被爆者の森―ライラックの苗木植栽
被爆者の森の北海道のライラック(エゾマツの代木)が、誰かによって無残にも折られたしまったことは、昨年6月18日(無残にもおられてしまった被爆者の森のライラック: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com))と26日(折られてしまった被爆者の森のライラック―つづき: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com))の2度にわたって紹介しました。
その後広島市は、器物損壊事件として警察に届け出をしましたが、今も誰が折ったのかは判然としません。
そのライラックの木が、ようやく先月29日に新しい苗木に植え替えられました。前日に市の担当者から「明日午前8時半頃から植栽をします」と電話で連絡を受けましたので、現場に行ってきました。
私が現場に着いた時には、すでに市から委託された造園業者の作業が始まっていました。現場には、今回は業者だけでなく広島市の担当者もきていました。
ライラックは、一昨年の3月にも植栽(その時は、枯れ死のため)されましたが、今回は、今回は枯れ死ではないにもかかわらず、植栽される場所の土の掘り起こしが、広範囲にそして深く行われました。
そして深く掘られた穴に新しい苗木が、植え込まれました。
苗木は、千葉の業者が育てた3年もので高さは90センチあります。業者の話では、「ライラックもいろいろと種類があるが、できるだけ高温にも強い木を選びました」とのことです。
植え終わると、添え木がつけられました。
そして、ライラックを保護するための柵が作られました。
昨年6月に誰かによって折られた時、当初広島市は「自転車で転んだりしたため折られた可能性もある」といっていましたので、「ライラックの木は、他の木と比べると細く低いので、今度植え替える時には、保護用の柵を作って欲しい」と要望しました。その時には、明確な返事はなかったのですが、今回はきちんとした柵を設け保護することになったようです。
新しく植栽されたライラックは、小さな苗木ですが、先端にはたくさんのつぼみをつけています。
この写真では見え難いのですが、一輪すでに咲いていました。一昨年も同じ3月末に植栽されましたが、4月に入るときれいな花を咲かせましたので、今年ももうすぐ満開の花を咲かせると思います。
今回は、周囲にきちんとした柵も作られましたので、必ず成長してくれるものと期待しています。
このライラックが植えられた場所の道路を挟んで向かい側に京都から送られたしだれ桜が植わっています。
昨年、歩道の上の枝が少し剪定されたようですが、今年もきれいな花を咲かせていました。
他にも鳥取県の梨の木が花を咲かせていました。
被爆者の森は、他にも花を咲かせる木もたくさんあります。まもなく今回植栽されたライラックも花を咲かせると思いますので、訪ねて欲しいと思います。
いのちとうとし
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