今日は、中華人民共和国の74回目の建国記念日です。
中国では日中戦争後、1946年6月から蒋介石が指導する国民党軍と中国共産党の人民解放軍の間で内乱が勃発しましたが、1949年に人民解放軍が勝利し、74年前の今日10月1日、「中華人民共和国」の建国が宣言されました。
中国では、10月1日は、この中華人民共和国の樹立を記念し、国慶節とよばれ、法定休日となっています。今年の国慶節の連休は、9月29日から10月6日までの8日間となり、マスコミでも報道されているようにこの連休を利用して、日本を訪れる観光客が、増大しています。
在日中国大使館は、建国74周年と日中平和友好条約締結45周年を記念し、9月28日に東京で祝賀のレセプションを開催しました。
今年は、初めて原水禁国民会議にも招待状が届きましたので、谷事務局長と二人で参加しました。私は、20年ぶりの参加となりました。
あいさつする呉江浩駐日中国大使
私が、この祝賀レセプションにわざわざ広島から出かけていって参加しようと思ったのは、もちろん招待があったことからですが、大きな理由は二つあります。
一つは、夏の原水禁世界大会に周力中国人民平和軍縮協会副会長を団長とする6名の代表団が参加し、交流を深めることができましたので、今後も中国人民平和軍縮協会との関係を強化したいとの思いがあったからです。
二つは、日中間の関係が厳しい状況にあるときにこそ、交流を重視する思いを伝えたかったことです。
4年ぶりに開催された建国記念のレセプションの参加者は、1500人だったと言われています。この人数が多いか少ないかはわかりませんが、日中関係が今のままではいけないと思っている人が多くいることを感じました。
建国を祝賀するとともに、今年のレセプションは、「日中平和友好条約締結45周年」の冠があることを重視する必要があると思います。
日中両国は、平和条約の締結に先立つ1972年9月29日に、「日中共同声明」を発表し、平和友好関係を築くことを確認しました。
そのような歴史を経て結ばれたのが「日中平和友好条約」です。同条約では、
第1条
1 両締約国は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的平和友好関係を発展させるものとする。
2 両締約国は、前記の諸原則及び国際連合憲章の原則に基づき、相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する。
としています。
日中関係が厳しいと言われる今、この日中平和友好条約に盛られた精神に立ち返ることこそ、両国の平和にとって、ひいては東アジアの平和にとって重要なことではないでしょうか。そのことは、レセプションの挨拶に立った日本側来賓から口々に指摘されたことです。
そのことを改めて痛感した祝賀レセプションでした。
いのちとうとし
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