原爆犠牲者月命日の法要と原爆供養塔の芝生張り替え
原爆犠牲者の月命日となる昨日、久しぶりに原爆供養塔で行われる月命日の法要に参加しました。
献納の文字が刻まれた大きな線香タテには、ろうそくに火がともされ、線香が煙を上げ,法要に準備が整いました。午前8時50分頃から呉市の白蓮寺住職の吉川信晴さんの「重誓偈」(じゅうせいげ)の読経が始まります。参加者は7人ほどでしたが、一緒に唱和します。読経が終わると、10項目の歌詞が書かれた「原爆と世界平和」が,いつものように歌うように読み上げられました。そして「明るい社会をみんなで」愛唱歌「かがやけわがふるさと」の1番と3番を吉川住職が独唱されて,前半部分が終わりました。
その後、いつものように法話が始まりました。「ウクライナでは多くのいのちが奪われています。ウクライナの戦争が終わったとしても、このいのちが戻ることはありません」心に残った言葉です。
法話が終わったのは、午前9時半です。
今回久しぶりに月命日の法要に参加したのは、ちょっとした訳がありました。先週の木曜日の夕方,原民喜歌碑を見に行ったとき、遠目にブルーシートがかけられ原爆供養塔が見えたので、その現場を確認しようと平和公園を訪れたところ、原爆供養塔にはしごがかけられて作業が進んでいました。
作業中の業者さんに聞くと、「原爆供養塔の芝生のはりかえをしています。」とのことでした。土まんじゅうの上の芝生が全部剥がされて、土がむき出しになっています。この日から、新しい芝生が,植え始められた様で、一番上の2段ぐらいが貼り終えたところでした。
その時に「6日の月曜日には、ここで朝から月命日の法要が行われる」ことを業者さんに話しました。
そんなことがありましたので、業者の対応ぶりも見たいと思い、昨日の月命日法要参加となりました。
業者は、数台の作業用車で法要が始まった8時50分頃に到着されましたが、そのまま作業をせずに待っておられ、法要が終わると同時に作業が始まりました。後で業者に聞くと、「いつもは8時半頃から作業をするのですが、今日は法要があるということで、少し遅く到着しました。」と話され、法要が終わるのを待った作業を開始されたようです。先週金曜日に話した時には、6日の月曜日に月命日の法要が行われることは知っておられなかったようですので、あのとき話しておいてよかったなと思いました。
今回は、芝生の張り替えだけでなく、原爆供養塔に伸びていた枝もかなり切り取られたようですので、光がよくさすようになっています。
G7がらみの工事のようですが、芝生の張り替え時期としては、これからが植物が芽吹く前のよい時期だということでした。原爆供養塔は、土まんじゅうの形をしていますので、きちんと並べて植えるのは、平面に植え替えるよりも難しい作業となるようですが、今週中には、終了するとのことでした。
平和公園の管理は、基本的に広島市緑政課が担当していますが、原爆供養だけは、遺骨の管理等を行うため原爆対策部の調査課の所管となっていることも今回わかりました。
調査課の話によれば、芝生に一部に傷みが生じればその都度修理をしていますが、全面的な張り替え作業は、10数年ぶりになるとのことでした。
芝生の張り替えが終わると、その周辺には白い石が敷き詰められて、すべての作業が終了するようです。
いのちとうとし
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