沖縄を再び戦場(いくさば)にさせない!広島を出撃拠点にするな!
沖縄で開催された「沖縄 11・23県民平和大集会」に連帯する集会やイベントが全国各地で取り組まれました。
広島でも昨日午後1時30分から、広島と沖縄をむすぶドゥシグヮー と戦争させない・9条壊すな! ヒロシマ総がかり行動実行委員会が共催する「沖縄を再び戦場(いくさば)にさせない!広島を出撃拠点にするな!」をタイトルとする集会が、広島弁護士会館で開催されました。
沖縄の平和大集会は、「沖縄を再び戦場にさせない沖縄県民の会」が呼びかけ、辺野古新基地建設、自衛隊ミサイル配備、安保関連3文書改定 などなど、沖縄の声を無視し、沖縄を再び戦場(いくさば)にしようとする流れを止めるため、県民の声を結集しようと開催されたものです。
戦争への加担を強いられるのは沖縄だけではありません。広島も米軍岩国基地や海上自衛隊呉基地も拡大強化され、再び広島が、出撃拠点となろうとしています。
午後1時半から始まった集会は、菊間さんの司会で始まり主催者のあいさつは、総がかり行動共同代表の石川幸枝さん。「沖縄のことを思うといつも胸が痛む。ガザでもそうだが、戦争になればいつも犠牲になるのは子どもたち。沖縄で座り込みをしている人が『辺野古のためだけに座りこんでいるのではない。日本のために座りこんでいるのですよ』と言っていたことが心に残っています」と、この集会への思いを述べました。
続いて、新田秀樹さんが「広島の基地の現状」を報告し講演に移りました。
最初は、元海上自衛官でVFPジャパンの形川(なりかわ)健一さんが、奄美諸島から沖縄列島にかけて進む「自衛隊の南西シフト」の状況について詳しく解説。形川さんは、2014年まで27年間、海海上自衛隊に勤務し、厚木基地や那覇基地などで航空機整備に従事し、現在は自然農家として三次に在住。
形川さんの話で印象に残ったことは「9月に沖縄を訪れた時、与那国島に行ったのですが、与那国島に自衛隊の駐屯地ができて4年、自衛隊員が迷彩服でうろうろしても、島の人が何も感じない風景になっている。島民の半分が自衛隊の関係者になっていることが原因と思われる。」ということです。そして「沖縄では基地などに対する問題意識が高いが、本土では?そこで何をするのか、何ができるのか」という問いかけでした。
二人目は、元陸上自衛官、VFP ジャパンの魚住真由美さんが、現在自衛隊内で大きな問題となっているセクシャル・ハラスメントの問題について解説。魚住さんは、1998年まで 6 年間、陸上自衛隊に勤務した経験を持っています。
魚住さんは、「今、元陸上自衛官の五ノ井里奈さんの訴えで自衛隊内の性被害がクローズアップされていますが、私もずっと自衛官時代同じ体験をしてきました。当時、訴える場所もなく、ハラスメントの言葉、なかった。」と当時の自分の体験を赤裸々に報告されました。
VFP(ベテランズ・フォー・ピース: 平和を求める元軍人の会)は、1985年、米国で従軍経験のある元軍人(ベテランズ)と軍人の家族、およびその賛同者により結成された国際的な平和団体で、二人が所属するVFPジャパンは日本の元自衛官と市民の有志により2017年6月1日に設立された組織です。「『戦場のリアル』と『戦争する国の経済のリアル』を、みなさんに考えていただくことを通じて、平和をつくっていく」ことを目的に活動を続けています。
そうした目的を持って活動する元自衛官の二人ですので、その話は、実感のこもったものでした。
その後、会場からに質問に二人が答える対談が行われました。
集会の最後は、広島と沖縄をむすぶドゥシグヮーの閉会あいさつと三線の演奏と会場と一体となった歌声(「優しい心を武器にして」「月桃の花」)で、集会は終了しました。
沖縄の集会の参加者は、7,500人、広島会場は60人の参加がありました。
いのちとうとし
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