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2023年6月24日 (土)

沖縄慰霊の日

 昨日6月23日は、「沖縄慰霊の日」でした。先の大戦で、国内で唯一地上戦となった沖縄戦の組織的な戦闘が停止した日です。しかし、司令官たちの「国体と本土を守るため最後まで戦え」との指示を出しての無責任な「自決」で、人々は引き続き戦場をさまよい多くの犠牲者を出したと言われていることも忘れてはならない沖縄戦です。

沖縄では、昨日正午から4年ぶりの通常開催となる「追悼式」が行われました。

広島でも、毎年「沖縄慰霊の日」の6月23日には、思いを共有する集会などが開催されていましたが、ここ数年コロナの影響で、中止を余儀なくされてきました。

コロナの影響が小さくなった今年は、昨日午後6時から「広島と沖縄をむすぶドゥシグヮー・広島と沖縄をむすぶつどい」の呼びかけで、「『沖縄戦慰霊の日』ひろしまのつどい」が、原爆ドーム対岸の親水テラスで行われました。

20230623_180741

三線の伴奏での歌とトークによって、沖縄戦犠牲者を追悼するとともに、最近住民の反対の声を無視して進む基地強化に悩む沖縄の人々と連帯する思いも込めたつどいでした。

今日の本論は、このつどいの報告ではなく、午前中の出会いです。

買い物帰りに八丁堀のお寺の掲示板の文字が目に入りました。最初に目に飛び込んだのは「沖縄慰霊の日6/23」の文字です。「そうだ今日は沖縄慰霊の日。広島のお寺で、この日を忘れないのはすごい」と思いながら自転車でそのまま通り過ぎたのですが、ちょっと気になったので引き返し,もう一度よく見てみました。右側の紙には、こう書かれています。

20230623_105247

「日本には、どうしても記憶しておかなければならない日が、4つある。

 ・沖縄慰霊の日 6/23

 ・広島原爆の日 8/6

 ・長崎原爆の日 8/9

 ・終戦記念日  8/15」

ここまでなら、何となく納得という気になるのですが、この下に次の文言が書かれています。「上皇陛下(皇太子時代に語られたお言葉)」

これを読むと「ちょっと待てよ」といいたくなります。この4つの日は、いずれも第2次世界大戦の歴史の中で、日本の犠牲の日といって良い日だけです。お寺にすれば、再び戦争をしないと誓う平和の日として、この4つの日をあげたに違いありません。私も「上皇天皇」の文字がなければ、「そうだ、この4日は大切な日だ」と通り過ごしてしまったと思います。しかし、「上皇陛下」の文字があれば,一言言いたくなります。

「天皇家にとっては(もちろん国民にとってもですが)、もっと記憶しておかなければならない日が、あるはずだ」と。

そうです。それは侵略戦争に関わる歴史の日々です。

アメリカとの戦争開始と東南アジアへの侵略をはじめた12月8日だけではありません。少し遡れば、本格的な日中戦争の始まりとなった盧溝橋事件が起きた7月7日、それ以前の宣戦布告なしに日中軍衝突の満州事変のきっかけとなった柳条湖事件が起きた9月18日もそうです。

お寺のこの貼り紙を見たとき、どうしても違和感をもったのは、そのためですが、この掲示板にはもう一枚貼り紙がありました。「敵を決めてしまったら、やっぱり戦争をすることになるのんじゃないでしょうか。 俳優香川京子氏」

ちょっとすくわれる思いです。香川京子さんは、1953年に制作された映画「ひめゆりの塔」に出演しています。20代前半でこの映画に出演した香川さんは「その後の生き方に影響するほど大きな衝撃を受け、学んだ」と述懐していますが、その思いがこの言葉にも表れている気がします。

そんなことを思った今年の「沖縄の日」でした。

いのちとうとし

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