三原地区・府中地区の10月の「19日行動」
【三原地区】
戦争法(安保法制)の廃止と憲法を守り活かす政治を求めて街頭行動を行っている定例の「19日行動」。10月~3月までの冬季期間は、第2土曜日の午後1時30分から実施することになりました。
今月の街頭行動は、10月14日に三原駅前において15人が参加して行いました。5人の弁士は、「私たちは今、防衛費の倍増など軍備拡大と戦争放棄の憲法9条を変える改憲の戦争する国か、憲法の人権と民主主義が活かされる平和な国かの岐路に立っている。岸田政権が強行する軍拡と憲法改悪に対して地域や職場から大きな反対の声と行動を発していこう」と呼びかけました。
スピーカーの政平智春さんは、「日本は70数年前、朝鮮・中国・東南アジアへ侵略を繰り返してきた。その中で多くの人の命が奪われてきた。これもすべて総動員令、戦争に協力しろ。戦争に協力しないものは非国民だとして国民を一つにまとめて戦争に協力させてきた。その中で命を落としたのは多くの若者や男性である。敗戦間際には空襲によって多くの市民が巻き添えになってきた。広島県では福山や呉といった所で空爆によって焼き尽くされた。このようなことを許してはならない。許さないということは、憲法を武器に今の戦争政策を行おうとしている岸田政権に対抗していくことになる。中国や朝鮮、韓国など近隣諸国は日本の平和に対する考え方がどの辺にあるのかということを注目している。日本が徹底した戦争放棄の平和政策をとるならば中国、朝鮮、韓国、東南アジアの国々は日本を敵視するはずはない。このことを私たちはしっかり持って、これからも戦争反対の取り組みを進めていかなければならないと思います」。「みなさん、平和ほど尊いものはありません。戦争ほど悪いものはありません。良い戦争はありません。悪い平和はありません。私たちはしっかりと平和の確立をめざした方向に進んでいこうではありませんか」。と訴えました。
藤本講治
【府中地区】
秋の日差しが照りつける上下Aコープ前に11人が集まり、恒例の安保法制に反対する府中市民の会によるスタンディングとリレートークを行った。今月はいつもの「安保法制は違憲です!」の横断幕に加えて「即時停戦!パレスチナ・ガザに平和を!」の横断幕を掲げたからか、いつも以上に通行する車窓からの反応が良い。続いて、夕闇迫る府中店前で10人が集まりアピール。
いつもは上下ほどの反応が無い府中天満屋前でも、多くの方が車窓から手を振ってくれた。小さな取り組みだが、世界各地での戦争に反対する気持ちを表すきっかけ作りになったかもしれない。
各弁士が以下のようにアピールした。
「ロシアによるウクライナ侵攻が終わらないうちに今度はハマス対イスラエルの戦争が起きている。ウクライナ市民・兵士の死亡者数は20万人とも言われ、彼らが手を繋げばその距離は300kmにもなる。命を軽視する戦争の愚かさ。一人一人の微力を繋げて日本の大軍拡路線を止めよう」
「9年前を上回るハマスとイスラエルの戦争に対して両者没交渉の中で、安保法制を根拠にシナイ半島に派遣されている自衛隊将校は何をしているのか?各方面の調整を担う任務だというが、その動きは一向に見えない。今こそ健康9条を持つ国として平和的解決を図れと言いたい。それができないのならこの安保法制など役に立たないまやかしの法律だ。廃止しかない。」
「ホロコーストの歴史を持つイスラエルがなぜパレスチナ人を同じ目に合わせるのか?この戦争が始まってすぐにイスラエルを支持した米国の行動は軽率ではないか?岸田首相には日本国憲法全文にある名誉ある地位を占めるための行動をとってもらいたい」
「海外の戦争に目を向けるのと同時に重要なのは沖縄のこと。軟弱地盤や何回も示されてきた沖縄の民意を無視して強行する政府の辺野古基地建設への執着は異常だ。」
「戦争を繰り返す人間のなんと愚かなことか。しかし日本も同じではないか?集団的自衛権の行使を容認し、国会ではまともに答えず、記録を改竄・廃棄した安倍政権と岸田政権は同じではないか。「外国からの脅威」という言葉に騙されてはいけない。生活を守るには戦争をしないことは一番重要。暮らしの経済を立て直すことに国費を回すべき」
ロシアによるウクライナ侵攻が終わらないうちに今度はハマス対イスラエルの戦争が激化し双方の市民が虐殺されるのは黙認できません。広島県の片隅の小さな街からも声をあげる、それに応えて車窓から手を振る人の多い「19日行動」でした。
石岡真由海
【編集者】今月の府中の19日行動には、小川敏雄さんが参加できませんでしたので、石岡真由海さんから原稿が届きました。石岡さんありがとうございます。
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