被爆78周年原水禁世界大会広島大会
2日を最後に、私・いのちとうとしのブログアップを休止していましたが、今日から再開します。
4日から6日にかけて開催された「被爆78周年原水禁世界大会広島大会」は、開会総会に2100人が参加し、5日の分科会・国際シンポジウム、6日のまとめ集会と、無事に終了しました。
今日は、少し遅くなりましたが、まとめ集会(600人参加)で採択された「広島・アピール」を紹介します。
被爆78周年原水爆禁止世界大会・広島大会「ヒロシマ・アピール」
1945年8月6日午前8時15分、広島に投下された原子爆弾は、強烈な「熱線」、「爆風」、「放射線」のもと、その年の内に14万人もの生命を奪い去りました。あの日から78年、被爆者の高齢化は進み、限られた時間の中で、被爆2世・3世も含めた援護対策の充実と国家の責任を明確にすることが急務となっています。
ロシアによるウクライナ侵攻から1年5ヵ月以上が経過し、今なお多くの生命が奪われています。この侵攻では核施設が標的となり、核兵器の使用や威嚇発言も繰り返されるなど、核被害の危険性がかつてなく高まっています。平和の実現のために、外交努力による即時停戦をさらに強く希求していきます。
2023年5月19日から5月21日にかけてG7広島サミットが開催されました。岸田首相がこだわった被爆地広島での開催でしたが、サミットで出された「核軍縮に関する広島ビジョン」は核廃絶どころか、核兵器禁止条約や核兵器の先制不使用宣言にも全く言及されておらず、核による抑止力と北大西洋条約機構の核共有を正当化しただけの許しがたいものでした。
核兵器を所持することが核抑止になることは絶対にありません。被爆の実相こそが、核兵器使用を思いとどまらせてきた最大で唯一の核抑止力であるということを、改めて強く社会に発信していく必要があります。
そして、これからも「核と人類は共存できない」ことを基本に核兵器廃絶への動きを前進させなければいけません。
2022年12月16日に政府は安全保障関連3文書を改定しました。これは沖縄を中心とした南西諸島を戦場にする恐れがあるものであり、これまでの日本の専守防衛を逸脱した軍拡と改憲をさらに助長する危険な状況となっています。
外交努力による国際社会の平和の構築こそが日本国憲法のめざす理念であり、軍備拡大政策を進める岸田政権に反対の声を上げ続けていきます。
東日本大震災・福島第一原発事故から12年が経過しましたが、いまだに「原子力緊急事態宣言」も解除できず、原発事故の「風化」も懸念されています。この中で、政府は放射能汚染水の海洋放出を強行しようとしています。関係者や近隣周辺国からも反対の意思が示されており、海洋放出を断じて許してはなりません。政府が「原発60年超の運転」を可能とするなど、原発回帰を鮮明にするなか、山口県上関町では中国電力と関西電力が使用済燃料の中間貯蔵施設を建設する方針を示しました。私たちはこれからも全ての原発の廃炉と再生可能エネルギーへの転換を強く求めていきます。
原水禁運動の原点は被爆の実相です。しかし、子どもたちに核のない未来を実現するためには、若い世代の積極的な平和運動と、被爆の実相をつなげて、次世代へと継承していかなければなりません。
未来ある子どもたちに、「核も戦争もない平和な社会」を届ける取り組みと、次世代への継承を全力で進めていきましょう。
ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・フクシマ、
ノーモア・ウオー、 ノーモア ヒバクシャ
今日は、78年前に長崎に原爆が投下されて日ですが、台風の影響で平和記念公園での「平和祈念式典」が初めて中止となり、屋内で主催者(長崎市)のみで開催されることになったようです。
被爆78周年原水爆禁止世界大会長崎大会も昨日までの2日間の開催となり、今日予定されていた閉会総会、爆心地公園までの非核平和行進、原爆中心碑への献花、折り鶴献納、原爆投下時刻の黙祷は中止となりました。
いのちとうとし
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 2023.8月のブルーベリー農園その1 | トップページ | 『サミット前、サミット後』を感じた、78周年「原爆の日」 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 2025年2月のブルーベリー農園その1(2025.02.08)
- 上関をめぐる今年の動きを予想する(2025.02.10)
- 書籍「被爆者阿部静子は語る」(2025.02.07)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
「#平和推進」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- ヒロシマとベトナム(その66-2)(2025.02.06)
- ヒロシマとベトナム(その66-1)(2025.02.05)
- 被爆二世をめぐる課題に向き合い、国として補償せよ!(2025.02.01)
- 原水爆禁止広島県協議会第94回総会(2025.01.30)
「核兵器廃絶」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 書籍「被爆者阿部静子は語る」(2025.02.07)
- 2月1日に開催された二つの講演会(2025.02.03)
- 原水爆禁止広島県協議会第94回総会(2025.01.30)
- ノーベル平和賞授賞式報告会と府中のネバダデー座り込み(2025.01.29)
「被爆者」カテゴリの記事
- 2025年「全国被爆二世交流会」(2025.02.09)
- 書籍「被爆者阿部静子は語る」(2025.02.07)
- 2月1日に開催された二つの講演会(2025.02.03)
- 被爆二世をめぐる課題に向き合い、国として補償せよ!(2025.02.01)
- 原水爆禁止広島県協議会第94回総会(2025.01.30)
コメント
« 2023.8月のブルーベリー農園その1 | トップページ | 『サミット前、サミット後』を感じた、78周年「原爆の日」 »
長崎。キッシーは、どうでもいいのですが。総理大臣としての、リモート参加が有りますかネ。
投稿: 匿名希望します | 2023年8月 9日 (水) 03時23分
匿名希望さん
コメントありがとうございます。
リモート参加、どうでしょうか。よくわかりません。
ただ、広島のあいさつを聞いていて、あんな内容だったら、参加しない方がよいと思います。
慰霊碑の前に立つ資格があるのでしょうか。
投稿: いのちとうとし | 2023年8月 9日 (水) 10時16分
鳥取県の佐治町災害を見ました。 3・11東日本大震災の時に、アメリカ第7艦隊・・他が、即応でした。救助は自衛隊ですか。復旧も大事ですが、物資を即、運んでほしいです。車で行く。そして、徒歩なら、その地点から、徒歩でピストン運びをしてほしいです。これも、危機管理で、即、具現してください。大・小ヘリコプター機で、生活物資を運んでください。物資?危機管理で、どこに何があるか、24時間以内で、どれだけ集められるか。常時、把握していなければなりません。自衛隊の非常用食料を運んでください。食べきれない程の量を。24時間で、災害者の手元に運べなくては、なりません、物流システムは平時に、出来上がっていなければなりません。やる気なら、1時間で、予定表を作成してください。名前は呼びません、キッシー、起きとんか
投稿: 匿名希望します | 2023年8月16日 (水) 18時19分
匿名希望さん
コメント読みました。
被害の深刻さ、何とか早く復旧をと願わずにはいられません。
投稿: いのちとうとし | 2023年8月17日 (木) 09時10分