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2023年7月 7日 (金)

原民喜ゆかりの被爆シダレヤナギ

先日、中区図書館で雑誌コーナーの1冊を開くと「平和を伝える木 原民喜ゆかりの被爆シダレヤナギ」の記事が目にとまりました。

見開き2ページのうち、右1ページはは、「被爆シダレヤナギ」にまつわる片山典子さんが書かれた文章が、左1ページには、写真が掲載されています。この被爆シダレヤナギは、京橋川右岸上の柳橋西詰河岸緑地に生えています。

片山さんの文章の中には、被爆樹木を診てこられた樹木医坂口力さんから聞いた話が多くのスペースを割いて紹介されています。

気になったのは、このシダレヤナギの川側への傾きの話です。私もこれまでに何度かこの木を見に来たことがありますが、「ずいぶん川側に曲がっているが、折れないのかな」とは思ったのですが、それ以上のことを考えることはありませんでした。

この話ちょっと気になりましたので、久しぶりの青空が見えた昨日、現地に行ってきました。

片山さんの文章を読んだ後だからでしょうか、以前訪れたときよりも、ずいぶんと川側に傾いているように感じました。

1_20230706153801

片山さんの文章には、このシダレヤナギが被爆樹木に登録された2006年(被爆61年)当時の写真が掲載されています。キャプションに「広島市提供」とありましたので、広島市の被爆樹木リストを検索しました。登録時のシダレヤナギの写真が使われています。雑誌に使われていた写真と同じものと思われますので、私も借用することにしました。

2_20230706153901  

少しは、川の方向に傾いていますが、今ほどでないことがわかります。

雑誌には、樹木医坂口力さんの話が次のように紹介されています。

「川岸に立つ樹木は、岸川だけに根を張るので、傾きやすいんです。あれだけの放射能。変異があっても不思議はないが、もっと長いスパンで研究しなくては」

シダレヤナギの傾きの大きな原因は、川岸に立っていることのようです。確かに、この根元の護岸は、石垣が積まれていますので、川方向に根を張ることは困難だということがよくわかります。

さらに、坂口さんの話は続きます。「一般的に100から150年の寿命と言われるシダレヤナギ。推定樹齢100年。」片山さんは、「被爆ヤナギは台風にでも遭えば折れるのではないか」と心配しますが、坂口さんの話は違います。「ここに出ているヒコバエが成長してくると、少しずつ重心が岸側に傾いてくる。」「老いた木、親木は次第に葉を落とし、自然に枯れていくのです。」

この「ヒコバエ」という言葉が気になったものですから、昨日現地に行ってきたのです。

根元をよく見ると、「ヒコバエ」が、川と反対方向に大きく育っています。

3_20230706153901

こんなに大きくヒコバエが育っていることに気づいたのは初めてです。雑誌を読まなければ、気づかないままだったと思います。樹木の生命力の強さを感じます。ヒコバエには、しっかりと支柱が添えられ、手厚く保護されているのがわかります。これらは、全て樹木医坂口力さんの指導で、進められているようです。

この姿を見れば、親木が枯れたり折れたりしたとしても、このヒコバエが「被爆樹木」としての役割を果たすことが出来ると思いました。

雑誌(今名前が思い出せない)に綴られた片山さんの文章を目にしなければ、原民喜ゆかりの被爆シダレヤナギを、ここまで細かく観察しなかったと思います。

被爆から78周年、それぞれの歴史の中で、この長い間を生き抜いた被爆樹木達が、何時までも元気にその姿を残して欲しいとの思いを強くしました。

いのちとうとし

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コメント

内容が異なります。呉市の担当者さんがホームページの見方を、詳しく教えてくれました。中国新聞で、呉市、クラスター4施設とあります。ホームページを見ても、探せません。呉市に問い合わせしてみました。クラスターの事に、たどり着けました.日々の発生件数は?日々ではなくて,週間毎の発表分の見方まで、教えてもらう。ホームページの内容が手抜きではなくて、私が、その項目まで、たどり着けなかったのです。見方を、教わったので、他の項目を探すことにも、それが、応用できそうです。聞いてよかったです。また、電話の人が、懇切丁寧な対応で、良かったです。私の呉市のホームページの見方が、やり方が、浅すぎた、ということになります。聴いてみるものですね。

匿名希望さま
コメント読みました。
最後にはきちんと得たい情報を得ることが出来て。
そうですね。ホームページの情報、どう検索するのか、どう読み込むのか、私も度々悩むことがあります。
ただ、重要な情報源ですので活用の仕方によっては、貴重な資料になるますので、私もいろいろと活用しています。

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