サーロー節子さんとの思いがけない出会い
14日の昼過ぎ県民文化センター近くの本通りでカナダ在住の被爆者サーロー節子さんの姿を見かけましたので、あいさつをさせていただきました。
声をかけようと思ったのは、森滝市郎先生が最初に座り込みをされたのはいつか?: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)の原稿を書こうと思って、「ヒロシマの記録―核実験抗議座りこみ10年-」を調べていたとき、その本の中に「サーロー節子さんの慰霊碑前座りこみ」の写真(右端に写っている)があったからことを思い出したからです。
そしてもう一つは、1987年ニューヨークで原水禁国民会議が中心となって開催した「第1回核被害者世界大会」に私は森滝先生の世話役として参加したのですが、この世界大会にサーローさんもカナダから参加されていたからです。
「そうです、そうです。私も核実験抗議の座りこみに一緒に参加したことがありますよ」「第1回核被害者世界大会のことはよくおぼえています。森滝先生とデモ行進をしましたからね」
この第1回核被害者世界大会の時、森滝先生とサーロー節子さんが一緒に写った写真のことではちょっとしたエピソードがあります。
2019年7月にサーロー節子さんと中国新聞の金崎由美さんの共著で岩波書店から出版された「光に向かって這っていけ」の中で掲載する写真のことで、金崎さんから相談を受けたことがあります。「この写真は、何時の時の写真でしょうか。」
私は、写真を見てすぐに「第1回核被害者世界大会の写真だ」と気づきました。森滝先生が首にかけておられるプラカードは、先生がデモに参加するとき、ホテルの部屋で書かれたものだからです。ニューヨークでは毎日ホテルの同じ部屋で過ごしましたので、よくおぼえています。まわりに写っている人も、核被害者世界大会参加者です。サーロー節子さんが、森滝先生に寄り添うように写っているのが印象的です。
こんな話をしていると、サーローさんから「原水禁の事務局にいた人、今思い出せないのですが?」と問われました。「宮崎さんではないですか?」「そう宮崎さんです。お元気ですか?」「残念ですが、2007年に亡くなったのですよ」「宮崎さんには、原爆が落ちて間もない頃に映された映画フィルムをいただいたので、忘れられないのです。亡くなられたのですね。残念です。」
短い会話でしたが、サーローさんと原水禁のつながりを改めて確認することが出来ました。
サーローさんには今までにも何度も講演会などでお会いしていたのですが、こんな会話を交わしたのは初めてでした。声をかけてよかったなと思います。
後で知ったのですが、サーロー節子さんは、資料館を見学しての帰り道だったようです。いつもでも元気で「核兵器廃絶」への思いを発信しつづけていただきたいと思います。
いのちとうとし
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