安来加納美術館「四國五郎展」を見に行きました。
先日、一日で米子(午前中)と境港(夕方)の2つ講演会の講師を務める機会があり、その合間の時間を利用して安来市広瀬町布部にある「安来加納美術館」で開催されている「四國五郎展シベリア抑留から『おこりじぞう』へ」を見に行きました。
ここを訪れようと思ったのは、8月15日に開催された「原爆・反戦詩を朗読する市民の集い」で、紹介されたからです。
米子を出るとき、ナビゲーターに目的地をセットすると約27kmと表示されました。安全運転で走行し、12時20分頃現地に到着しました。「安来加納美術館」は、周囲を山に囲まれ、前には小さな川が流れる風光明媚な場所に立っています。
この美術館の紹介は明日以降のブログで行いますので、今日は「企画展 四國五郎展 」の様子だけ紹介します。
受付で入館料1100円を払って、会場に入ります。
展示会場は、1階と2階にあります。順路どおりA展示室の「シベリア抑留と原爆の記録」の第1会場に入ります。
会場に入ると左回りで展示されています。最初は「シベリア抑留の記録」です。
1990年代に作成された油絵やシベリア抑留中に書かれたスケッチ、1991年と1994年の2度にわたって参加したシベリア墓参の時描いたスケッチブック8冊も展示されています。
続いて「原爆の記録」の展示です。
最初に「峠三吉像」が展示され、「黒い雨」「8月6日」などとつづき、「弟への鎮魂歌(抄)」も展示されています。1950年代にポスターとして作成し、街頭に貼り出されたといわれる辻詩8点も展示されています。私は、いつもこの作品群に目を奪われます。
次は、受付を挟んで反対側にあるB展示室に移動します。
絵本「おこりじぞう」の原画19点やそれに関連する2枚の作品が展示されていました。この部屋には新しい辻詩「死んだ女の子」など8点も展示されています。
その右奥のC展示室は、四國五郎が終生描き続けた「母子像」の展示室です。
作品は全部で12点展示されています。
これで1階は終わりです。2階のE展示室には、実物資料が展示されています。
シベリア抑留から持ち帰った手作りの背嚢など、7点。
ここには、「わが青春の記録(原本)」や「原爆詩集」も展示されています。さらに奥のコーナーでは、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館が2020年に作成したビデオ映像「時を超えた兄弟の対話ーヒロシマを描き続けた四國五郎と死の床でつづった直登の日記」が上映されていました。久しぶりに見る映像です。
これで、安来加納美術館「四國五郎展」の見学は終わりました。充実した展示内容でした。
帰りがけに受付で「どこから来られましたか」と声をかけられましたので、「広島からです」と答えた後「ずいぶん前に森滝春子さんから、この美術館のことを聞いていましたので、何時か来たいと思っていました」と話したところ、「ちょっと待ってください」と言われるので、その場で待っていると別の部屋から女性が出てこられました。ここからびっくりする思いがけない出会いを体験することになりましたが、その話は明日以降にします。
いのちとうとし
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