府中地区の9月の「19日行動」
「安保法制に反対する府中市民の会」は19日、9月から冬時間となり30分早めて午後3時から上下Aコープ前で9人の参加、午後4時30分から府中天満屋店前で10人が参加し、リレートークとスタンディングをそれぞれ30分間行いました。参加者は今日が8年目ということもあって安保法制の廃止に向けて決意も新たに訴えました。
リレートークの一部を紹介します。
Aさん 安倍内閣が2017年、臨時国会の開催要求に約3カ月応じなかったのは憲法違反だとして、野党の国会議員が国に損害賠償を求めた裁判で、最高裁は9月12日に原告側の訴えを認めませんでした。憲法53条は衆参いずれかの4分の1以上の議員が要求すれば、内閣は臨時国会を開かねばならないと定めてあります。
判決は「国会の開催を要求がされた場合、内閣が開催を決定をする義務を負う」とした上で「個々の国会議員の権利を保障したものではない」と言っています。
野党議員は2017年6月22日、森友学園や加計学園を巡る疑惑追及のため、臨時国会の開催を要求した訳です。請求議員数は衆参とも必要な人数を超えていました。安倍内閣が国会を開催したのは98日後で、それも臨時国会冒頭で衆院を解散しました。安倍首相は臨時国会で森友学園や加計学園問題を追及されたくなかったからです。あまりにも身勝手な理由で許されるべきものではありません。
「数の支配」が生じやすい国会で、53条は少数派の意見を尊重する重要な規定です。最高裁は「憲法の番人」として、「これは違憲である。」と判決で安倍首相にお灸をすえるべきです。時の権力者に負けて、最高裁が憲法を判断しないのであれば存在価値はありません。今の政治は民主主義を否定して戦争への道を暴走しています。そして裁判所も加担しています。国民みんなで戦争反対の声をあげていきましょう。
Bさん 劣化ウラン弾の使用は放射能に汚染され放射能まみれのウクライナにすることです。アメリカ軍は自分たちの戦争には使いません。アメリカ軍の兵士が放射能に汚染されるからです。それなのにアメリカは劣化ウラン弾をウクライナに提供しています。私たちがロシアとウクライナの戦争に反対するのは日本が巻き込まれるのではなく加担することになるからです。
Cさん 武器やお金で戦争を止めることはできません。話し合い外交努力です。日本政府はロシアのプーチン大統領に会って話し合いの努力をすべきです。今、日本政府がやっているのは経済封鎖で輸出入ができなくなっています。ロシアにそんな影響はないと思います。それより日本政府はアメリカ政府に気を使い、EUに気を使い軍備増強となっています。また日本の中では軍事産業だけが儲かっているように感じられます。
日本の企業体質もジャニーズ問題が今頃になって取り上げられる。またビッグモーターの不正問題、企業の独裁体制に誰もが意見を出せない。そこで働く人たちは何も言えない。こんな企業がまだまだあるのです。人権教育がいかに遅れているか一人ひとりの意見や問題が相談できる場所が少なくなっていると思います。労働組合にも責任があると思います。一人ひとりの意見は小さくても労働組合で取り組み、要求すれば大きな声になると思います。一人で悩んでいる人に相談できる所を作るよう国や市の行政に要求していきましょう。
最後に司会者が、「天満屋に買い物においでの皆さん、いつも車の中から手を振っていただく皆さん、ありがとうございます。安保法がなくなるまで頑張りますので引き続きのご支援をお願いいたします。今日もありがとうございました。」と呼びかけて9月の「19日行動」を終了しました。
小川敏男
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 2023年9月のブルーベリー農園その3 | トップページ | 福島原発事故汚染水、海洋放出のこと »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 2025年2月のブルーベリー農園その1(2025.02.08)
- 上関をめぐる今年の動きを予想する(2025.02.10)
- 書籍「被爆者阿部静子は語る」(2025.02.07)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 上関をめぐる今年の動きを予想する(2025.02.10)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
- ヒロシマとベトナム(その66-1)(2025.02.05)
- 2月「3の日行動」(2025.02.04)
「憲法」カテゴリの記事
- 2月「3の日行動」(2025.02.04)
- 安保法制に反対する府中市民の会の1月の「19日行動」(2025.01.22)
- 三原地区の1月の「19日行動」(2025.01.16)
- 2025新春討論会(2025.01.13)
- 新著「『原爆裁判』を現代に活かす」を拝受(2024.12.28)
「#平和推進」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
- ヒロシマとベトナム(その66-1)(2025.02.05)
- 被爆二世をめぐる課題に向き合い、国として補償せよ!(2025.02.01)
- 原水爆禁止広島県協議会第94回総会(2025.01.30)
コメント