平和友好祭で話しをして思ったこと
9月2日~3日、廿日市市の吉和にある県立もみのき森林公園で開催された第48回広島県青年女性平和友好祭典(平友祭)に参加し、3日の午前中に講演をしました。
もみのき森林公園は標高が900メートル近くにあり、残暑が厳しい中でも秋の気配を感じさせてくれました。
私も何十年か前の平友祭に、参加したことがあります。呉市の野呂山キャンプ場で開催され、まだ青年だったと記憶しています。
なんといっても平友祭が今でも開催されているということに、強い感銘を受けました。参加者は総勢71人、広島県東部からの参加者が多く、駐車場には大型バスも止まっていました。コロナ禍で何年か中断していたようで、久しぶりに集まっての開催となったようです。
参加者は初日、スポーツ祭典としてビーチボールバレーを楽しみ、その後に被爆者から体験を聴き、夕食はバーベキューを楽しんだとのことでした。
私の講演のタイトルは「中国地方は原発問題のすべてあり!」というもので、副題として「新設・増設・再稼働・廃炉・中間貯蔵施設など」としました。
参加者は市役所などの行政組織で働いている人が多く、原発事故時の避難計画に関心を持っていたようで、熱心に聴いていました。
1時間の講演を終えて、10分間のトイレ休憩の時間に若い方に話しかけたら、「今まではなんとなく解っていたつもりになっていたことが、はっきりした」という声を聞き嬉しかったです。
質疑応答では、①なぜこんな中でも日本は原発を止めないのか②原発に頼らない再生可能エネルギーのこと③中間貯蔵施設の役割りと、今後の動きの予想④上関町祝島になぜI(アイ)ターンがいるのか、などなどの質問が時間いっぱい集中しました。
こういう題名で話しをしていて思うことは、私たちの年齢では当然知っているはずのことを、どの程度リアルに知っているかが推察できないことです。具体的には島根県からの政治家の名前で、例えば衆議院議長をしていた桜内義雄さんとか、総理大臣をしていた竹下登さんのことです。竹下登さんならミュージシャンDAIGOのおじいさんの方が解りやすいかもですね。
そして原発問題は、なんといっても専門用語が多くあります。例えば「島根原発2号機がB(沸騰水)型原発の最初の再稼働になること」と話したのでは理解されません。「島根原発が、福島原発事故の原発と同じ形の原発の再稼働になる心配」とした方が良いと思うのです。
私たちでは日常的に使う言葉でも、聴いている人には専門用語として理解できなかったら、可哀想なことです。
原水禁大会参加者も多くが初参加という状況ですから、「解りやすく」ということにもっと気配りすることが大切だと思っています。聴いている人の理解度を測る手段、それは聴いている人たちの顔の表情ですね。
涼しいもみのき森林公園から帰宅したら、猛暑が待っていました。いつまでこの暑さは続くのかを感じた一日でした。
木原省治
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« オスプレイの超低空飛行を容認する日米合同委員会合意の撤回を求める申入れ | トップページ | 朝鮮民主主義人民共和国創建75周年広島県友好集会 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設問題で説明会(2025.02.17)
- ノーベル平和賞メダルー広島県被団協代表者会議(2025.02.16)
- 2025年2月のブルーベリー農園その2(2025.02.15)
- 日本銀行広島支店慰霊碑―つづき(2025.02.14)
- 日本銀行広島支店慰霊碑(2025.02.13)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設問題で説明会(2025.02.17)
- ノーベル平和賞メダルー広島県被団協代表者会議(2025.02.16)
- 守ろう、平和・民主主義・人権!紀元節復活反対!2・11ヒロシマ集会(2025.02.12)
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 上関をめぐる今年の動きを予想する(2025.02.10)
「#平和推進」カテゴリの記事
- 守ろう、平和・民主主義・人権!紀元節復活反対!2・11ヒロシマ集会(2025.02.12)
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
- ヒロシマとベトナム(その66-1)(2025.02.05)
- 被爆二世をめぐる課題に向き合い、国として補償せよ!(2025.02.01)
« オスプレイの超低空飛行を容認する日米合同委員会合意の撤回を求める申入れ | トップページ | 朝鮮民主主義人民共和国創建75周年広島県友好集会 »
コメント