郭貴勲さんを偲ぶ会
今年1月3日の在韓被爆者郭貴勲さんの訃報: 新・ヒロシマの心を世界に (cocolog-nifty.com)で紹介した在韓被爆者の「郭貴勲さんを偲ぶ会」が、韓国の原爆被害者を救援する市民の会(以下「市民の会」)が主催し、昨日午後2時から大阪で開催されました。
市民の会松田事務局長の司会で始まった偲ぶ会は、最初に市民の会代表の市場淳子さんがあいさつ。
その後当日ソウルから駆けつけた郭さんの三男郭孝成(ヒョソン)さん、大阪在住のお孫さん郭芝榮(チヨン)さんのお二人の遺族が紹介されました。
そして全員での黙祷し郭貴勲さんの証言映像「ドキュメンタリー映画『狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から~』」(イトウソノミ監督・2011年制作)が上映され、参加者全員で郭さんの熱い思いを改めて聞きました。
続いて追悼の辞でしたが、最初に在ブラジル原爆被爆者の会森田隆代表など海外から届いた2通のメッセージが代読されました。
その後参加者の代表が、追悼の辞を述べました。
名前だけ紹介します。在韓被爆者問題市民会議共同代表・市民の会創設メンバーの小田川興さん、市民の会前広島支部長の豊永恵三郎さん,市民の会長崎支部長平野伸人さんなど市民の会のメンバー、郭貴訓裁判弁護団長の永嶋靖久さんと足立修一弁護士など弁護団の皆さん、「在外被爆者に援護法適用を実現させる議員懇談会」の元衆議院議員・前宝塚市長の中川智子さん、そして私、在韓被爆者渡日治療に尽力された阪南中央病院の村田三郎さん、同中央病院労組の衣川隆志さん、原水禁国民会議の共同議長藤本康成さんと井上年弘さんなどが、それぞれの郭貴勲さんとの関わりを懐かしく話されました。私も久しぶりに懐かしい人たちに出会いました。
これらの追悼の辞を受け、遺族を代表し郭孝成さんが次のようにあいさつをされました。
「20年前、父と一緒に国会を訪問しました。その時の奮闘していた父の姿を思い出しています。そこで本当に努力している父の姿に深い感銘を受けました。父の訴訟の勝利は、ここにいる皆さんの勝利だと思っています。父の裁判が勝訴してから韓国内でも被爆者への関心が高まりました。そして,それを契機に韓国内での人権意識の高まりが創られました。一人の被爆者の人生を追悼し、考えていただくことは、大切なことですし、本当にうれしく思っています。」
最後に市場淳子さんが、郭貴勲さんが残された言葉を紹介しながら「郭さんが遺した意思を引き継いでいく」決意を訴えました。
当日配布された資料の表紙には,郭さんの名言である「被爆者はどこにいても被爆者」とともに「国境を越えて人々の心の中に反核・反戦・反差別の灯火をともした郭貴訓さん。私たちはその灯火を絶やしません。どうか安らかに眠ってください。」と書かれています。
この思いを参加者が共有した「偲ぶ会」でした。
いのちとうとし
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