は、地下鉄有楽町線・新木場駅から自治労会館に移動、私は、同じ駅からJRを利用し、東京駅を目指しました。
ピーススクールの参加者は、41名、うち5名が広島からの参加でした。
いのちとうとし
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