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2023年11月14日 (火)

第27回「高暮平和の集い」

11月12日の午前10時30分から、庄原市高野町高暮にある中国電力高暮ダムの堰堤そばに建つ「高暮ダム朝鮮人犠牲者追悼碑」前で、第27回目となる「高暮平和の集い」が開催されました。

私も3年ぶりに参加をしました。前回(2010年)は、8月30日の開催だったのですが、夏の時期は農繁期と重なるなどの理由で、昨年からこの時期の開催となったようですが、寒さ厳しい中での集いとなりました。帰宅して高野の気温をアメダスで調べてみると集いが始まった10時過ぎは7.9度、その後も高野にいる間は、ずっと7度から8度台ですので、寒かったはずです。

集いは、地元高暮の草谷末広さんの司会でスタート。

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右が司会の草谷さん、左が後藤さん

全員で黙祷をした後、「ふるさと村高暮」の後藤信房館長が「今日と同じような厳しい寒さの中で、このダムは作られた。故李実根さんの20年来の努力で、この碑がたてられ、以降『平和の集い』が続いています。今年も続いていることは、非常にうれしいことです。歴史を振り返るとき、過去を変えることはできませんが、未来は変えられます。14戸の集落となり、この高暮も寂しくなりましたが、こうして多くの皆さんが集まって集いができることを本当にうれしく思います」とあいさつ。

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その後長年高校生平和ゼミを指導してこられた澤野重雄さんが、1960年代から始まった高校生たちの平和への、特に強制連行問題について、全国的な運動を紹介しながらのあいさつ。続いて、広島県朝鮮人被爆者協議会金鎮湖会長が、100年前の関東大震災における朝鮮人虐殺問題に触れながら「政府は今なお、その事実を認めようとしない。そうした政府の姿勢が、今なお朝鮮人差別を助長する風潮につながっている」とあいさつ。

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次に呂世珍在日朝鮮人総連合会広島県本部委員長のあいさつ。

続いて、朝鮮式儀礼・チュサ(祭祀)が行われました。

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チェサが終わると、若者による平和の誓いです。

まず朝鮮学園の代表、次に広島県高校生平和ゼミの代表があいさつ。いずれも、「この地に立って差別の事実を知り、先輩たちに運動の歴史を学んだ。平和で差別のない世界を作るためにがんばる」と決意を述べました。

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 左が朝鮮学園の代表、右が平和ゼミの代表

そして高校生代表による献花が行われました。例年、参加者全員が献花を行うのですが、今年は都合によって高校生代表のみになったようです。

ようやくコロナの影響も少なくなり、今年は多くの高校生が参加しました。

最後に高校生全員による合唱です。歌は「アリラン」「故郷」です。広島からのマイクロバスで練習したということで、日本の高校生もアリランを一生賢明に歌っていました。

碑前での集いが終わると参加者は、高暮ダムの堰堤を歩き、この場での強制労働の様子を偲びました。

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今年は雨量も少なく、ダムの水面がずいぶんと低くなっていました。

高暮ダムでの集いが終了した後は、「ふるさと村高暮」に移動し、草谷さんの話を聞いた後、バーベキューを囲んで地元の皆さんとの懇親会が盛大に開催されました。

午後2時過ぎに全ての日程を終了し、今年の「高暮平和の集い」は終了しました。

いのちとうとし

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