中国電力株主総会と祝島島民の会
昨日、中国電力の株主総会が行われました。その様子はいずれ木原省治さんによって詳しく報告していただけるものと思っていますので、私は、会場となった中電本社前の様子を照会します。
私が、中電前に言ったのは、上関町の祝島の人たちが来られるのではないかと思い、私が中電本社前に行ったのは、午前9時過ぎでした。
9時20分頃、中電前に防長バスが到着し、祝島の人たちが、降りてこられました。
先頭は、祝島島民の会代表の清水敏保さん。今回の参加者は、25人です。久しぶりの祝島の皆さんとの出会いです。
中電の株主総会には、「上関原発計画の撤回」を求めて、毎年祝島からバスでの参加が続いていましたが、コロナの影響で2019年を最後に昨年までは中止となっていましたので、今年は4年ぶりの参加となりました。
到着するとすぐに,旗竿が下ろされ、幟のとり付けが始まります。いつもながらの手際よさです。
幟を手にした島民の会のメンバーを前に代表の清水敏保さんが、マイクを握ります。
「2022年、中国電力は、田ノ浦でのボーリング調査ができず、話し合いをするため民事調停を提案しました。ところが、民事調停の場で,中電は法的論争はしないと一回でやめ、祝島島民の会を被告とする妨害排除請求事件を提訴しました。現在3回目の口頭弁論が行われています。中国電力は、いつもながら自分の都合の良いことを主張し、ことが進まなければ金や権力で、また,司法を頼りに原発を建設しようとしています。上関町の政治経済、暮らしにまでに介入し、町民を分断に追い込んだ責任は中電にも多いにあると思います。一日も早い撤回を求めます。
過疎高齢化が急速に進む中での運動は、決して容易ではありませんが、上関原発計画が白紙撤回されるまで、皆さんのご支援をいただきながら共にがんばって参ります。皆さんがんばりましょう。」
上関原発計画が浮上したのが、1982年。それからすでに41年の歳月が過ぎています。上関原発計画の進行を止めているのは、間違いなく祝島島民の皆さんの活動があったからです。
そして「豊かな自然を守りたい、子どもや孫達に伝えたい」との思いで、この運動を支援した多くの市民の運動があったからです。
清水さんのあいさつを聞きながら、そのことを改めて思い起こしていました。
今回の祝島からの参加者の中に、いつも先頭に立って声をあげていた、なじみのある女性達の姿が、ほとんど見ることができませんでした。41年という年の長さを実感します。
途中、雷が鳴り、強い雨の降る中でしたが、最後に「原発計画を中止させるぞ」のかけ声あげ、2時間の行動を終え、祝島の人たちは再びバスに乗車し、小雨の中帰郷の途につきました。
「祝島島民の会」の皆さんの粘り強い運動の歴史を改めて思い起こすことになった中電前の行動でした。
いのちとうとし
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